◆ 一旦“自律反発”が入るも… - 上を下への“乱高下”
前日の日銀会合&FOMCの影響は尾を引き、ドル円は“148.512円”へとさらに落とす場面が見られました。
ただし当該水準は“23/12/28~24/7/3の61.8%押し”ということもあって、その後は“自律反発(買い戻し)”が目立ちました。
こうしてNYタイムにかけて“150.891円”へと値を戻していったわけですが、そこから先が…。
昨日発表の「新規失業保険申請件数」は“23年8月以来最高(24.9万件)”を記録し、「ISM製造業景況指数」は“23年11月以来に悪化(46.8)”しました。
このため“米経済失速→早期利下げ”との思惑が高まり、米10年債利回りは“3.96%”に低下する場面を見せています。
一方で「中東情勢緊迫化」の影響もあり、NYダウは“冴えない(一時744ドル安)”動きを続けています。
こうして「金利/リスク」の双方から“円買い圧力”が促され、再び“149円台(高値後の安値は149.358円)”へと押し戻されて昨日の取引を終えています。
◆ “往きつくところまで…”はまだ払拭されない…?
NYダウ下落の影響もあって、本日の日経平均が“急落(一時2000円超安)”しています。
また時間外の米10年債利回りも“さらに低下(→3.93%)”するなど、「金利/リスク」の双方からかかる“円買い圧力”は根強いものがあります。
一方で前記“61.8%押し”という「テクニカルの壁」が控えているだけに、“下値がしっかり”という状況も変わっていない…?
◆ 「催促相場」の中で迎える米雇用統計・・・!?
こうした中で迎えるのが、本日の「米雇用統計」ということになります。
事前予想は「非農業部門雇用者数(+17.5万人)」「失業率(4.1%)」「平均時給(前年比+3.7%)」と、いずれも“前月より弱め”が見込まれています。
まずは“乖離具合”が注目ということになりますが、短期金融市場では「年3回利下げ」をほぼ完全に織り込む中、「9月利下げ」については“0.50%”を想定し始めています。
いわゆる「催促相場」といえる状況下、“強め”となれば“巻き戻し”が想定される反面、仮に“弱め”ともなれば“もう一段”を窺う可能性は否めない…?
テクニカル的なポイントとなるのは、やはり昨日安値と合致する“23/12/28~24/7/3の61.8%押し”ということになります。
維持できれば“150円超”への反発が見込まれる反面、割り込むと“146.480円(3/8安値)”まで大きな下値メドが見当たらない分水嶺…。
直近の急落にて“下落往き過ぎ感”は高水準で維持されているだけに、基本的には“前者(反発)”を見込んでいます。
ただ“見誤った”ばかりという中、あくまで“結果次第”という点も踏まえれば、やはり“決め打ちは厳禁”と考えておく必要がありそうです。
たとえ取り逃すことになっても…。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
※米雇用統計が予定されていますので、さらに値幅を拡大しております。
152.654(7/30~8/1の61.8%戻し)
152.461(7/16~8/1の38.2%戻し、-1σ)
152.000(大台、ピボット2ndレジスタンス)
151.863(7/30~8/1の50%戻し)
151.641(200日移動平均線、7/3~8/1の23.6%戻し)
151.098(月足・一目均衡表転換線)
151.072(7/30~8/1の38.2%戻し、大台)
150.891(8/1高値、50週移動平均線)
150.605(ピボット1stレジスタンス)
上値5:150.415(8/1高値後の76.4%戻し)
上値4:150.120(8/1高値後の61.8%戻し)
上値3:150.000(大台)
上値2:149.882(8/1高値後の50%戻し)
上値1:149.644(8/1高値後の38.2%戻し)
前営業日終値:149.363
下値1:149.000(大台)
下値2:148.659(-2σ)
下値3:148.512(8/1安値、23/12/28~24/7/3の61.8%押し水準)
下値4:148.286(ピボット1stサポート)
下値5:148.042(3/15安値、大台)
147.427(3/14安値)
147.232(3/13安値、ピボット2ndサポート)
147.000(大台)
146.620(3/12安値)
146.480(3/8-11安値)
《11:25》