GMOペパボ、ストック売上堅調で今期に引き続き来期も増収増益予想、配当性向を65%以上に引上げ67円に増配予定

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最新投稿日時:2025/02/06 19:00 - 「GMOペパボ、ストック売上堅調で今期に引き続き来期も増収増益予想、配当性向を65%以上に引上げ67円に増配予定」(ログミーファイナンス)

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GMOペパボ、ストック売上堅調で今期に引き続き来期も増収増益予想、配当性向を65%以上に引上げ67円に増配予定

投稿:2025/02/06 19:00

2024年12月期 決算発表サマリー

佐藤健太郎氏(以下、佐藤):代表取締役社長の佐藤です。本日はお忙しい中、説明会にご参加いただきありがとうございます。GMOペパボ2024年12月期通期決算説明会を開始します。

2024年12月期は、通期業績が11月に公表した業績予想を上回ったため、配当も4円増額し、57円に増配予定です。2025年の業績も前期比で増収増益の予想となります。

また本日、株主還元の方針も変更し、2025年12月期の配当性向を50パーセント以上から65パーセント以上へと引き上げました。配当額は10円増配となる67円を予定しています。

2025年から2027年の中期方針については、「ストック収益基盤の強化」と「事業領域の拡大」により、2027年12月期は、売上高126億円、営業利益12.6億円を目指します。

なお、ホスティング事業は事業内容をより明確に表現するため、「ドメイン・レンタルサーバー事業」に名称を変更しました。名称の変更のみで、セグメント区分の変更はありません。

AGENDA

本日のアジェンダです。中期方針をご説明したのち、今期の決算概要と来期の業績予想をご説明します。

資料後半には会社概要やサービスについてのご説明も掲載していますので、お時間のある際にご覧ください。

中期方針:2024年までの振り返り

まず、中期方針です。これまで私たちはユーザーのみなさまのニーズを捉え、複数のサービスを提供することで、人類のアウトプットを増やしてきました。2024年12月末のアウトプットの支援者数は、854万人以上になります。

インターネットの進化とともに、クリエイター活動の場は大きく変化してきました。これまではホームページでのテキストや画像による表現が主流でしたが、現在ではデジタルコンテンツやライブストリーミング分野など、動画を中心とした表現活動が主流となり、表現活動は大きく変化しています。

私たちもこのような環境変化に適応し、ユーザー体験に合わせたサービスを提供することで、クリエイターエコノミーの発展を支援してきました。

2024年は、AI活用が当たり前になる時代の流れをいち早くキャッチし、社外からの問い合わせ対応を100パーセントAI化しました。この結果、カスタマーサービス部門に所属していた31名のパートナーを各事業部門や管理部門へ新たに配属しています。

このようにパートナーのリスキリングを推進し、さまざまな部署で活躍できる環境を整えられたのは、AI活用の成果だと考えています。

中期の成長シナリオ

中期の成長シナリオについてご説明します。環境の変化に適応し、主要サービスのストック収益基盤の強化と事業領域の拡大を図ることで、中期の成長を目指します。

中期方針:環境の変化に適応

足元の環境変化についてご説明します。我々はこれまでインターネットインフラの普及に合わせ、手軽で標準的なスペックをユーザーのみなさまに提供し、事業を成長させてきました。

しかし、これまで導入期・成長期にあった市場は成熟期に入り、ユーザーのみなさまが求めるものも変化しています。これまで求められていたものは、汎用的な機能と手軽な価格でしたが、今求められているのは、高機能で特定用途に特化したサービスだと考えています。

このため、我々のサービスで言いますと、「ロリポップ!」の「ライトプラン」や「エコノミープラン」のように比較的低価格帯で手軽さを売りにしたプランから、高機能で付加価値が高い「ハイスピードプラン」へと需要が変化しています。

