債券市場も円安起因へ
日銀は26日の金融政策決定会合で物価見通しを大幅に上方修正する、との日本経済新聞の報道で、量的緩和の効果への期待が膨らんだが、円売りの勢いは限定的で、98円ラインでのもみ合いが続いた。ユーロは、利下げ観測が出たことから売り先行となった。円は対ユーロで127円台へ上昇したが、欧州不安が膨らむまでにはいたっておらず、ユーロ安の影響は限定的だった。あすまで20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議が開催されており、様子見姿勢が続く可能性はある。
市場の関心を集めていた債券市場は「徐々に落ち着きつつある」(関係者)といい、為替には円安要因に働く可能性がある。