【これからの見通し】植田日銀総裁会見でタカ派の度合いをチェック

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最新投稿日時:2025/01/24 15:11 - 「【これからの見通し】植田日銀総裁会見でタカ派の度合いをチェック」(みんかぶ(FX/為替))

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【これからの見通し】植田日銀総裁会見でタカ派の度合いをチェック

著者:MINKABU PRESS
投稿:2025/01/24 15:11
【これからの見通し】植田日銀総裁会見でタカ派の度合いをチェック

 東京市場では、ドル円が156.41レベルを高値に155.01レベルまで下落した。円買いとドル売りの両面の材料が重なる動きとなっている。この後の海外市場ではこの流れがどの程度継続するのかが焦点となる。

 円買いの面では日銀決定会合で政策金利が25bp引き上げられて0.50%程度となった。ただ、利上げ自体は市場に織り込み済みで、発表直後は円安方向に揺り戻される場面があった。しかし、声明では「経済・物価見通しが実現していく確度が高まっている」ことが強調され、物価見通しも全期間で2%以上の水準に上方修正された。朝方に発表された12月全国CPIは生鮮食品除く前年比が+3.0%と前回の+2.4%から上昇していた。

 このあと日本時間午後3時30分からは植田日銀総裁会見が始まる。春闘などでの賃上げ姿勢の維持、トランプ2.0始動後の関税政策への見通しが過度に悲観的ではないことなど足元では次第に日銀の利上げ環境は整ってきている。今後の利上げペースについて以前よりも前向きな発言が出てくるようだと、一段と円高が進行する可能性も指摘される。ただ、各方面への配慮から玉虫色の内容にとどめるようだと、いったん円安方向に戻す可能性もある。注意深く記者との一問一答の内容を見てゆく必要がありそうだ。

 ドル売りの面では、トランプ米大統領がダボス会議での演説などが影響している。原油価格の引き下げとともに、FRBには利下げを促した。また、中国首脳との関係が良好である点を強調、即時の関税については見送る姿勢が示されている。いわゆるトランプトレードのドル買い圧力が後退し、ドル売りを誘った。ドル円ほどではないが、ユーロドルは1.04台前半から半ばへ、ポンドドルは1.23台半ばから1.24付近へとドル売りが入っている。

 この後の海外市場で発表される経済指標は、仏・独・ユーロ圏・英・米などの製造業および非製造業PMI速報値(1月)、米ミシガン大学消費者信頼感指数(確報値)(1月)、米中古住宅販売件数(12月)などが予定されている。

 発言イベント関連では、上記の植田総裁会見のほかにもラガルドECB総裁、ゲオルギエワIMF専務理事などがダボス会議で「2025世界経済見通し」と題する講演を行う。チポローネECB理事は金融研究所会議で中央銀行デジタル通貨(CBDC)について講演を行う。

minkabu PRESS編集部 松木秀明

このニュースはみんかぶ(FX/為替)から転載しています。

配信元: みんかぶ(FX/為替)

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