クルーズ、今年度で減収は底打ちV字回復へ 重点戦略事業を大幅成長中のITアウトソーシング事業に変更
変化
小渕宏二氏(以下、小渕):クルーズ株式会社代表取締役社長の小渕宏二です。よろしくお願いします。それでは、2025年3月期第2四半期の決算説明を行います。
まず初めに、重要なお知らせをしたいと思います。クルーズを以前からご覧いただいている投資家やステークホルダーの方であれば、2001年に創業した当社が、過去23年間の中で多くの事業を変化させ、現在の事業にたどり着いたことをご存知かもしれません。自分でももう忘れてしまうくらい、多くの事業にシフトチェンジしてきました。
今回6度目となりますが、大きな事業戦略の転換を行います。現在低迷をしているクルーズの業績について、ここからいよいよ大きくV字回復をしていこうと考えています。したがって、本日は「変化」をテーマにお話ししていきたいと思います。
これまでのメイン事業と中長期の重点戦略を大幅に変更します
一体何が変わるのかというと、メイン事業と中長期の重点戦略を、かなり大幅に見直します。
重点戦略の変更について
スライドに記載の1から5までの項目は、これまで発表していた事業戦略ですが、これらをすべて変更します。
朝令暮改といいますか、躊躇なく変えていきたいと思っています。したがって、過去に発表してきたことはすべて、いったん白紙とします。大きく事業戦略を変更しますので、過去の重点戦略に縛られる必要もないと考えています。
新たな重点戦略について
複数の重点戦略を追うのをやめ、1つに絞ります。新たに「◯◯事業」をメイン事業と位置付けます。本日はこの「◯◯」について発表します。
ITアウトソーシング事業
何がメイン事業になるのかというと、ITアウトソーシング事業というセグメントです。ITアウトソーシング事業を、メインの重点戦略の事業として位置付けたいと考えています。
このITアウトソーシング事業の詳細については、副社長の稲垣からご説明します。
ITアウトソーシング事業について
稲垣佑介氏(以下、稲垣):副社長の稲垣です。ITアウトソーシング事業は、IT人材業界におけるエンジニア人材の不足という市場課題を解決することを主としたシステムエンジニアリング事業(SES事業)を中心に、「人材×IT領域」を対象として事業展開をおこなっています。
なぜITアウトソーシング事業なの ?
なぜITアウトソーシング事業なのかというと、一言でいえば、非常にニーズのある領域だからです。IT人材は今後さらに不足していき、需要が増える見込みがあります。
スライド下のグラフでは、市場のデータを表しています。2030年には最大で79万人のIT人材が不足するとされています。さらにはIT人材の平均年齢の高齢化もあり、ITニーズの増加に伴う需給のギャップは、今後ますます拡大することが予想されています。
サプライズ発表
小渕:新たな事業をいつから始めるのかというと、もう始めています。前期通期売上高が約30億円を突破するなど、2020年の事業開始からわずか4年で爆発的に成長しています。
これまでは新たな事業については、細かな具体的な動きをご説明してきませんでした。いよいよ規模が大きくなり、かなりの柱になる見込みがあること、KPIも安定してきており、ステークホルダーのみなさまに大きな転換メッセージを発表するのにふさわしい事業規模になってきたことから、発表を決めました。
今期からはセグメント化も行う予定です。業績についてはあらためてご報告しますが、かなりの成長をみせています。
ITアウトソーシング事業の業績と中期計画
稲垣:ITアウトソーシング事業をもう始めていると小渕からお伝えしましたが、すでに4年経っており、かなりの実績が出ています。
スライド左上の過去実績についてご説明します。売上高は前期実績で約30億円でした。ここに至るまでの年平均成長率は69パーセントと、非常に大きく成長しています。
また、これまでは中期計画を出しづらいことが多かったのですが、ITアウトソーシング事業は非常に先を読みやすい事業ですので、今回は中期計画も発表しています。
具体的な推移はスライド右のグラフのとおりですが、2028年3月期の段階で売上高130億円、営業利益15億円としています。年平均成長率は約54パーセントという計算になります。
ITアウトソーシング事業の重要KPIの推移
ITアウトソーシング事業の重要KPIの推移です。まず、ITアウトソーシング事業の売上高はどのように構成されているかというと、主に「稼働エンジニア数×単価」という非常にシンプルな内容となっています。
