市場は2020年に8兆円超も
09年の薬事法改正に伴い、コンビニやスーパーなどで、OTC(一般用医薬品)の販売が解禁されたことや、昨年12月の改正薬事法の成立で医薬品のネット上での販売が解禁されることなどで、調剤薬局やスーパー、コンビニ、既存の薬局、薬店などとの提携加速が予想され、業界を超えた再編も一段と活発化しそうだ。
調剤薬局最大手のアインファーマシーズ<9627>は、処方箋1枚当たりの売上高が上昇、収益性の高い門前薬局特化に伴う効率の高い事業形態を武器に、M&Aを含め積極出店を目指す。
専業で業界2位の日本調剤<3341>は、門前薬局を中心に展開。薬剤師を中心とした医療従事者派遣紹介事業も手掛ける。18日には、後発医薬品市場の拡大に対応し、子会社による医薬品製造工場の取得を発表した。
ウエルシアホールディングス<3141>は、ウエルシア関東と高田薬局などが統合して拡大を目指す。調剤併設型ドラッグストアチェーンの運営を行っており、全体売上に対する調剤部門の売上構成比率は10%強程度で、今後の成長拡大余地が大きい。
スギホールディングス<7649>は、調剤併設タイプのドラッグストア「スギ薬局」を展開。調剤部門の売上構成比率は約15%程度。相対的に、分業比率の低い中部・関西地域で強みを発揮している。