ユナイテッド、連結業績予想を上方修正 コア事業の投資事業で件数が拡大し、教育事業は統合・買収により再成長を見込む

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最新投稿日時:2025/02/12 15:00 - 「ユナイテッド、連結業績予想を上方修正 コア事業の投資事業で件数が拡大し、教育事業は統合・買収により再成長を見込む」(ログミーファイナンス)

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ユナイテッド、連結業績予想を上方修正 コア事業の投資事業で件数が拡大し、教育事業は統合・買収により再成長を見込む

投稿:2025/02/12 15:00

アジェンダ

早川与規氏:代表取締役社長の早川です。こちらが本日のアジェンダです。はじめに2025年3月期第3四半期決算概要について、次に事業概況についてご説明します。

2025年3月期 第3四半期(累計)決算ハイライト

2025年3月期第3四半期のハイライトです。連結業績については、コア事業である投資事業、教育事業で計画を上回る見通しとなり、2025年3月期の通期連結業績予想を上方修正しました。

続いて事業トピックスです。投資事業では、今期計画の30社に対して、第3四半期累計で36社と計画を上回るペースで投資を実行しました。また、投資先のdelyが東証グロース市場に新規上場しました。

教育事業では、個別指導塾を展開するベストコの株式譲渡が完了しています。

人材マッチング事業では、人材紹介事業とデザイナー特化型マッチング事業の拡大により、前年同期比プラス33パーセントの増収となりました。

収益期待事業であるアドテク・コンテンツ事業では、フォッグのオンラインくじ「RAFFLE」が拡大し、同社は第3四半期終了時点で前期の通期売上高を上回る成長となりました。

2025年3月期 通期連結業績予想の修正および業績進捗

通期連結業績予想の修正および業績進捗についてです。

投資事業において、投資先のdely上場により保有株式を売り出したことと、および教育事業において、ベストコが第4四半期から連結開始することに伴い、2025年3月期の通期連結業績予想を上方修正しました。

第3四半期時点の進捗率はスライドに記載のとおりです。

2025年3月期 第3四半期(累計)業績ハイライト

続いて業績ハイライトです。2025年3月期第3四半期業績は、売上高が前年同期比13パーセント減の94億1,500万円、営業利益が前年同期比37パーセント減の31億2,500万円となりました。

セグメント別では、投資事業は有価証券の売却量を前年同期比で減少させたため、売上高が前年同期比24パーセント減の48億6,100万円、営業利益が前年同期比31パーセント減の40億6,200万円となりました。

教育事業については、売上高が前年同期比37パーセント減の8億4,700万円、営業利益が前年同期比2億5,700万円減で3億3,100万円の営業損失となりました。

人材マッチング事業はトップラインが拡大したことにより、売上高が前年同期比33パーセント増の4億9,400万円でした。営業損失は1億1,800万円で、営業利益としては前年同期比2億4,000万円増となり、前年同期比で増収、営業損失は縮小という結果です。

アドテク・コンテンツ事業も同様に、トップラインが拡大しました。これにより、売上高は前年同期比21パーセント増の32億1,400万円、営業利益は前年同期比4パーセント増の2億3,800万円と、前年同期比で増収増益となりました。

投資事業 売上高・営業利益推移

2025年3月期第3四半期の事業概況についてご説明します。まずは投資事業です。投資先であるdelyの新規上場において、売出しに応じ、保有株式をすべて売却しました。なお、本事業の特性上、今後も売却時期などにより四半期ごとの業績変動が大きくなります。

投資事業 2025年3月期進捗

投資実行の進捗状況です。当社ではシードからアーリーステージのスタートアップを中心に、今期は第3四半期までの累計で36社、約11億円の投資を実行しました。投資件数は通期計画を上回るペースで進捗しています。

投資事業 投資実績

続いて投資実績です。第3四半期末時点で未上場株式を122社保有しており、時価評価額は総額70億円となっています。

投資事業 2025年3月期方針

今期の方針をあらためてご説明します。当社の投資事業の独自性として、自己資金のみで投資を行うことで、フレキシブルかつ成長に時間を要する事業領域への投資が可能です。これを踏まえて、「テック投資」と「善進投資」の2つのカテゴリで投資件数、投資金額を拡大し、再現性を持った利益創出を目指します。

「テック投資」では、これまでの投資実績に基づき、テクノロジーを活用してイノベーションを起こそうとするスタートアップへの投資を加速します。

「善進投資」は、パーパスに基づく新たな挑戦と位置づけ、日本が世界に先がけて直面する社会課題の解決と経済合理性の両立を目指すスタートアップへ投資していきます。

投資事業 「善進投資」事例

スライドに記載している企業が「善進投資」の事例です。当社はリード投資家として投資を実行しており、バリューアップのためのハンズオン支援も行っています。

投資事業 新規投資先

第3四半期ではスライドに記載の投資先を含め、8社に投資を実行しました。

投資事業 投資先の新規上場

先ほどご説明したとおり、投資先であるdelyが新規上場したことに伴い、売出しに応じて保有株式をすべて売却しました。当社の保有株式の売出しによる計上額は、売上高14億3,300万円、営業利益11億1,100万円です。