スライド下方にも記載がありますが、単価の実績に大きな変動はありませんので、主に追っておくべき項目は稼働エンジニア数です。直近1年の実績では月平均で約18名の純増、年間では約200名超の純増ペースとなっています。
小渕:トレンドとしても、純増数は毎年増えています。
ITアウトソーシング事業の中期的な展望
稲垣:続いて、ITアウトソーシング事業の中期的な展望です。株価にも関係するところですが、当社の現状の時価総額、PBR、ITアウトソーシング事業の実績値を、SES事業を主力事業とする他の上場企業複数社の平均と比較し、表にまとめました。
スライドの表の上段は、当社ITアウトソーシング事業の2024年3月期の業績と、全社PBR、時価総額です。前期の決算時では売上高は約30億円、営業利益は若干のマイナス、PBRは0.63倍、時価総額は82億円超となっています。
他方で、SES事業を主力事業とする上場企業他社の平均数値については、売上高は約150億円、営業利益は約7億円、PBRは約9倍、時価総額は約320億円となっています。
先ほどお話ししたとおり、当社ITアウトソーシング事業の中期計画については、2028年3月期に売上高約130億円、営業利益約15億円を目指しています。
小渕:補足すると、スライドには前期の実績として営業利益マイナス1,100万円と記載していますが、2024年9月末時点の実績値ではすでに単月黒字化を達成しています。
したがって、損益分岐点を超えていますので、ここからは売上が増えれば利益がきちんと出てくるという状況になっています。
でもITアウトソーシング事業だけではその他事業の減収を吸収できないのでは... ?
しかし、「ITアウトソーシング事業だけでは、その他事業の減収を吸収できないのではないか?」という声があるかと思います。我々経営陣も考えましたし、おそらくステークホルダーのみなさまもご心配される点かと思います。
ご安心ください
まずお伝えしたいことが、「どうぞご安心ください」ということです。おそらくSHOPLIST事業の減収が一番気になるところだと思いますが、その減収に対応したロケットにもすでに着火しています。
現在、徐々にEC事業セグメントの中で新規取組で成功を収めつつある事業があります。
新規事業 「Ada.」
新規事業は「Ada.(エイダ)」という事業です。
「Ada.」は通販事業です。SHOPLISTと同じファッションの通販事業ではありますが、まったく別の事業となります。主にZOZOTOWN内で展開するオリジナル商品と、他社優良ブランドの商品を厳選したセレクトショップです。
こちらも、実は2023年4月から開始しています。事業開始から1年6ヶ月ほど経ちますが、かなり急速に成長しています。私たち経営陣でも驚くぐらいのスピードで伸びています。
「Ada.」事業の実績と成長率について
稲垣:「Ada.」事業の実績と成長率についてご説明します。1年6ヶ月ほど前に事業を開始してから、8ヶ月で単月の取扱高が1億円に達しました。そして12ヶ月目で2億円、16ヶ月で4億円を突破しています。年間ではなく、月間成長率が42.5パーセントと、かなりのペースで成長をしています。
EC事業の分野においてはSHOPLIST事業のみとお伝えしていましたが、現在は「Ada.」も含め、EC事業の主力事業になりつつある状況になっています。
「Ada.」事業とSHOPLIST事業の立ち上がり比較
「Ada.」の事業の立ち上がりペースを、SHOPLIST事業立ち上げ時と比較したスライドをご用意しました。
事業開始から16ヶ月目の比較では、「Ada.」が4億2,600万円、SHOPLISTが5億8,900万円と、「Ada.」はSHOPLISTの立ち上がりに近いペースで成長しています。
商品の型数については、「Ada.」が約7,500型、SHOPLISTが約5万型で構成されています。「Ada.」はSHOPLISTの1割強の商品型数で、SHOPLISTの7割強の取扱高に到達しています。
ただし、分かりやすく紹介する意味で商品型数を説明しましたが、この事業の性質として、商品型数がKPIとなってそれに比例して売上が上がる事業ではないことをお伝えしておきます。
「Ada.」事業についての補足
補足ですが、「Ada.」事業は事業開始後の初年度決算および昨年の決算において、通期で取扱高が11億円超えと2桁億円超えを記録し、爆発的な成長を遂げています。
