当面は上下往って来いの相場付きとなりそう
【注目ポイント】「161.800円」で下値サポートされるか否か
【シナリオ①】同レートでの下値サポートなら、「164.000円」付近までの上昇
【シナリオ②】同レート割れなら、「159.430円」付近までの下落となりそう
【当面の“主戦場”(コアレンジ)】「159.430~164.000円」
ここもとのトランプ関税の材料に伴い、売り主体の展開となっている米ドルに対し、そのトレードオフとして買い主体の展開となっているユーロ。通貨ペアの組成式が[米ドル/円×ユーロ/米ドル]であるユーロ/円は、その方向性の力学が相殺される形となり、特に3月上旬以降は往って来い主体のボックス圏相場(上図黄色四角枠)を形成していることが視認できます。
上図の各メルクマールをそれぞれ見ていくと、1) 21日MA(移動平均線)が横向きであること、2) 遅行スパンがローソク足と絡み合う状態になっていること、3) ローソク足の下方に青色雲(=サポート帯、先行スパン)およびパラボリック・SAR(ストップ・アンド・リバース)があること、そして4) DMI(方向性指数)でADX・+DI・-DIが収斂している(上図青色点線丸印)ことから、現在のユーロ/円・日足チャートは上下圧力が拮抗するレンジ相場を示すチャート形状であると判断します。
目先の注目ポイントは・・・約1カ月間における市場参加者の平均コストを示す21日MAをメドとする「161.800円」(上図黄色矢印および黒色線)で下値サポートされるか否か。
本稿執筆(18日)時点におけるローソク足が同MA付近での推移となっていること、また当該水準が200日MAと近似値となっていることを合わせると、現在のユーロ/円は“極めて居心地の良い水準にある”と捉えて良いでしょう。
筆者が想定する今後のシナリオは以下の通りです。(シナリオ①、②)
[シナリオ①]
この先、「161.800円」で下値サポートされた場合は、「下値固め」→「小反発フロー」となりそうです。当該ケースでは、「BB(ボリンジャーバンド)・+2σライン(≒163.120円)超え」や「SARの買いサイン継続」、また「+DI>-DIへの変化」なども伴いながら、3月18日および4月2日に付けた直近高値水準である「164.000円」(上図Ⓐ赤色線)付近までの上昇を想定すべきでしょう。
[シナリオ②]
一方で、「161.800円」を終値ベースで割り込んだ場合は、「基準線割れ」→「小反落フロー」となりそうです。当該ケースでは、「SARの売りサインへの転換」や「BB・-2σライン(≒160.500円)割れ」、また「-DI>+DIへの変化」なども伴いながら、青色雲の下辺である先行2スパンをメドとする「159.430円」(上図Ⓑ水色線)付近までの下落となりそうです。ただし、現状では青色雲が厚い形状(=強い下値支持帯)となっていることから、下値余地は限定的でしょう。
上記シナリオ①および②を概括すると、現下のユーロ/円は引き続き方向感を模索するボックス圏相場が継続するとの想定の下、当面※は「159.430~164.000円」を“主戦場”(コアレンジ)とする動きになりそうです。 (※ここでの「当面」は、1~2週間のスパンを想定しています。)
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