脱バーバリー
英高級ブランド「バーバリー」が2015年7月以降直営展開することになり三陽商会と契約が終了、主力ブランドを失ったことで16年12月期から赤字が5期続いていた。
しかしながらここにきて業績が大幅に改善しており、24年2月期は前の期比29%増と3年連続で黒字達成、25年2月期も増収増益を目指している。
商品の品番数を半分に減らし売れ筋に営業を集中させ、仕入れも抑え、値引きに頼らず売り切ることを目標に掲げ、さらには不採算店の閉店や人員削減も含めた構造改革を断行中。
同社が得意とするのはバーバリーのようなライセンスビジネスであり既に知名度の高いブランドの商品を扱える一方で自社ブランドで大きい柱が弱いのも事実。
そこを脱却すべく一つの強いブランドに偏った収益構造を変え、小粒でも力強い自社ブランドを育てようと奮闘しており、今後の成長余地は非常に大きい。
また、インバウンドの恩恵もあり百貨店の客足は好調であり、売上高の6割以上が百貨店向けの同社には今後も強い追い風となるだろう。
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