メキシコペソ/円、強気シグナルが示現中!

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最新投稿日時:2025/08/01 10:00 - 「メキシコペソ/円、強気シグナルが示現中!」(津田隆光)

メキシコペソ/円、強気シグナルが示現中!

著者:津田隆光
投稿:2025/08/01 10:00

対メキシコ追加関税の発動延期も追い風に

メキシコペソ/円・週足・複合チャート
メキシコペソ/円・週足・複合チャート出所:トラリピFX/CFDチャート

【注目ポイント】「8.000円」を上抜けブレークするか否か
【シナリオ①】同レート超えなら、「8.500円」付近までの上昇も
【シナリオ②】同レートでの上値抑制なら、「7.440円」付近までの下落を想定
【1カ月程度の“主戦場”(コアレンジ)】「7.440~8.500円」


トランプ米大統領が、8月1日からメキシコに対して課すとしていた30%の追加関税の発動を90日間延期すると自身のSNSで表明したことを受け、メキシコペソが主要通貨に対して強含む展開に。合わせて、昨日(31日)行われた日銀会合やその後の植田日銀総裁会見を受けて円売りフローが進んだこともあり、メキシコペソ/円はじりじりと上値を切り上げる相場付きとなっています。


上図(週足チャート)をそれぞれ見ていくと、1) 26週MA(移動平均線)が右肩上がりであること、2) 遅行スパンがローソク足を上抜ける“好転”(上図黄色丸印)が示現していること、3) ローソク足の下方に青色雲(=サポート帯、先行スパン)およびパラボリック・SAR(ストップ・アンド・リバース)があること、そして4) DMI(方向性指数)で+DI>-DIとなり、ADXが右肩上がりでの推移になりつつある(上図赤色点線丸印)ことから、現在のメキシコペソ/円・週足チャートは上昇トレンド序盤を示すチャート形状であると判断します。

その他では、ⅰ) ローソク足がBB(ボリンジャーバンド)・+1σラインと同・+2σラインの間で推移する“上昇バンドウォーク”となっていること、またⅱ) BB・±2σラインが拡張する“エクスパンション”が示現していることを合わせると、今後のメキシコペソ/円はもう一段の上値切り上げとなる蓋然性(がいぜんせい)が高そうです。


そんな中、今後注目すべきポイントは・・・心理的な節目である「8.000円」(上図黄色矢印および黒色線)を上抜けブレークするか否か。

筆者が想定する今後のシナリオは以下の通りです。(シナリオ①、②)


[シナリオ①]
この先、「8.000円」を終値ベースで上抜けブレークした場合は、「心理的な節目超え」→「もう一段の上値追い」へのトリガーとなりそうです。当該ケースでは、「上昇バンドウォークの継続」や「エクスパンションの進展」、また「+DI>-DIの乖離拡大」なども伴いながら、昨年7月以来の水準となる「8.500円」(上図Ⓐ赤色線)付近までの上昇となりそうです。

[シナリオ②]
一方で、「8.000円」超え未達(=上値抑制)となった場合は、「上値抵抗圧力の強まり」→「下押し」となる可能性も。当該ケースでは、「上昇バンドウォーク崩れ」や「遅行スパンのローソク足への近接」、また「+DI>-DIの乖離縮小」なども伴いながら、26週および200週MAをメドとする「7.440円」(上図Ⓑ水色線)付近までの下落を想定すべきでしょう。


上記シナリオ①および②を概括すると、現下のメキシコペソ/円はもう一段の上値切り上げを模索する相場付きとなる中、当面※は「7.440~8.500円」を“主戦場”(コアレンジ)とする動きになりそうです。(※ここでの「当面」は、1カ月程度のスパンを想定しています。)

津田隆光
マネースクエア チーフマーケットアドバイザー
配信元: 達人の予想

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