目先は“もう一段”が意識されやすい…!? - ドル円

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最新投稿日時:2025/01/16 11:38 - 「目先は“もう一段”が意識されやすい…!? - ドル円」(武市佳史)

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目先は“もう一段”が意識されやすい…!? - ドル円

著者:武市佳史
投稿:2025/01/16 11:38

◆ “巻き戻し”先行… - “156円割れ”


植田日銀総裁も『次回会合で利下げ実施するか判断』と発言し、「日銀1月利上げ観測」が息を吹き返しました。
このため前日の“最弱通貨”から一転して円は“最強通貨”となり、“円買い(戻し)”が進行しました。
一方で前日の米PPIに続き、昨日の米CPIも“予想を下回り(コア+0.2%/+3.2%)”、後退していた「米利上げ観測」も巻き戻されつつあります。
この影響で米10年債利回りが“急低下(→4.63%)”する中、“ドル売り(戻し)”も目立っています。
こうして“158円台”でスタートしたドル円は、NYタイム序盤には“156円割れ(安値は155.932円)”へと値を落とすに至っています。

◆ 「日米金利格差は当面高水準を維持」との見方は残存するが・・・?


もちろん日銀が利上げを実施したとしても、“最小幅(0.25%利上げ)”に留まる可能性が高いと見られます。
このため「日米金利格差は当面高水準を維持」との見方を逸脱する可能性は低く、“過度な下値期待”は禁物といわざるを得ないのが実状といえます。
また米PPI/CPIも“弱め”だったとはいえども、“前年比は伸び拡大”していたという経緯もあり、このまま“ハト派”に転じるかは不透明といわざるを得ません。
ただ“ドル買い/円売り”に関する安心感が、マーケットには漂っていただけに・・・?

◆ 波乱の芽は「ベッセント公聴会」・・・!?


本日は「ベッセント次期財務長官候補の上院公聴会」が予定されていますので、これが“波乱要因”となる可能性はゼロではありません。
ただそれまでは“もう一段の巻き戻し(円買い/ドル売り)”を意識しておきたいところです。
テクニカル的に意識されるのは、“週足・一目均衡表先行スパン上限(155.439円)”そして“大台”とほぼ重なる“12/3~1/10の38.2%押し(154.962円)”辺りか…?

◆ ドル円 抵抗・支持ライン

※ボラティリティが拡大していますので、いつもより値幅を拡大しています。

158.195(1/14高値、1/10~1/15の76.4%戻し)
158.068(1/15高値、+1σ、大台)
上値5:157.749(1/10~1/15の61.8%戻し、ピボット1stレジスタンス)
上値4:157.402(1/10~1/15の50%戻し、20日移動平均線、日足・一目均衡表転換線)
上値3:157.055(1/10~1/15の38.2%戻し、大台)
上値2:156.728(1/15安値後の戻り高値)
上値1:156.626(1/10~1/15の23.6%戻し)
前営業日終値:156.471(-1σ)
下値1:156.000(大台)
下値2:155.932(1/15安値《年初来安値》)
下値3:155.672(-2σ)
下値4:155.579(ピボット1stサポート)
下値5:155.439(週足・一目均衡表先行スパン上限)
154.962(12/3~1/10の38.2%押し、日足・一目均衡表基準線、大台)
154.732(50日移動平均線、ピボット2ndサポート)
154.438(11/19安値)

《10:45》

武市佳史
株式会社マネーパートナーズ チーフアナリスト
配信元: 達人の予想

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