事業を開始して間もないのですが、すばらしい立ち上がりを見せており、現状ではSHOPLIST事業の減収分をしっかりとカバーしている状況です。
小渕:現時点で単月の取扱高が4億円に達しているわけですから、単純計算ですが12ヶ月で約50億円という状態です。新規事業としては恐ろしいスピードで成長しています。
新たな重点戦略について
新たな重点戦略と中長期の展望についてまとめます。
先ほどは「Ada.」についてもお伝えしましたが、あらためて整理すると、新しい重点戦略では複数の重点戦略を追うのをやめ、1つに絞り、「ITアウトソーシング事業」をメイン事業として位置付けます。
それ以外の事業については基本的に見なくて構いません。むしろ見ないでいただきたい、ということです。
なぜかというと、ITアウトソーシング事業のKPI、売上高、営業利益を見ていただき、今後はその成長率だけに注目してお話ししていきたいと思っているからです。
当社には複数の事業がありますので、投資家のみなさまも売上計画や利益計画をご自身でも計算される際に、あまりにも減少幅が大きかったり、KPIが読みづらい事業が多かったりした部分があったと思います。今後は、経営陣としても1つの事業とKPIに集中して見ていきたいと考えています。
他の事業については、減収分を食い止めながら適切に運用を行いますが、あくまでも脳細胞、経営陣が投資する時間、精神面はすべてITアウトソーシング事業に注力する方針だということをメッセージとしてお伝えします。
今後の伸びしろも、ITアウトソーシング事業になることから、1つの事業を見ていただければと思います。みなさまにもそこにご注目いただければと思いますし、そのほうが分かりやすいだろうと思っています。
2025年3月期で減収は底打ち、V字回復へ
また、2025年の3月期で減収が底を打ちます。複数あった既存事業がすべて減収傾向にあったことで、非常にご心配をおかけしましたが、ITアウトソーシング事業と「Ada.」の登場により、売上高、利益の構成が大きく変わりつつあり、実際に変化しています。
新規事業が爆発的に伸びていたにもかかわらず、残念ながら既存事業の減速が非常に大きく、新規事業の成長を飲み込んでしまっているような状況でした。
そのため、全体の売上が停滞している、あるいは減収しているように見えてしまう状況にもなっていました。
そのため、数字があまり明確に見えなかったと思いますが、グループ連結での売上高の減少は2025年の3月期でおそらく底を打ちます。すべての減収分を飲み込み、ITアウトソーシング事業がこれから大きく成長し、SHOPLISTの減収分も「Ada.」が支えることにより、来期4月以降は増収を見込んでいます。
こればかりは、実際に来期になってみなければわからない部分もあります。しかしここでのメッセージとしては、1つはKPIや計画値上は減収分を飲み込んでいけるポテンシャルを持つ新規事業を立ち上げられたということ、もう1つは減収は底を打ち、これからは上昇に転じるということです。
低迷から躍動へ、夜明け間近
低迷していたところから躍動に変わり、もう明かりが見えた状況になりつつあるというのが経営陣の中での感想です。
上場銘柄としては、低PBRや株価の低迷について多くのご指摘をいただきました。しかし、今回の第2四半期の決算発表を機にITアウトソーシング事業について発表しました。これまでの事業と比較すると不確実性がより少なく、確実性の高い事業を中心とした高成長の会社に生まれ変わります。
低迷から躍動へ、夜明け間近
過去に行っていた多くの事業の中で、例えばゲーム事業は成功の不確実性が高く、難易度の高い事業のため、重点戦略としては位置づけません。メイン事業として今日発表した「ITアウトソーシング事業」のみに経営資源を集中していきます。
そのため、複数の事業を展開し、売上や利益を作っていくという事業戦略は一旦忘れていただきたいと思います。それほど大きく成長しており、過去の事業については脇に置いておけるほど、自信を持ってお伝えできる数字が出てきています。今後はITアウトソーシング事業の数字やKPIのみをご説明し、追いかけていただければと思います。
今回は変化をテーマにしていますが、もう少し具体的に言うと「低迷から脱却し躍動を開始」がテーマです。
本日は初めての発表ということもあり、大きな意味での中長期的な会社像や、目指す社会的価値、将来の価値やビジョンまでご説明する時間がありませんでした。その代わり、今回は収益を支える体制が整ったことと、低迷が底を打ったというメッセージをシンプルにお伝えすることにしました。
