スターツ出版、映画化による書籍売り上げ急増の反動をこなし増収増益 書籍コンテンツ事業の堅調な推移が寄与

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最新投稿日時:2024/08/27 17:00 - 「スターツ出版、映画化による書籍売り上げ急増の反動をこなし増収増益 書籍コンテンツ事業の堅調な推移が寄与」(ログミーファイナンス)

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スターツ出版、映画化による書籍売り上げ急増の反動をこなし増収増益 書籍コンテンツ事業の堅調な推移が寄与

投稿:2024/08/27 17:00

スターツ出版のミッション

菊地修一氏:本日は大変蒸し暑い中お集まりいただき、誠にありがとうございます。スターツ出版株式会社代表取締役社長の菊地です。それでは、お手元の資料に沿ってご説明します。

当社のミッションは「文化と笑顔の需要創造」です。

今期のスローガン

今期のスローガンは「未来を自ら切り拓こう」です。全社員にこの考え方を持って、日々の仕事に取り組んでもらっています。

3ヶ年成長戦略の基本方針

3ヶ年成長戦略の基本方針です。3年前に策定し、今年が最終年度になります。

「穏やかで伸び伸びとした社員の成長が持続できる企業風土」「信頼され、時代の変化に応じた、商品とサービスを、次々と提供」「企業価値を上げ、一人でも多くのステークホルダーに喜びを」の3つを基本方針として取り組んでいます。

スターツ出版の事業領域

当社の事業領域として、スライド左側の書籍コンテンツ事業と、右側のメディアソリューション事業があります。メディアソリューション事業は2つに分かれており、1つが「OZのプレミアム予約」、もう1つがブランドソリューションです。

「OZのプレミアム予約」は予約手数料ビジネスです。ブランドソリューションはメディア力を活かしたソリューションビジネスとなっています。

2024年第2四半期の決算

2024年12月期第2四半期の決算は、スライドに示したとおりです。昨年度は第2四半期から第4四半期にかけて当社の作品が3本ほど映画化され、それに伴い書籍の売上が増加しました。その反動を抑えるためにさまざまな取り組みを進めた結果、昨年の売上急増の反動をこなし、増収増益を達成することができました。

第2四半期 売上高推移

売上高の推移です。スライドのとおり、2024年12月期第2四半期の売上高は42億8,000万円で、前年同期比107.6パーセントの増収となりました。

第2四半期 営業利益推移

営業利益の推移です。2024年12月期第2四半期の営業利益は11億7,600万円で、前年同期比108.7パーセントの増益となりました。

第2四半期 四半期純利益推移

四半期純利益の推移です。2024年12月期第2四半期の四半期純利益は9億6,200万円で、前年同期比107.1パーセントの増益となりました。

セグメント別の状況

セグメント別の状況です。引き続き、書籍コンテンツ事業は堅調に推移しました。一方、課題であったメディアソリューション事業は、上半期における赤字トレンドから、ようやく黒字化しました。

事業部門別 売上推移

事業部門別の売上推移です。書籍コンテンツ事業の売上は、昨年の急速な伸びに比べて鈍化してはいるものの、伸ばすことができました。

一方、メディアソリューション事業の売上は若干の増加となり、黒字化しています。これは原価や経費の削減効果がかなり出てきていると考えています。

書籍コンテンツ事業のレーベル別売上推移

事業ごとにご説明します。まず、書籍コンテンツ事業です。スライドにはレーベル別の売上推移を示しています。

投稿サイトから作家を発掘、紙とデジタルの循環で読者を拡大

当社のビジネスモデルです。当社は3つの小説投稿サイトを持っており、そこから作家を発掘しています。最初に紙の書籍を発刊し、次に電子書籍、電子コミックにした後、最後に紙のコミックにしています。この紙とデジタルの循環によって、読者を拡大させています。

また、一部の作品が映像化に至っています。この映像化、あるいはIP展開をさらに広げていくため、一昨年にIP推進チームを立ち上げました。そちらが現在機能してきています。こちらについて、2つのポイントに分けてご説明します。

読者ターゲットを細分化し、レーベルをブランド化

当社では読者ターゲットを細分化し、レーベルをブランド化しています。小学生から中高生、大学生、大人の女性、大人の男性というターゲットに対し、それぞれ紙のレーベルとデジタルのレーベルを設けています。子ども向けのレーベルは課金できないため、ほぼデジタルのレーベルは投入しておらず、紙のみで勝負しています。反対に、大人のほうはデジタルのレーベルが多くなっています。

