国家戦略特区の鍵となるか?「水素エネルギーフロンティア」
三菱化工機(東1・6331)
プラントやエネルギー関連機器の製造を手掛けるエンジニアリング企業。バラスト水処理装置なども注目されるところですが、今回の着眼点はずばり「水素ステーション」です。次世代のクリーンエネルギーとして水素は注目を集めていますが、この水素を燃料として走る「燃料電池自動車(FCV)」には、燃料となる水素を供給する水素ステーションの設置が不可欠です。
2015年からFCVは、トヨタなどが市場へ投入する計画を掲げていますが、販売に先駆けて必要になるのが、燃料を供給する水素ステーションの普及です。同社は「羽田水素ステーション(東京ガス運用)」など、既に数カ所のステーション建設実績があることから、今後も受注獲得が見込まれます。
また、政府が地域を限って大胆に規制を緩める国家戦略特区の第1次募集は11日が締め切りでしたが、政府は10月中旬に選考結果を発表する見通しである事からも「水素ステーション」を手掛ける同社に注目です。 小野山 功