100円に向けて視界は良好
先週末5日に発表された米雇用統計は、市場予想を下回る内容となり従来なら円買い・ドル売りが優勢となることが予想されるところだが、この日は一段と円安が進行した。日銀金融政策決定会合を経て、「量的・質的金融緩和」の実施が発表されたことから、国債市場で特に超長期債の利回りが急低下。今後、国内投資家は高金利を求めて外債投資を積極化させるとの見通しが強まっており、円売り・ドル買いに拍車がかかっている。
欧州情勢など不透明要因はあるものの、海外ヘッジファンドなどは円売りを強めているとみられ当面、円安基調は続くとみている。今夜にかけて99円後半になるようであれば明日は調整となる可能性もあるが、99円前後であれば明日が100円チャレンジへの試金石と予想。