各種コンテストで、ミライの作家を開拓中

当社の投稿サイトは、「noichigo」「ノベマ!」「Berry's cafe」の3つです。こちらで「マンガシナリオ大賞」「キャラクター短編小説コンテスト」などのコンテストを行い、未来の作家を開拓しています。素人の作家や、あるいは他のサイトで活躍している作家の応募を集め、優秀作品を作品化することがかなり増えてきています。

当社の出版社名自体の知名度もかなり上がってきており、文庫本や単行本の全国の販売部数ランキングで、現在ベストテンに入ってきています。

全国の大型書店へ行くと、当社の商品の棚が相当目立つかたちで展示されており、多くの読者や作家の方々に当社の名前を知ってもらえるようになってきたと思っています。

Topics 「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。Another」

トピックスです。昨年末に松竹で映画化され、興行収入45億円と大ヒットした当社の『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』は、映画とTikTokで大きく拡散され、原作はシリーズ累計140万部の大ベストセラーとなりました。その勢いは今年の第1四半期まで続き、そのスピンオフ作品となる『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。Another』を6月に発刊しました。

1作目の物語は、特攻隊員と恋に落ち、その特攻の時代から、彼女のみが現在にタイムワープで戻ってきて終わります。『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。Another』は1作目に登場した主人公や他の登場人物たちそれぞれの、その後のストーリーを短編でまとめています。初版は5万2,000部の発行で、発売1ヶ月で3刷7万7,000部と、非常によく売れています。

今後も当面は、『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。Another』の重版が期待できると考えています。

Topics 「青春ゲシュタルト崩壊」映画化決定

今年度は、残念ながら公開される映画化作品はありません。しかし来年公開の映画化1作目として、2021年に単行本化された『青春ゲシュタルト崩壊』という作品の映画化が決定しました。今の若い人たちに非常に人気のある有名なボーイズグループ「IMP.」の佐藤新さんと、日向坂46の元メンバーの渡邉美穂さんによるW主演です。

来年度以降に向けて、先ほど申し上げたIP推進チームが、この業界に人脈を広げて当社の作品をアピールしています。昨年公開の映画化作品がヒットしており、なおかつ本も売れているという実績があります。現在も複数の作品が映画化やドラマ化、そしてアニメ化決定に向けて進行している最中です。

その中でもいち早く公開が決定したものとして、こちらの映画化をお伝えしました。これからご期待いただけると思います。ただし、この本が売れ出すのはおそらく来年になるとご理解ください。

Topics 新たな読者開拓に向けた、新レーベルを創刊予定

新たな読者開拓に向け、新レーベルの創刊を予定しています。先ほどの読者ターゲットを示したスライドでは、小中学生の12歳から14歳向けの「野いちごジュニア文庫」をご紹介しましたが、今回は8歳から10歳ぐらい、小学校1年生から4年生ぐらいの女の子向けのレーベルとなります。

それまで絵本を読んできた子どもたちで、小学校に上がってから初めて本を読み出すという世代の女児向け単行本を、11月に発刊します。

さらに、BLと呼ばれているジャンルの中でも性的要素がないボーイズライフ小説というものが、10代から20代の女性向けの新しいジャンルとして、今かなり広がっています。

こちらのボーイズライフ小説を、今年12月から発刊する予定です。本格的には来年からになりますが、いずれどこかのタイミングでコミカライズも行っていきたいと考えています。

メディアソリューション事業

ここからは、メディアソリューション事業の「OZのプレミアム予約」とブランドソリューションについてご説明します。

OZのプレミアム予約とは?

「OZのプレミアム予約」とは、利用シーンに合わせて厳選されたお店の、贅沢なプランに予約送客する手数料ビジネスです。レストランからホテル、温泉、ヘアサロン、ネイルサロンなどを予約するサービスです。「オズモール」自体は、すでに28年間にわたって続いている女性向けサイトです。

現地パートナーと協業しながら、名阪エリアも拡大中

「OZのプレミアム予約」では、東京をはじめとする関東圏だけではなく名阪エリアにも力を入れており、大阪と京都に拠点を設けています。これにより関西圏および東海圏にも施設の数がかなり増えてきています。

