*12:10JST ネクスグループ Research Memo(10):成長性の高いデジタルコンテンツ領域に注力。各利益の黒字化見込む(2)
■今後の見通し
3. 弊社の見方
ネクスグループ<6634>は、事業構造改革を完了し、IoT関連事業を主体とした既存事業モデルから、「ブロックチェーン」「トークン」「メタバース」を掛けあわせたWeb3領域を中心とする成長分野への大規模な転換を推進している。この戦略的な転換は、M&Aを積極活用することで加速しており、売上高の大幅な拡大に寄与している。
2025年11月期中間期の実績を見ると、売上高は前年同期比166.8%増の1,296百万円となり、営業損失は65百万円(前年同期は196百万円の損失)と大幅に改善している。M&Aによるのれん償却を加味したEBITDAは56百万円と黒字化しており、収益力の強化が進展していることがうかがえる。ただし、ZEDホールディングスの子会社化に伴うのれん減損損失1,160百万円を特別損失として計上しており、親会社株主に帰属する中間純損失は1,234百万円となった。また、これに伴い流動比率、自己資本比率といった安全性の指標は一時的に悪化しているが、これは今後の利益体質やキャッシュ・フローの増強に向けた先行投資の結果であると弊社では見ている。
2025年11月期の連結業績見通しでは、売上高3,349百万円(前期比57.2%増)、営業利益29百万円、経常利益50百万円、親会社株主に帰属する当期純利益16百万円と、各段階利益の黒字化を見込んでいる。この黒字化は、積極的なM&Aにより事業構造改革後の売上減少が解消され、のれん償却額を上回る利益を生み出すことで達成される計画である。
総括として、同社はM&Aを通じて事業領域を拡大し、収益力を強化している。特に、Web3領域とデジタルコンテンツ領域は高い成長ポテンシャルを有しており、今後の業績をけん引するドライバーとなるだろう。のれん償却による短期的な業績への影響は課題として残るものの、キャッシュ・フローへの寄与度や事業の成長性を考慮すれば、中長期的な収益貢献が期待される。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 茂木稜司)
<HN>
3. 弊社の見方
ネクスグループ<6634>は、事業構造改革を完了し、IoT関連事業を主体とした既存事業モデルから、「ブロックチェーン」「トークン」「メタバース」を掛けあわせたWeb3領域を中心とする成長分野への大規模な転換を推進している。この戦略的な転換は、M&Aを積極活用することで加速しており、売上高の大幅な拡大に寄与している。
2025年11月期中間期の実績を見ると、売上高は前年同期比166.8%増の1,296百万円となり、営業損失は65百万円(前年同期は196百万円の損失)と大幅に改善している。M&Aによるのれん償却を加味したEBITDAは56百万円と黒字化しており、収益力の強化が進展していることがうかがえる。ただし、ZEDホールディングスの子会社化に伴うのれん減損損失1,160百万円を特別損失として計上しており、親会社株主に帰属する中間純損失は1,234百万円となった。また、これに伴い流動比率、自己資本比率といった安全性の指標は一時的に悪化しているが、これは今後の利益体質やキャッシュ・フローの増強に向けた先行投資の結果であると弊社では見ている。
2025年11月期の連結業績見通しでは、売上高3,349百万円(前期比57.2%増)、営業利益29百万円、経常利益50百万円、親会社株主に帰属する当期純利益16百万円と、各段階利益の黒字化を見込んでいる。この黒字化は、積極的なM&Aにより事業構造改革後の売上減少が解消され、のれん償却額を上回る利益を生み出すことで達成される計画である。
総括として、同社はM&Aを通じて事業領域を拡大し、収益力を強化している。特に、Web3領域とデジタルコンテンツ領域は高い成長ポテンシャルを有しており、今後の業績をけん引するドライバーとなるだろう。のれん償却による短期的な業績への影響は課題として残るものの、キャッシュ・フローへの寄与度や事業の成長性を考慮すれば、中長期的な収益貢献が期待される。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 茂木稜司)
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