シカゴ連銀総裁、ＰＣＥデフレータが予想より低い伸びに留まったことを評価

　グールズビー・シカゴ連銀総裁は、今週のＦＯＭＣで自身の２０２５年の金利見通しをやや上方向に調整したことを明らかにした。ただ、借り入れコストは今後１２－１８カ月にかなり大きく低下するとの見通しも示した。

　総裁は米ＣＮＢＣとのインタビューで「私は来年の金利の道筋を少し浅い傾斜にしたが、全体的な傾向としてはインフレは大きく低下している」と発言。また、「インフレは２％に向かう道筋を進んでいる。金利は向こう１２－１８カ月にまだかなり下がる可能性がある」と述べた。

　現行の金融政策は中立金利にはまだほど遠いとも指摘。政策は有意に景気抑制的とするパウエル議長の見解に同意している。その上で、この日発表のＰＣＥデフレータの数字が予想より低い伸びに留まったことを評価し、物価上昇率は引き続き、目標の２％に向かっているとの考えを示した。