ドル円は154円台回復 FOMC控え結果待ちの雰囲気も=NY為替概況
ドル円は154円台回復 FOMC控え結果待ちの雰囲気も=NY為替概況
きょうのNY為替市場、全体的に方向感のない中、ドル円は154円台を回復し、一時154.50円付近まで上昇する場面も見られた。154円台回復は11月26日以来。ただ、今週は18日に年内最後のFOMCの結果が発表され、それを前に結果待ちの雰囲気も強い。
FOMCについては、今月始めの米雇用統計で失業率が4.2%に上昇していたこともあり、市場では0.25%ポイントの利下げを確実視している状況。一方、11月の米消費者物価指数(CPI)は予想通りではあったものの、根強いインフレ圧力も示されていた中で、市場は来年のヒントを探っている。
今回のFOMCは政策委員の金利見通し(ドット・プロット)も公表されるが、来年のFRBは潜在的なインフレ再上昇のリスクを懸念する可能性があり、1月または3月に利下げを一旦止める可能性があるとの見方も出ているようだ。
短期金融市場では来年の利下げ期待の織り込みを、5月か6月に1回、その後は来年末までにあと1回の計2回に留めている状況。ドット・プロットが来年の見通しをどう示すか注目される。
ユーロドルは依然として上値が重く、一時1.04ドル台に下落する場面も見られた。ただ、1.05ドル台はかろうじて維持している。FRBはECBよりもインフレとの厳しい闘いに直面しているため、来年もドルはユーロに対して強含みで推移する可能性が高いとの指摘が出ている。さらに、トランプ氏の政策の前にすでに米国への移民が減少しており、今年FRBが利下げに転じることを可能にした主因であるサプライサイドを阻害しているという。
FRBが今週利下げを実施し、その後はしばらく据え置きが継続されると予想。半面、先週に利下げを実施したECBは来年も利下げ継続を見込んでいるという。ラガルド総裁も利下げ継続の姿勢に言及していた。
なお、本日はフランス中銀が成長見通しを公表し、2025年の成長見通しを従来の1.2%から0.9%に下方修正した。2026年についても1.5%から1.3%に下方修正している。また、2027年は1.3%としている。政治的混乱が家計と企業の信頼感を損ねていることを理由に挙げている。
ポンドドルは買い戻しが優勢となり、本日1.2675ドル付近に来ていた21日線付近まで戻す展開。今週は明日の英米雇用統計や水曜日のインフレ指標など、19日の金融政策委員会(MPC)を前に重要指標が目白押しとなっている。
一部からは英消費者物価指数(CPI)がポンドを上昇させる可能性があるとの指摘が出ている。英中銀の利下げ対する慎重姿勢を裏付ける可能性があるという。英中銀はサービスインフレに注目しているが、予想は前年比5.1%の上昇と前回から上昇拡大が見込まれている。5%を上回る水準での高止まりが予想されており、それは英中銀が利下げに慎重になる可能性が高いことを意味するという。
なお、今週のMPCについては据え置きが確実視されている。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
きょうのNY為替市場、全体的に方向感のない中、ドル円は154円台を回復し、一時154.50円付近まで上昇する場面も見られた。154円台回復は11月26日以来。ただ、今週は18日に年内最後のFOMCの結果が発表され、それを前に結果待ちの雰囲気も強い。
FOMCについては、今月始めの米雇用統計で失業率が4.2%に上昇していたこともあり、市場では0.25%ポイントの利下げを確実視している状況。一方、11月の米消費者物価指数(CPI)は予想通りではあったものの、根強いインフレ圧力も示されていた中で、市場は来年のヒントを探っている。
今回のFOMCは政策委員の金利見通し(ドット・プロット)も公表されるが、来年のFRBは潜在的なインフレ再上昇のリスクを懸念する可能性があり、1月または3月に利下げを一旦止める可能性があるとの見方も出ているようだ。
短期金融市場では来年の利下げ期待の織り込みを、5月か6月に1回、その後は来年末までにあと1回の計2回に留めている状況。ドット・プロットが来年の見通しをどう示すか注目される。
ユーロドルは依然として上値が重く、一時1.04ドル台に下落する場面も見られた。ただ、1.05ドル台はかろうじて維持している。FRBはECBよりもインフレとの厳しい闘いに直面しているため、来年もドルはユーロに対して強含みで推移する可能性が高いとの指摘が出ている。さらに、トランプ氏の政策の前にすでに米国への移民が減少しており、今年FRBが利下げに転じることを可能にした主因であるサプライサイドを阻害しているという。
FRBが今週利下げを実施し、その後はしばらく据え置きが継続されると予想。半面、先週に利下げを実施したECBは来年も利下げ継続を見込んでいるという。ラガルド総裁も利下げ継続の姿勢に言及していた。
なお、本日はフランス中銀が成長見通しを公表し、2025年の成長見通しを従来の1.2%から0.9%に下方修正した。2026年についても1.5%から1.3%に下方修正している。また、2027年は1.3%としている。政治的混乱が家計と企業の信頼感を損ねていることを理由に挙げている。
ポンドドルは買い戻しが優勢となり、本日1.2675ドル付近に来ていた21日線付近まで戻す展開。今週は明日の英米雇用統計や水曜日のインフレ指標など、19日の金融政策委員会(MPC)を前に重要指標が目白押しとなっている。
一部からは英消費者物価指数(CPI)がポンドを上昇させる可能性があるとの指摘が出ている。英中銀の利下げ対する慎重姿勢を裏付ける可能性があるという。英中銀はサービスインフレに注目しているが、予想は前年比5.1%の上昇と前回から上昇拡大が見込まれている。5%を上回る水準での高止まりが予想されており、それは英中銀が利下げに慎重になる可能性が高いことを意味するという。
なお、今週のMPCについては据え置きが確実視されている。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
このニュースはみんかぶ(FX/為替)から転載しています。
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