羽田空港国際線の「発着枠拡大」、免税店では消費税増税関連の思惑も?
羽田空港を発着する国際線の路線や便数が、30日から大幅に拡大されます。
発着枠が1日当たり40往復(80便)増加。これまで深夜・早朝帯のみだった便が昼間の時間帯に利用できるようになり、東南アジアやヨーロッパ方面への旅行がより身近になりそうです。
さて、同社は空港内の土産物や弁当を販売する「BLUE SKY(ブルースカイ)」や、免税店「JAL DUTYFREE」を運営しています。
4月からの消費税増税で消費の落ち込みが心配されていますが、増税されたから手土産はなしというわけにはいかないでしょう。土産物などは消費増税後の落ち込みも限定的と考えられます。
また、30日の発着枠拡大に合わせてリニューアルされる免税店では、出国検査後の「保税地域」にあるため消費税は一切かかりません。増税により、免税店のお得感がアップするため、「消費増税関連」の思惑を集めても決して不思議ではないでしょう。
この他、同社は航空会社向けの機内消耗品や制服、食器類の供給も行っています。2020年の東京オリンピックに向けて、羽田空港の発着能力の増強についても議論されているため、今後さらなる飛躍に期待が集まります。
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<12:00追加>
前引け時点で「空運」がセクター別上昇率首位につけています。また、羽田空港で航空機燃料の供給を担う三愛石油(東1.8097)が高値更新をするなど、30日の羽田発着枠拡大を前に関連銘柄の先読み物色がみられています。
この他、安倍総理は本日中にも「国家戦略特区」の指定地域を発表するため、羽田の特区指定でも思惑を集めそうですので、直近の下落分を取り戻してくるのも時間の問題と見ております。
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小野山 功