＜動意株３日＞（大引け）＝キーエンス、牧野フ、アイフルなど

　キーエンス＜6861.T＞＝反発。企業の設備投資需要の回復を背景にＦＡ向けセンサーが好調。また、２０２０年に１兆円規模とも試算される３Ｄプリンター市場でも、高精細３Ｄプリンター「アジリスタ」を手掛ける同社に対する注目度が高い。再生医療分野では電子顕微鏡などへの需要も高水準だ。

　牧野フライス製作所＜6135.T＞＝４日続伸。前日発表された１４年１～３月期の法人企業統計調査によると、全産業の設備投資額は前年同期比７．４％増の１２兆２３０７億円と市場コンセンサスを上回る伸びをみせ、企業の設備投資マインドの回復を改めて印象付けた。一方、工作機械の受注額は昨年１０月以降、前年同月を上回って推移するなど、関連各社は既に順風満帆の収益環境を享受している。

　アイフル＜8515.T＞＝活況。前引け時点で売買代金は３００億円を上回り、大引けでは東証１部４位につける人気ぶり。１０年物国債利回りが０．６％を割り込む水準で低位安定していることから、資金調達コストの低下が収益面の好材料として株価を支援している。信用買い残は５月２３日申し込み現在で前週比１５５万株減少し５０００万株を割り込んでおり、需給面で整理が一段と進捗していることも買い方に有利に働いている。

　リブセンス＜6054.T＞＝ストップ高。特に目新しい材料は観測されていないものの、株価は年初からほぼ一貫して下げ続け、５月２１日安値６３３円までの下落率は７５％と東証１部市場の年初らからの下落率でトップとなっていたことから、全般相場の好転によりリバウンド狙いの対象となっているようだ。厚生労働省が５月３０日発表した４月の有効求人倍率が１．０８倍と、前月から０．０１ポイント上昇し１７カ月連続で改善、０６年７月以来７年９カ月ぶりの高水準となったことも支援材料。

　ネクステージ＜3186.T＞＝ストップ高。この日からアマゾンジャパンと協力して、中古車のオンライン販売を始めると発表しており、これを好感した買いが集中している。スタートするオンライン販売は、通販サイト上に中古車販売店や中古車紹介メディアのリンクを設けるといった形ではなく、「Ａｍａｚｏｎ」の他の商品と同様に中古車をオンライン販売するもので、ネクステージはアマゾン初の中古車販売事業者となる。

　フルキャストホールディングス＜4848.T＞＝後場一段高。午前９時半すぎに大口の買いが流入、一瞬にして前日の１日分の売買高を上回った。後場に入って出来高を急増させながら一段高。週足三角もちあいを上放れる動き。景況感改善で企業の人材ニーズが高まり、アルバイト需要の拡大も顕著。１４年１２月期上期にあたる１４年１～６月期営業利益見通しを３億８９００万円～４億６１００万円と従来予想から大幅に増額しており、これを評価材料に下値を拾う動きがみられたが、足もとでにわかに物色の矛先が強まっている。

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出所：株経通信（株式会社みんかぶ）