関東圏と比べるとまだまだ規模は小さいものの、売上高は前年比で150パーセント程度と、現在順調に伸び続けてきている状況です。

掲載店舗数、予約組数は順調に拡大

スライドのグラフに示すとおり、掲載店舗数も予約組数も、順調に拡大しています。この上期は、前年比で109パーセントの伸び率を出しています。

Topics 「貸切・宴会予約」ホテル宴会場の予約受付も開始

「OZの貸切・宴会予約」というサービスをスタートし、ホテルの宴会場の予約受付も開始します。20名以上の宴会や貸切パーティの会場探しは、ネット上では難しいのが現状です。これは、お店のほうで在庫をあけておくことができないためです。

在庫をあけて、1人でもお客さまの予約が入ってしまうと、残りを貸切で埋めることができなくなります。そのため、通常は幹事がお店に電話で問い合わせをし、例えば「○月○日に80人の予約をしたい」という交渉をしなければなりません。しかしそのような交渉には、大変な手間が発生します。

そこで当社でコンシェルジュを立てて、会場選びや下見の段取りまでもをサポートするというサービスの準備を整えています。年内には700施設に対応できるように、鋭意準備中です。おそらく、この秋口ぐらいから年末の予約にかけて、大人数の貸切の予約が相当期待できるだろうと見ています。

今までネットで予約する人数は、だいたい2人から、せいぜい4人や5人くらいが多かったと思います。この「OZの貸切・宴会予約」が盛り上がっていけば、数十人から、場合によっては100人、200人という単位での大型の予約が入ることになり、大きな手数料収入が期待できると考えています。

Topics Z世代向け予約サービス「ネオ居酒屋」スタート

先ほど、当社の書籍がZ世代にかなりうけているというお話をしました。「オズモール」は28年間にわたり運営していることもあり、ユーザーの平均年齢が上がってきています。そこで「オズモール」でもZ世代を狙っていこうということで、Z世代向けの予約サービス「ネオ居酒屋」をスタートしています。

掲載する各店舗で「『推しの一品』(写真映えする料理)をお店のオリジナルグラスで一杯」というメニューを作り、スターターセットとして販売します。若い人が行きやすいお店を開拓し、SNSを通じて集客するサービスです。

Z世代のアルバイトに営業や制作を担当してもらい、ローコストオペレーションでこのような新たなマーケットを開いていこうと考えています。

ブランドソリューションのメディアブランド

ブランドソリューションのもう1つのビジネスは、いわゆる雑誌ビジネス、あるいは「オズモール」のWebサイトを利用した広告・宣伝・販促です。

『オズマガジン』は創刊38年、『メトロミニッツ』が22年、『アエルデ』という地域情報誌は42年となります。数は少ないものの、どのメディアも継続しているためかなりブランド化しています。

しかしながら、今の時代はこのような雑誌に「広告を入れてください」と言っても入る時代ではなく、また広告を入れても反響が出る時代でもありません。したがって、ここではいわゆる広告ビジネスを加速させているわけではありません。

インフルエンサー「オズレポーターズ」の取材依頼受注増加

現在のビジネスとして収入になっているのは、スライド右下に示したような、インフルエンサーによるコンテンツ発信です。当社では6年前に「東京女子部」というものを立ち上げ、今年からは「オズレポーターズ」と改名して活動しています。

対象となるお客さまは、商業施設や百貨店・地方自治体・メーカーなどです。企業や自治体は以前から『オズマガジン』や『メトロミニッツ』においてクライアントになっていただいているところです。

Topics 「オズレポーターズ」依頼システムを開発中

当社の「オズレポーターズ」は約1,400人の一般インフルエンサーを抱えています。その人たちをグルメやお出掛け、旅行などそれぞれの強いジャンルごとに分けています。そして商業施設や自治体、メーカーからの認知・集客や店舗誘致といったイベントやフェア開催のご要望に対し、レポーターが実際に派遣されて現地取材し、SNSで配信する流れとなっています。

配信コンテンツは、いわゆるオズブランドのクオリティ基準を超えているものになります。そのため高いクオリティがありながら、一般の人たちが作る消費者目線の取材写真や取材記事が広がることになります。なおかつ、コンテンツ自体を二次活用し、企業や自治体のオウンドメディアでもご利用していただくことが可能になっています。

最終的には雑誌の『オズマガジン』や『メトロミニッツ』にも掲載するという、一連の流れで情報を拡散します。最近は、動画などのオリジナルコンテンツを発信し、なおかつそれをどんどん蓄積していくという流れでご予算をいただくモデルになっています。今はこちらが主流になってきています。