これからの会社像や社会的価値、将来のビジョンについてはすでに頭の中にはありますが、今後、決算発表のタイミングで随時お伝えしていきたいと考えています。十分に実績が出て、安心してお伝えできる状況になれば、その時にお話ししたいと思っています。
したがって本日の発表としては、今はとにかくITアウトソーシング事業を軸に数字を伸ばすことに注力し、実際にかなりのペースで成長していること、また、「Ada.」も含めて順調に伸びているため、経営の本質である数字を作ることに注力していきたいという内容にとどめます。
ここ数年のまとめ
ここ数年のまとめです。事業が伸びていないように見えたり、減収が大きかったことから、どうするのかというご心配をステークホルダーのみなさまにおかけしました。もちろん、社内からもどうするのかという声もありました。
しかし我々としては新規事業の2本、特にITアウトソーシング事業が爆発的に成長していることを強調したいと思います。
SHOPLISTの減収分があまりにも大きかったために、大きな成長を数字として示すことができなかったのですが、新規事業はたった4年で2桁億円、わずか1年で2桁億円の売上をよく作ってくれたと思っています。本当に現場の底力に感謝とお礼を伝えたいところです。
新しい事業は出てきていたものの、売上の減収に隠れて事業が育ってきていたため、なかなかお伝えできませんでした。しかし、セグメントの中身が大きく丸ごと入れ替わるほど成長したのは本当に喜ばしいことです。ここから先の数年間も、数字を作ることにフォーカスしながら事業を推進していきたいと思っています。
お伝えしたかったのは、落ちている事業があった一方で隠れて伸びていた事業があり、売上は伸びていないように見えていましたが、実際には伸びており、プラスの増収トレンドに大きく転換していくということです。
連結業績サマリ
稲垣:ここまでは将来の展望等を中心にお話しさせていただきましたが、ここからは、2025年3月期第2四半期の決算についてご説明します。
第2四半期は売上高が前年比で同水準、営業利益がマイナス4億4,100万円、当期純利益がマイナス7,700万円となりました。営業利益のマイナスは、GameFi事業の新作ゲームのリリースに向けた開発費が嵩む時期であったことによります。
当期純利益についてですが、本日、発表しておりますが、特別利益10億円を計上しています。従前からお伝えしていますが、数年前からスタートアップ企業への投資を行っておりまして、一部売却等があったことにより10億円の利益が出ました。
しかし一方で、先日11月6日に開示したとおり、GameFi事業に関連する内容で特別損失約5億3,000万円を計上したため、税金の調整等も含めて当期純利益がマイナスでの着地になりました。
セグメント別業績サマリ
セグメント別の業績です。前半でもご説明しましたが、今後のメイン事業はITアウトソーシング事業となりますので、基本的にはITアウトソーシング事業の業績をご覧いただければと思いますが、セグメント別に簡単に補足します。
ITアウトソーシング事業は売上高が前年比54パーセントと大きく成長しています。営業利益は第2四半期の時点ではまだ利益貢献ができていない形になっておりますが、すでに単月では黒字化しています。先ほど中期計画の部分でもご説明しましたが、2028年3月期には営業利益15億円の水準を目指しています。
EC事業は長らく減収が続いていましたが、今回はプラスに転じています。これは先ほどご説明した「Ada.」事業で既存の減収分を上回ったためです。
メディア事業は前年比で減収減益となっており、正直思ったような成果が得られていない状況です。
GameFi事業は、先ほどもお伝えしたとおり約3億円の赤字が出ています。こちらは新作ゲーム「エルゴスム」の開発が佳境ということもあり、費用が先行して赤字が出ました。とはいえ、「エルゴスム」は第3四半期初めの今年10月にすでにリリース済みですので、今後このような規模で赤字が出ることは想定していません。
売上高の推移
売上高の推移はスライドのグラフのとおりです。小渕からもご説明しましたが、過去数年合計の売上高の数字ではあまり成長がお見せできませんでした。これからメインにしていくITアウトソーシング事業がものすごく伸びていたものの、落ち込んでいる事業もあったため、そのような見え方になっていました。