教育事業の構成事業変更

教育事業についてです。ブリューアスとキラメックスの経営統合、およびベストコの連結に伴い、教育事業の構成事業をスライドのとおりに変更します。

第3四半期では、ブリューアスをアドテク・コンテンツ事業から教育事業へ変更し、第4四半期からはベストコを連結開始します。そして、2026年3月期からは、ブリューアスとキラメックスが経営統合します。

教育事業 売上高・営業利益推移

教育事業の第3四半期業績についてです。ブリューアスの開発案件の減少と、キラメックスのテックアカデミー受講者数の減少により、前年同期比で減収・営業損失拡大となりました。ブリューアスとキラメックスの経営統合によるシナジーと、ベストコの連結により、再成長を見込んでいます。

教育事業 今後の成長戦略

教育事業の今後の成長戦略についてです。

教育事業は、「テクノロジー×人による学習効果最大化ノウハウ」をコアコンピタンスとして、プログラミング領域で事業を展開しています。個人に対しては、オンラインプログラミングスクールのテックアカデミーを、企業に対しては、IT研修事業を提供してきました。

ブリューアスとキラメックスの経営統合により、既存プログラミング領域のBtoBの強化を行います。コアコンピタンスを既存のプログラミング領域以外にも展開し、領域拡大を図るため、ベストコを買収しました。

今後、コアコンピタンスを基に、成長が見込める他の領域への事業展開についても、将来的に検討していきます。

教育事業 既存領域強化 (株)ブリューアスとキラメックス(株)の経営統合

既存プログラミング領域の強化についてです。ともに100パーセント子会社であるブリューアスとキラメックスを経営統合することで、BtoBを強化していきます。

ブリューアスはスマートフォン向けアプリの開発を展開しています。AI、AR/VR、IoT、ライブ配信システムなど、最新技術に強みを持っています。キラメックスのIT研修は、これまで900社以上の企業で実施した実績があります。

両社の統合効果についてです。ブリューアスの技術力をキラメックスのIT研修に活用することで、顧客の実務に活かせるIT研修の提供が可能となります。顧客自身がデジタル化の課題を発見し、必要な開発案件が抽出され、デジタル開発案件が顕在化します。

結果としてブリューアスの開発機会が増加します。最新技術の活用に伴い、技術力が向上することで、さらなるIT研修のアップデートにつながっていきます。これらの統合効果を発揮させるために、営業・開発体制強化などの連携を開始しています。

教育事業 (株)ベストコについて

ベストコについてです。ベストコは、個別指導塾「ベスト個別」の運営など、個別指導の学習塾事業を展開しています。東北エリアを中心に事業規模を拡大してきており、創業以来13期連続で増収を実現しています。

ベストコは、デジタルの活用や効率的な教室出店・教室運営を強みとしています。デジタルの活用については、独自のデジタル教材の開発により、講師の質に依存しないサービス提供を行っています。また、学習アプリの活用により学習計画を管理し、生徒が継続して学べる環境を提供しています。

郊外を中心とした教室出店や出店コストの圧縮により、効率的な出店戦略を実現しています。教室運営においても、教務のマニュアル化やデジタル活用により、効率化を実現しています。

人材マッチング事業 売上高・営業利益推移

人材マッチング事業についてです。人材紹介事業とデザイナー特化型マッチング事業の拡大により、売上高は前年同期比で33パーセントの増収となりました。営業利益は売上高の拡大に加えて、前期にのれんの減損を実施したことで、前年同期比で営業損失が縮小しました。

人材マッチング事業 2025年3月期方針

あらためて、人材マッチング事業の今期の方針についてです。当社の人材マッチング事業では、求職者に対して多様な就労機会を提供することで、転職潜在性を含む独自の求職者プールを構築しています。また、成長企業に対しては、採用ニーズに合わせて、多面的にサービス展開をすることでマネタイズを強化しています。

人材マッチング事業 稼働者数・求職者グループの拡大

人材マッチング事業の事業進捗についてです。事業成長により稼働者数が増加しています。また、「カソーク」の登録者数が増加し、独自の求職者グループも拡大しています。今後も稼働者数および登録者数の拡大を行っていきます。

アドテク・コンテンツ事業 売上高・営業利益推移

アドテク・コンテンツ事業についてです。アドテク・コンテンツ事業は収益期待事業として、セグメント全体を通じて継続した利益を創出しています。第3四半期では、フォッグのオンラインくじ「RAFFLE」の拡大により、セグメント全体では第3四半期累計の業績が、前年同期比で増収増益となりました。

コンテンツ事業 フォッグ(株)の成長

ご説明したとおり、フォッグのオンラインくじ「RAFFLE」が拡大しています。フォッグは当期第3四半期時点で、前期の通期売上高を上回る着地となりました。

オンラインくじ「RAFFLE」の強みは、幅広い顧客基盤、データに基づく企画力、一気通貫のサービス提供の3つです。

芸能事務所、音楽レーベル、出版社、テレビ局などの幅広い顧客とのリレーションシップを保有していること、また累計1,000件以上のオンラインくじ購買データに基づき、最適なイベント景品ラインナップの企画が可能なこと、さらに企画、素材制作、製造、配送、カスタマーサポートまで一気通貫でサービス提供が可能なこと、を強みとして順調に拡大しています。

配信元: ログミーファイナンス

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