*11:05JST プロディライト Research Memo(5):2025年8月期は連結の影響で減益も、単体は引き続き好業績
■プロディライト<5580>の業績動向
1. 2025年8月期の業績概要
2025年8月期の業績は、売上高2,834百万円(前期比29.0%増)、営業利益178百万円(同6.4%減)、経常利益176百万円(同6.3%減)、親会社株主に帰属する当期純利益118百万円(同19.8%減)となり、連結後の業績予想に対して、売上高で52百万円、営業利益で17百万円、経常利益で16百万円の未達となった。減益及び業績予想に対する未達の要因としては、連結など先行投資の影響が大きく、単体(既存事業)の業績は前期比、期初予想比ともに引き続き好調だった。
日本経済は、雇用・所得環境の改善、企業による賃上げの継続、インバウンド需要の回復、設備投資の持ち直しなどを背景に、緩やかな回復基調を維持した。一方、資源・エネルギー価格の高止まりや円安の長期化による輸入コストの上昇などに伴いインフレが継続したことで、実質賃金の低下も見られ、先行きについては依然として不透明な状況が続いている。加えて、米国の通商政策の動向や高金利の継続、中国の不動産市場の停滞、中東地域や台湾海峡をめぐる地政学リスクの高まり、金融資本市場の変動など、海外における下振れリスクが国内経済に与える影響について、引き続き注視が必要な状況である。電話通信関連市場においては、テレワークの推進やフリーアドレス化などのオフィス環境の変化、企業のBCP対策の強化などを背景にさらなる成長が見込まれている。
こうした環境下、同社は「INNOVERA」を軸に、電話環境の構築に必要なサービス・商品をワンストップ・ソリューションとして提供し、顧客の「電話のDX」の実現に取り組んだ。加えて新たに販売パートナーと契約を締結したほか、全国拠点を持つパートナーの大手商社を担当・支援するために専用のチームを設置するなど、パートナーシップの強化に努めた。この結果、単体の業績は、アカウント数が大幅に伸びたことで売上高が2,375百万円(前期比8.1%増)、リカーリング売上高比率が上昇したことで経常利益が212百万円(同13.4%増)と好調に推移した。また、期初の単体業績予想比に対して、売上高はほぼ予想どおりに着地した。利益面では、株主優待の開始(2025年8月期は1回)に伴う費用は発生したものの、高採算のシステムサービスが大きく伸びたことによりミックスが改善し、経常利益は14百万円の過達となった。一方、連結の各段階利益は、NNコミュニケーションズの子会社化により、NNコミュニケーションズから引き継いだ経常費用に加え、株式取得費用など一時費用の負担が重く、前期の単体業績を下回ったとなった。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田 仁光)
<HN>
1. 2025年8月期の業績概要
2025年8月期の業績は、売上高2,834百万円(前期比29.0%増)、営業利益178百万円(同6.4%減)、経常利益176百万円(同6.3%減)、親会社株主に帰属する当期純利益118百万円(同19.8%減)となり、連結後の業績予想に対して、売上高で52百万円、営業利益で17百万円、経常利益で16百万円の未達となった。減益及び業績予想に対する未達の要因としては、連結など先行投資の影響が大きく、単体(既存事業)の業績は前期比、期初予想比ともに引き続き好調だった。
日本経済は、雇用・所得環境の改善、企業による賃上げの継続、インバウンド需要の回復、設備投資の持ち直しなどを背景に、緩やかな回復基調を維持した。一方、資源・エネルギー価格の高止まりや円安の長期化による輸入コストの上昇などに伴いインフレが継続したことで、実質賃金の低下も見られ、先行きについては依然として不透明な状況が続いている。加えて、米国の通商政策の動向や高金利の継続、中国の不動産市場の停滞、中東地域や台湾海峡をめぐる地政学リスクの高まり、金融資本市場の変動など、海外における下振れリスクが国内経済に与える影響について、引き続き注視が必要な状況である。電話通信関連市場においては、テレワークの推進やフリーアドレス化などのオフィス環境の変化、企業のBCP対策の強化などを背景にさらなる成長が見込まれている。
こうした環境下、同社は「INNOVERA」を軸に、電話環境の構築に必要なサービス・商品をワンストップ・ソリューションとして提供し、顧客の「電話のDX」の実現に取り組んだ。加えて新たに販売パートナーと契約を締結したほか、全国拠点を持つパートナーの大手商社を担当・支援するために専用のチームを設置するなど、パートナーシップの強化に努めた。この結果、単体の業績は、アカウント数が大幅に伸びたことで売上高が2,375百万円(前期比8.1%増)、リカーリング売上高比率が上昇したことで経常利益が212百万円(同13.4%増)と好調に推移した。また、期初の単体業績予想比に対して、売上高はほぼ予想どおりに着地した。利益面では、株主優待の開始(2025年8月期は1回)に伴う費用は発生したものの、高採算のシステムサービスが大きく伸びたことによりミックスが改善し、経常利益は14百万円の過達となった。一方、連結の各段階利益は、NNコミュニケーションズの子会社化により、NNコミュニケーションズから引き継いだ経常費用に加え、株式取得費用など一時費用の負担が重く、前期の単体業績を下回ったとなった。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田 仁光)
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