一方でこのモデルには、非常に手間がかかります。一般のインフルエンサー約1,400人をマネジメントすることも大変ですが、今後さらに件数が多くなることも見込まれるため、「オズレポーターズ」の依頼システムを現在開発中です。こちらは9月中には出来上がる予定です。

この依頼システムは、商業施設や観光施設、企業・自治体などお客さま自身が、スマホ上で「このような人たちに、このようなかたちで取材してほしい」という要望や目的をチェック項目で回答することにより、適合した人にアサインが自動的に入る仕組みになっています。

この条件に合った人たちの都合が合えば、その日のうちに取材にいくことも可能ですし、派遣後の反響に関する結果報告なども、「オズレポーターズ」で全部一元管理ができる仕組みになっています。

依頼から効果測定までが一貫して可能なため、我々の労力とスピードが縮小され、それに応じてコストが下がります。そのためこのサービスの価格も、今までは数百万円単位で販売していたものが、場合によっては数十万円単位でも出せるようになると考えています。

これにより、今まで数百万円の価格では難しかった中堅・中小の観光施設、もしくは新店舗のPRなどにもご利用いただけるようになり、マーケットの裾野が一気に広がるのではないかと目論見を立てているところです。

同様に、動画を含む上質コンテンツであるため「オズモール」にも格納し投稿が拡散されるため、二次活用し、オウンドメディアでも利用していただけます。

このように、今後はSNS中心のプロモーションや集客のコンテンツ作り、そしてシステム化に注力していきます。ただしこの収益貢献は、これからということになります。

インバウンド対応多言語マップ企画受注増

最近はインバウンドが増加してきました。『オズマガジン』や『メトロミニッツ』はこれまで何十年も続いていてブランド化していることもあり、企業や一般ユーザーからの信頼は非常に厚いものがあります。

そのため当社には「『オズマガジン』テイストで外国人向けのマップを作ってほしい」というご依頼が大変多くなっています。スライドに示すとおり、各業種のお客さまから英語や中国語、韓国語などでのマップ制作のご依頼をいただいています。

ほかにも街のお店を扱う情報誌を何十年も手がけているため、「このようなものはスターツ出版さんが一番得意だよね」と、多くのご依頼が来ています。完成したマップはホテルや空港に置いていただいています。

デジタルでも同様の企画に取り組んでいますが、観光客のみなさまは紙のマップを利用するため、現在紙を扱うビジネスも意外と増えています。

出版社のクリエイティブで、スターツグループ各社の販促支援

スターツグループは現在92社、およそ9,000人の企業グループになりました。当社では『メトロミニッツ』を使ったスターツグループ各社の販促支援や、またスライドに示すようなグループ各社のパンフレットの制作依頼も非常に増えています。

このように、グループ各社のみなさまと一緒に仕事をする機会が非常に増えてきています。

企業風土

企業風土です。当社は3ヶ年の経営戦略において「穏やかで、伸び伸びとした、社員の成長が持続できる企業風土」と掲げています。

女性、若手の多い社員構成

当社の社員構成です。スライドの円グラフに示すとおり、女性比率が73パーセントとなっています。さらにこの5年間で新卒・第二新卒を合わせて毎年20名ほど採用し、20代が一気に100名を超えました。会社に行くと、社員の半分ぐらいが1年目から5年目といった状態です。

キャリアはまだ浅いものの、若い人たちが一生懸命に伸び伸びと仕事をしてくれることが、我が社における業績の源泉になっています。

社員を育成する各種施策

会社のロイヤリティを高め、早期に活躍できる人財を育てるため、スライドに示すとおり 多くの研修や人材育成を実施しています。

当社では、一見仕事と関係のない少人数での登山研修なども実施しています。

このような直接仕事に関わりがないような研修が、この5年間でチームワークを育んだり、「会社が好き」「仲間が好き」というようなロイヤリティアップにつながっていると感じています。このようなところにかなり注力していますが、私はこれが経営の一番の根幹ではないかと感じています。

コミュニケーションが活発で、社員同士‘仲の良い’社風を後押しする制度

派閥やいじめなどがあると、仕事のモチベーションは絶対的に落ちます。そのため、みんなが仲の良い社風作りを後押しすることが一番だと考えています。業務を離れて仲間を広げ、刺激し合い、視野をより広げる施策へ重点的に力を入れることで、現在の状態が築けていると考えています。

ご清聴ありがとうございました。

配信元: ログミーファイナンス

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