FOMCを受けドル円は155円台で上下動 一旦様子見の姿勢を強調=NY為替概況
FOMCを受けドル円は155円台で上下動 一旦様子見の姿勢を強調=NY為替概況
きょうのNY為替市場、午後にFOMCの結果が発表なり、政策金利は予想通りに据え置かれたものの、声明でインフレ目標への進展に関する文言が削除されたことで、為替市場はドル買いで反応。その後のパウエル議長の会見でも「政策スタンスの調整を急ぐ必要はない」と言及したことから、ドル円は155円台半ばまで一旦上昇した。
しかし、議長は「インフレに関する文言はシグナルではなく、文言を短くすることを選択しただけ」と述べたことから、その上げを縮小させている。ただ、3月利下げについての質問には「調整を急ぐ必要はない」と再言及したことから、3月の利下げ期待はさらに後退。短期金融市場では20%程度まで確率が縮小しており、次の利下げは早くても6月以降と見ているようだ。
次の行動は利下げを維持しつつも、インフレの進展を確認するまでは様子見の姿勢維持を強調していた印象ではある。
ユーロドルは売り優勢となり、NY時間の朝方には1.03ドル台に下落していた。しかし、NY時間が本格化して1.04ドル台に下げ渋る展開を見せていた。
明日はECB理事会が開催されるが、0.25%ポイントの利下げが確実視されている。今回の理事会への反応は限定的になるとの見方も市場では多いようだ。
市場はECBの連続利下げの可能性を高めているが、サービスインフレがECBの利下げを阻む可能性も一部から指摘されている。年内にはサービスインフレが大幅に鈍化し、ECBの更なる利下げを可能すると見られている。しかし、予想を上回るサービスインフレがそれを阻む可能性もあるとアナリストは指摘している。
過去2年間のサービスインフレ(季調済)は、年初の数カ月に高く出て、後半に低くなる傾向がある。今年もその傾向が続き、上半期のサービスインフレが高止まりするようであれば、ECBの利下げ幅は予想よりも小さくなる可能性もあるという。
ポンドドルは一時1.23ドル台まで下落していたものの、NY時間に入って1.24ドル台半ばに戻す展開。テクニカル的にはリバウンド相場の様相を見せており、1.25ドル台を再び回復できるようであれば、200日線が控える1.28ドル付近までの戻りも期待できそうだ。ただ、あくまで自律反発の域は出ていない。
本日は市場が注目していたリーブス英財務相の演説が行われていたが、ポンドの反応は小動きに留まった。同財務相はヒースロー空港の第3滑走路拡張など、成長促進策として複数のインフラプロジェクトを発表。また、EUとの関係を再構築し、米国との特別な関係を基盤として、世界中の急成長中の経済圏との結びつきを強化していくと述べた。レイノルズ経済相が近くインドを訪問する。さらに、財政再建支援のための雇用主の国民保険料の引き上げを含む10月の予算案を擁護していた。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
きょうのNY為替市場、午後にFOMCの結果が発表なり、政策金利は予想通りに据え置かれたものの、声明でインフレ目標への進展に関する文言が削除されたことで、為替市場はドル買いで反応。その後のパウエル議長の会見でも「政策スタンスの調整を急ぐ必要はない」と言及したことから、ドル円は155円台半ばまで一旦上昇した。
しかし、議長は「インフレに関する文言はシグナルではなく、文言を短くすることを選択しただけ」と述べたことから、その上げを縮小させている。ただ、3月利下げについての質問には「調整を急ぐ必要はない」と再言及したことから、3月の利下げ期待はさらに後退。短期金融市場では20%程度まで確率が縮小しており、次の利下げは早くても6月以降と見ているようだ。
次の行動は利下げを維持しつつも、インフレの進展を確認するまでは様子見の姿勢維持を強調していた印象ではある。
ユーロドルは売り優勢となり、NY時間の朝方には1.03ドル台に下落していた。しかし、NY時間が本格化して1.04ドル台に下げ渋る展開を見せていた。
明日はECB理事会が開催されるが、0.25%ポイントの利下げが確実視されている。今回の理事会への反応は限定的になるとの見方も市場では多いようだ。
市場はECBの連続利下げの可能性を高めているが、サービスインフレがECBの利下げを阻む可能性も一部から指摘されている。年内にはサービスインフレが大幅に鈍化し、ECBの更なる利下げを可能すると見られている。しかし、予想を上回るサービスインフレがそれを阻む可能性もあるとアナリストは指摘している。
過去2年間のサービスインフレ(季調済)は、年初の数カ月に高く出て、後半に低くなる傾向がある。今年もその傾向が続き、上半期のサービスインフレが高止まりするようであれば、ECBの利下げ幅は予想よりも小さくなる可能性もあるという。
ポンドドルは一時1.23ドル台まで下落していたものの、NY時間に入って1.24ドル台半ばに戻す展開。テクニカル的にはリバウンド相場の様相を見せており、1.25ドル台を再び回復できるようであれば、200日線が控える1.28ドル付近までの戻りも期待できそうだ。ただ、あくまで自律反発の域は出ていない。
本日は市場が注目していたリーブス英財務相の演説が行われていたが、ポンドの反応は小動きに留まった。同財務相はヒースロー空港の第3滑走路拡張など、成長促進策として複数のインフラプロジェクトを発表。また、EUとの関係を再構築し、米国との特別な関係を基盤として、世界中の急成長中の経済圏との結びつきを強化していくと述べた。レイノルズ経済相が近くインドを訪問する。さらに、財政再建支援のための雇用主の国民保険料の引き上げを含む10月の予算案を擁護していた。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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