用途に特化したサービスについては、オンラインゲームのマルチプレイ用に個人サーバーが利用されるようになってきたことを受け、昨年はオンラインゲーム向けサーバー「ロリポップ!for Gamers」の提供を開始しました。

このように環境変化に適応し、個人だけでなく法人にもターゲット層を広げていくためのサービス提供が必要とされています。また、個人のユーザーには「ロリポップ!for Gamers」のような利用用途に応じたシンプルなプロダクトを提供することが必要だと考えています。

中期方針:ストック収益基盤の強化・事業領域の拡大

現状の環境変化に適応し、事業成長を実現するためには、ストック売上比率の上昇が必要と考えています。

ストック収益基盤の強化と事業領域の拡大を図ることで、ストック売上比率を2024年の65.5パーセントから、2027年までに70パーセント以上に引き上げたいと考えています。

中期方針:ストック収益基盤の強化

ストック収益基盤の強化では、「ロリポップ!」「カラーミーショップ」の収益拡大を目指します。

「ロリポップ!」では、これまで「エコノミープラン」「ライトプラン」のユーザーが多くを占めていましたが、増加傾向にある「ハイスピードプラン」の契約件数が収益機盤を強化する大きな要素となっています。引き続き、法人のお客さまのニーズに適した機能追加を行い、高単価プランの契約件数を積み上げます。

「カラーミーショップ」では、2023年1月に流通額上位の店舗向けに「プレミアムプラン」の提供を開始しました。「スモールプラン」「エコノミープラン」は2024年9月末に提供を終了したため、「レギュラープラン」以上への移行を順次お願いしています。

「ロリポップ!」「カラーミーショップ」ともにユーザーニーズの変化を受け、法人のお客さまの獲得に重点を置いています。高単価プランの契約獲得により、ストック型ビジネス全体の客単価上昇を目指します。

中期方針:事業領域の拡大

事業領域の拡大では、大きく3つの取り組みを行います。

1つ目は、ストックの事業領域拡大です。オンラインゲーム市場が成長する中で、高スペックのサーバーや個人でサーバーを契約するニーズが生まれています。このニーズに応えるため「ロリポップ!for Gamers」を提供しており、引き続き契約件数の増加を目指します。

また、ドメイン・レンタルサーバー事業では、2025年に別分野に特化した新サービスの提供も予定しています。

2つ目は、AI対応ノウハウの事業化です。「GMO即レスAI」は、2024年に社外のお問い合わせ対応を100パーセントAI化したことによって培った導入および運営ノウハウを事業化したサービスです。お問い合わせ対応に課題を抱える企業に対してソリューションを提供します。

今後も営業強化を図り、企業への導入を促進することで、労働人口の不足という社会課題の解決に取り組みます。

3つ目は、新しい事業領域への取り組みです。2024年には、今後成長が見込まれるライブストリーミング分野への進出もスタートし、VTuberや配信者向けの配信画面作成サービス「Alive Studio」の提供を開始しました。

配信活動のハードルを下げるべく、引き続きサービスや機能追加を行い、今後もライブストリーミング分野でのユーザーニーズに応えるサービスを提供していきます。

中期方針:事業領域の拡大

ライブストリーミング分野では、新たな挑戦も始めています。この一環として、1月に「メタバース推進室」を設立しました。メタバース推進室は、入社から3年目の若い世代の仲間たちが中心となって活動している部署です。

ソーシャルVRプラットフォームを運営するVRChat社とパートナーシップ契約を締結したほか、先日はメタバース空間内で採用イベントを開催し、70名の応募を獲得しました。

メタバース市場は、今後継続的な成長が期待されている市場です。我々もメタバース市場での新しいサービス提供に向けて、積極的に取り組んでいきます。

中期方針:事業成長と株主還元

これまでご説明したとおり、ストック収益基盤の強化と事業領域の拡大で、中期の事業成長を目指します。その結果として、2027年12月期に売上高126億円、営業利益12億6,000万円の達成を目標としています。

