「マイナンバー関連」の本命では無く、裏をかいた銘柄
豆蔵HD(東証1部・3756)
2016年1月から利用が始まる「社会保障と税に関わる番号制度」、いわゆるマイナンバー制度ですが、国によるシステム調達が本格化してきました。
マイナンバーは、政府が構築する「情報提供ネットワークシステム」を核に、都道府県や市区町村、健康保険組合など、8000近い機関の情報システムがつながります。さらに企業も連係するため、国を挙げてのシステム整備が必要で、関連のIT投資は「2兆6000億円」に上るとの試算もあるようです。
IT業界ではマイナンバー特需に期待が膨らみますが、情報システムの構築や改修を手掛けるSEの不足が懸念され、IT技術者が「8万人不足」するという『2015年問題』が早くも指摘され始めています。
同社は100%子会社のフォスターネットにおいて、IT技術者の派遣業を行っています。SEの供給不足から派遣単価の上昇が見込まれ、収益に寄与すると見込んでいます。
市場ではITbook(東証マザーズ・3742)がマイナンバー関連の本命と目されていますが、裏をかいて業績好調で下値も堅い同社で勝負してみるのは如何でしょうか?
小野山 功