<話題の焦点>=中古車業界に注目
これに伴いさまざまな業界への影響が注目されているが、今回は中古車業界に注目したい。
国内の中古車市場は、登録車ベースで約400万台といわれているが、足もとも引き続き増加傾向にある。消費増税を控えた駆け込み需要で新車の販売が好調に推移する一方、新車への買い替えに伴い下取りに出される中古車が増加しているためで、日本自動車販売協会連合会(自販連)によると、2月の中古車登録台数は前年同月比1.0%増の32万7368台となり、前年実績を3カ月連続で上回った。
中古車買い取り最大手のガリバーインターナショナル<7599>では、直営店の小売り台数は昨年9月以降、今年2月まで6カ月連続で前年実績を上回った。2月以降は、消費増税をにらんで購入手続きに時間がかかる新車を避けて中古車を選ぶ客が増えているとしており、300万円を超える高価格帯の販売が増えているという。
増税を受けて節約志向が強まるとみられることから、当面、新車に比べて価格が手ごろな中古車へのニーズは高まると予想されている。当然、中古車関連企業にも好影響を与えそうだ。