本日発表したとおり、公正かつ公平な株主還元の観点から、株主優待制度と配当方針を見直し、配当による直接的な株主還元を強化するため、配当性向を50パーセント以上から65パーセント以上へ引き上げました。中長期で企業価値を向上し、継続的な事業成長と株主還元を実行します。

2025年〜2027年の連結売上高/営業利益目標

2025年から2027年までの成長イメージです。2025年から2027年の年平均成長率は、売上高で5パーセント、営業利益で15パーセントを目指します。

2024年12月期通期 連結業績

2024年12月期決算概要についてご説明します。まずは11月6日に公表した修正予想との比較についてです。

スライドに掲載している表の緑の枠で囲まれた数値が実績です。売上高は109億2,200万円、営業利益は8億2,900万円となりました。一過性の営業外収益が計上され、経常利益および親会社株主に帰属する当期純利益も修正予想を上回って着地しました。配当額は、1株当たり53円から57円に増配予定です。

連結業績推移(四半期ごと)

四半期の売上高と営業利益の推移です。売上高は、ドメイン・レンタルサーバー事業の価格改定効果と高単価プラン比率の上昇により、前期比で増収となりました。営業利益は、新サービス等のプロモーションコストが発生したため、前期比で減益となりました。

売上高(ストック型ビジネス)

業績を牽引するストック型ビジネスの四半期売上高です。ドメイン・レンタルサーバー事業の主要サービスと「カラーミーショップ」を合算したストック型ビジネスの売上高は、順調に積み上がっています。

2024年12月期の年間ストック売上高は71億5,000万円となり、前期比で3億5,000万円増加しました。

営業利益の増減分析(通期)

営業利益の増減分析です。昨年計上した貸倒関連費用が大幅に減少したことに加え、AI活用による人件費の減少とプロモーションコストの効率的な運用により、大幅増益となりました。

2024年12月期通期 セグメント別業績

セグメント別の売上高と営業利益です。ドメイン・レンタルサーバー事業は価格改定効果と高単価プランの比率上昇により、増収増益となりました。

EC支援事業とハンドメイド事業は、EC市場の落ち込みを受け減収となりましたが、AI活用による効率的なコスト運用により、増益となりました。金融支援事業は、買取基準の厳格化により請求書買取額が減少しましたが、貸倒関連費用が減ったため大幅増益となりました。

ドメイン・レンタルサーバー(ホスティング)事業

セグメント別の業績です。ドメイン・レンタルサーバー事業の売上高は、前期比105.9パーセントの60億9,600万円、営業利益は前期比105.7パーセントの19億1,800万円となりました。

「ロリポップ!」「ムームードメイン」ともに価格改定効果が継続し、好調に推移しています。その他に関しては、「ロリポップ!for Gamers」の開発に伴うコストが発生しました。

ドメイン・レンタルサーバー(ホスティング)事業 KPI推移、サーバー売上

ドメイン・レンタルサーバー事業のKPI推移です。現状の「ロリポップ!」「ムームードメイン」によるストック型収益に加え、新サービスの収益が上乗せされています。引き続き、「ムームーサーバー」と「ロリポップ!for Gamers」の契約件数獲得により、ストック型収益の積み上げを目指します。

「ロリポップ!」「ムームードメイン」の顧客単価については、価格改定効果が続いていることから、どちらも前期比で増加しました。

EC支援事業

EC支援事業についてです。売上高は前期比98.9パーセントの29億6,500万円、営業利益は前期比118.5パーセントの7億7,700万円となりました。

売上高は、「カラーミーショップ」の価格改定効果を受け、前期比で増収となりました。「SUZURI」は流通額の落ち込みにより、減収となりました。営業利益は、AI活用によるカスタマーサービス部門のコストが減少し、「カラーミーショップ」は増益となりましたが、「SUZURI」は流通額減少の影響を受け、減益となりました。

EC支援事業 KPI推移(カラーミーショップ)