なお、上期は約70億円の売上高がありますが、前期の上期と比較すると、わずかですが増収に転じています。
売上高の推移(セグメント別)
セグメント別の売上高の推移です。メイン事業のITアウトソーシング事業は、スライドのグラフでは一番下に薄い水色で示しています。ご覧のように大きく伸びています。
前期は1年間で約30億円でしたが、今期は上期の時点で既に20億円と、前期1年間の7割くらいの売上高実績がすでに出ています。
営業利益の推移
営業利益の推移です。上期の累計でマイナス8億5,400万円の営業赤字になっています。この赤字については、この後補足をします。
2Qの赤字についての補足説明
第2四半期に営業利益が約マイナス4億4,000万円で、上期トータルで8億5,400万円の営業赤字となっています。これは、先ほどもご説明したGameFi事業における新作ゲームタイトル「エルゴスム」の開発に伴う費用先行が主な要因です。
しかし、第3四半期の初めの10月にすでにリリース済みですので、今後はこれまでのような規模の赤字は想定していません。第2四半期までの赤字は新作ゲームの開発による一過性の要因だと考えています。
伝えたいメッセージとしては、要するに第2四半期までの赤字は新作ゲーム開発による一過性要因、ということです。今後は、これからメイン事業となるITアウトソーシング事業の利益貢献が徐々に始まっていくことを期待しています。
クルーズの超長期的目標
クルーズの超長期的目標を掲げていましたが、こちらも大幅に変更します。これまではいろいろな事業にチャレンジし、合計で大きい目標を達成していくとお伝えしてきました。
ですので、例えば代表取締役の人数や、2桁億円以上が期待できる事業の数を目標として追いかけていました。また、メイン事業がSHOPLIST事業だったため、SHOPLISTの数字を追いかけていました。
クルーズの超長期的目標
結論としては、たくさんの事業を追うこと自体をやめることにしました。
本日発表したITアウトソーシング事業もさまざまなチャレンジの1つから生まれたものですが、大きな事業を生み出すのは簡単なことではありません。現在急速に伸びている事業が出てきている中で、そちらに経営資源を集中すべきだと考えています。
したがって、当面は中長期目標としてITアウトソーシング事業の中期計画を、数字として追っていきたいと思っています。
新規事業への投資方針
新規事業への投資方針も大幅に変更します。
新規事業への投資方針
先ほどご説明したとおり、事業の数を追いかけるのをやめ、当面はメイン事業であるITアウトソーシング事業に集中していくことを戦略としました。
新規事業への投資も、基本的には控えていこうと思っています。余剰資金については、すでに実績のあるファンド等を通じたスタートアップ企業への投資や、不動産投資の運用を行っていきます。
スタートアップ企業への投資では、2024年3月期に10億3,000万円の利益を出しており、2025年3月期上期、つまり今回の決算の時点で既に11億9,000万円の利益を計上しています。数年前からの種まきの成果が出てきています。
小渕:ファンドへの投資やベンチャー企業への投資もさることながら、永久進化構想をはじめとして、数多くの新規事業や、代表取締役の増員など、進化させていくための種を蒔いていなければ、2桁億円の事業が2つも出ることはなかったと思います。
途中で切り替えることになりますが、結論としては取り組んで良かったと思っています。
大きな成果を得られる確率はとても少ないのですが、一歩踏み出していなければ、結果は伴わないと思います。今回いろいろと戦略を変更しますが、堂々と変更すればいいと思っています。決して間違った投資は行っていないと考えています。
踏み出すことがなければ、2桁の売上高の成長を1年や4年で作ることはできません。今後も変化に富む経営、変化に挑む経営は、基本的に続けていかなければいけないとあらためて思っています。
今後は中長期的なビジョンをきちんと据え、それに合わせた事業を行っていくべきだと思いますが、一方で、チャレンジは躊躇なく行わなければ結果は得られないと考えています。
関連銘柄
銘柄 | 株価 | 前日比 |
---|---|---|
2138
|
595.0
(15:30)
|
-19.0
(-3.09%)
|
関連銘柄の最新ニュース
-
今日 17:00
-
11/13 16:00
新着ニュース
新着ニュース一覧-
今日 19:30
-
今日 19:24
-
今日 19:21