下値しっかりのチャート形状!
【注目ポイント】「7.500円」で下値サポートされるか否か
【シナリオ①】同レートでの下値サポートなら、「7.750円」超えを模索しそう
【シナリオ②】同レート割れなら、「7.340円」付近までの下押しを考慮
【当面の“主戦場”(コアレンジ)】「7.340~7.750円」
米ドル/円を除く他の対円通貨と同様、ここもとじり高基調となっているメキシコペソ/円。もう一段の上値切り上げとなるのでしょうか。
上図の各メルクマールをそれぞれ見ていくと、1) 21日MA(移動平均線)が緩やかな右肩上がりであること、2) 遅行スパンがローソク足のやや上方にある(上図黄色丸印)こと、3) ローソク足の下方に青色雲(=サポート帯、先行スパン)およびパラボリック・SAR(ストップ・アンド・リバース)があること、そして4) DMI(方向性指数)で+DI>-DIとなり、ADXが低位置から右肩上がりの推移になっている(上図赤色点線丸印)ことから、現在のメキシコペソ/円・日足チャートは上昇トレンド継続を示すチャート形状であると判断します。
その他では、ⅰ) ローソク足がBB(ボリンジャーバンド)・+1σラインと同・+2σラインの間で推移する“上昇バンドウォーク”となっていること、またⅱ) BB・±2σラインが拡張する“エクスパンション”が示現していることを合わせると、今後のメキシコペソ/円はもう一段の上値切り上げとなる蓋然性(がいぜんせい)が高そうです。
そんな中、足もとで注目すべきポイントは・・・約1カ月間における市場参加者の平均コストを示す21日MAおよび青色雲の上辺である先行1スパンをメドとする「7.500円」(上図黄色矢印および黒色線)で下値サポートされるか否か。
筆者が想定する今後のシナリオは以下の通りです。(シナリオ①、②)
[シナリオ①]
この先、「7.500円」で下値サポートされた場合は、「上昇バンドウォークの継続」→「もう一段の上値切り上げ」となりそうです。当該ケースでは、「遅行スパンの上放れ」や「エクスパンションの進展」、また「+DI>-DIの乖離拡大」なども伴いながら、心理的な節目である「7.750円」(上図Ⓐ赤色線)超えを模索する動きとなりそうです。
[シナリオ②]
一方で、「7.500円」を終値ベースで割り込んだ場合は、「基準線割れ」→「下押しフロー」となる可能性も。当該ケースでは、「200日MA(≒7.450円)割れ」や「SARの売りサインへの転換」、また「+DI>-DIの乖離縮小」なども伴いながら、BB・-2σラインをメドとする「7.340円」(上図Ⓑ水色線)付近までの下押しを考慮すべきでしょう。ただし、現状では青色雲が分厚い形状(=強い下値支持帯)となっているため、下値余地は限定的となりそうです。
上記シナリオ①および②を概括すると、現下のメキシコペソ/円は下値しっかりの相場付きが継続するとの想定の下、当面※は「7.340~7.750円」を“主戦場”(コアレンジ)とする動きになりそうです。 (※ここでの「当面」は、1~2週間のスパンを想定しています。)
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