「カラーミーショップ」のKPI推移です。流通額は底打ち傾向が出ていることから、前期比103.3パーセントの523億円になりました。

有料プラン契約店舗の1店舗当たりの四半期流通額と顧客単価は、前期比で増加しています。引き続き、上位店舗や「プレミアムプラン」の契約獲得によるストック収益の増加を目指します。

EC支援事業 KPI推移(SUZURI)

オリジナルグッズ作成・販売サービスの「SUZURI」は、流通額が前期比で減少しました。「SUZURI」では「コミッション機能」の提供を開始したほか、動画・ライブ配信を行うクリエイター向けに「3Dグッズ作成ツール」の提供を開始しました。

ハンドメイド事業

ハンドメイド事業の「minne」です。売上高は前期比94.1パーセントの14億100万円、営業利益は前期比285.6パーセントの6,200万円となりました。

EC市場の落ち込みを受け、流通額が減少した結果、売上高は減収となりました。一方で、作家向けの販促活動を支援する「minne広告」の運用により利益率が改善し、前期比で増益となりました。

ハンドメイド事業

「minne」の流通額は前年を下回りました。作家向け有料会員サービス「minne PLUS」では、引き続き作品販売をサポートするさまざまな機能の充実を図り、利用拡大を目指します。

また、2024年11月30日と12月1日に「minneのハンドメイドマーケット2024」を開催し、多くのお客さまにご来場いただきました。

金融支援事業

金融支援事業です。売上高は前期比69.1パーセントの4億5,200万円、営業利益は前期比プラス10億2,100万円で4,300万円の損失となりました。

売上高は、買取基準の厳格化により請求書買取額が減り、減収となりました。一方で、昨年計上した貸倒関連費用の減少や債権回収に取り組んだため、営業損失幅は大幅に減少しました。

金融支援事業 KPI推移

金融支援事業のKPI推移です。請求書買取額は、買取基準の厳格化に伴い、引き続き低水準となっています。貸倒関連費用による営業利益への影響を見ると、債権回収が徐々に進み、営業利益を押し上げています。

2025年12月期 通期連結業績予想

2025年12月期の業績予想についてご説明します。売上高は前期比102.4パーセントの111億8,400万円、営業利益は107.2パーセントの8億8,800万円と予想しています。経常利益および親会社株主に帰属する当期純利益は、2024年に計上した一過性の営業外収益を除くと、増益予想となります。

1株当たりの配当額は、配当性向を50パーセント以上から65パーセント以上に引き上げたことで、10円増配となる67円を予定しています。

2025年12月期通期 セグメント別業績予想

2025年12月期のセグメント別業績予想です。構成比の大きいドメイン・レンタルサーバー事業とEC支援事業は、売上高・営業利益ともに増加を見込んでいます。

2025年12月期業績予想のポイント

ドメイン・レンタルサーバー事業では、「ロリポップ!」の定額ホームページ制作プランの提供による法人ユーザーの獲得強化に加え、「ロリポップ!for Gamers」では『Minecraft』向けの機能強化で利用者獲得を目指します。また、新サービスを2025年12月期第2四半期に提供予定です。

EC支援事業の「カラーミーショップ」では、物販EC市場に底打ち傾向が見られ、2024年の流通額は前期比103.3パーセントの2,000億円となりました。

2025年も「プレミアムプラン」の営業強化と流通額の成長が見込める上位層向けの機能開発を行い、店舗売上の拡大を支援することで流通額の拡大を目指します。以上が中期方針、決算概要、今期の業績予想になります。

2023年は金融支援事業における貸倒損失の発生など、イレギュラーな事象があったものの、それらもいったん収束し、今後の事業成長に注力できる環境が整ってきました。ストック収益基盤の強化と新しい事業領域への進出により、中長期での事業成長を実現し、株主還元につなげていきます。

私からの説明は以上となります。ありがとうございました。

配信元: ログミーファイナンス

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