◆ “金利選好→ドル買い”から緩やかに値を戻す…
『トランプ関税導入は3/1に延期』との一部報道を機に、先週末のドル円は“値を落とす”場面が見られました。
しかしホワイトハウスがすぐさま“否定”したことから“堅調推移”は維持される中、米10年債利回りが“上昇(4.58%)”を背景にした“金利選好→ドル買い”が目立ちました。
一方でNYダウは“反落(337ドル安)”して引けるなど、“リスク回避→円買い”も併存しています。
このため“上値の重さ”を引きずったままという“小動き”を強いられたドル円は、“小幅高(終値は155.190円)”で先週末の取引を終えています。
◆ ただ週明けは“リスク回避→円買い”でスタート…
もっとも実際に関税が導入されると、「報復関税→世界的な貿易戦争」への懸念が台頭しており、週初オープニングは“リスク回避→円買い”がより目立っています。
ただし冒頭で記した“金利選好→ドル買い”も併存していますので、“一方向への動意”は限定されています。
こうしてドル円は“下へ上への乱高下”というのが実状といえそうです。
◆ “方向感定まらず”はまだ続いていると見るべき…?
この「相反する動き」が併存しているだけに、本日はその力関係次第で“如何様にも振れる”といった展開を想定せざるを得ないところです。
そして「日米首脳会談」を7日に控えるスケジュール感とあっては、「対日関税発動の有無」を巡る思惑(発言)がいつ飛び出さないとも限らないという状況になります。
オープニング時の“円買い”の後、本稿執筆時は急速に“巻き戻し(ドル買い)”が進行していますが、このまま上値を模索するかは微妙といわざるを得ない・・・?
◆ テクニカル的には“もう一段”も期待されるが…!?
“日足・一目均衡表の雲上限(本日は154.494円)”に跳ね返された格好となるだけに、テクニカル的には“下値の堅さ→もう一段の巻き戻し”が期待される局面といえます。
ただ前記「相反する動き」を踏まえれば、やはり“過度な期待”は禁物と考えておきたいところです。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
※ボラティリティが拡大していますので、いつもより値幅を拡大しています。
156.752(1/23高値)
156.580(1/24高値)
156.249(1/27高値、20日移動平均線、日足・一目均衡表基準線、1/10~1/27の50%戻し)
156.076(ピボット2ndレジスタンス)
上値5:155.968(1/28高値、大台)
上値4:155.788(1/29高値)
上値3:155.633(ピボット1stレジスタンス)
上値2:155.455(1/28~1/30の76.4%戻し)
上値1:155.246(1/30高値、日足・一目均衡表転換線)
前営業日終値:155.190
下値1:155.089(-1σ)
下値2:154.955(50日移動平均線、大台)
下値3:154.797(1/28安値後の50%戻し)
下値4:154.541(1/28安値後の61.8%戻し)
下値5:154.494(日足・一目均衡表先行スパン上限)
154.284(週足・一目均衡表転換線、ピボット1stサポート、1/28安値後の76.4%戻し)
154.000(大台)
153.919(1/31安値)
153.793(1/30安値、-2σ)
153.715(1/27安値、12/3~1/10の50%押し水準)
《11:10》
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