遅行スパンの“好転”が示現!もう一段の上値追いとなりそう
【注目ポイント】「39,780円」を上抜けブレークするか否か
【シナリオ①】同レート超えなら、「41,000円」付近までの上昇を想定
【シナリオ②】同レートで上値抑制なら、「38,000円」付近までの下落も視野に
【当面の“主戦場”(コアレンジ)】「38,000~41,000円」
今月17日に直近安値となる「37,924円」を付けた後、徐々に上値を切り上げる相場付きとなっている日本N225※。(※日本N225:日経225先物[CME]を原資産とするマネースクエアの取り扱う株価指数CFD[『トラリピCFD』]銘柄)
各メルクマールをそれぞれ見ていくと、1) 21日および200日MA(移動平均線)が右肩上がりであること、2) 遅行スパンがローソク足を上放れる“好転”(上図黄色丸印)が示現していること、3) ローソク足の下方に青色雲(=先行スパン、サポート帯)およびパラボリック・SAR(ストップ・アンド・リバース)があること、そして4) DMI(方向性指数)で僅かながら+DI>-DIとなり、ADXが低位置から右肩上がり推移になりつつある(上図赤色点線丸印)ことから、現在の日本N225・日足チャートは、上昇トレンド序盤を示すチャート形状であると判断します。
その他メルクマールでは、ⅰ) ローソク足はBB(ボリンジャーバンド)・+1σラインと同・+2σラインの間を推移する“上昇バンドウォーク”となっていること、またⅱ) BB・±2σラインが拡張する“エクスパンション”になりつつあることを合わせると、今後の日本N225は、巡航速度を保ちながら徐々に上値を切り上げる展開となりそうです。
目先注目すべきポイントは・・・今週26日に付けた直近高値レートをメドとする「39,780円」(上図黄色矢印および黒色線)を上抜けブレークするか否か。
筆者が想定する今後のシナリオは以下の通りです。(シナリオ①、②)
[シナリオ①]
これからの時間にかけて「39,780円」を終値ベースで上抜けブレークした場合は、「直近高値レート超え」→「上昇モメンタム強化」のトリガーとなる可能性も。当該ケースでは、「(心理的な節目である)40,000円超え」や「遅行スパンのさらなる上放れ」、また「+DI>-DIの乖離拡大」なども伴いながら、3月22日に付けた高値水準である「41,000円」(上図Ⓐ赤色線)付近までの上昇を想定すべきでしょう。
[シナリオ②]
一方で、「39,780円」付近で上値を抑制された場合は、「直近高値レート超え失敗」→「上値抵抗圧力に伴う下押し」となりそうです。当該ケースでは、「上昇バンドウォーク崩れ」や「遅行スパンのローソク足への近接」、また「SARの売りサインへの転換」や「+DIと-DIの収斂」なども伴いながら、BB・-2σラインをメドとする「38,000円」(上図Ⓑ水色線)付近までの下落も視野に入れるべきでしょう。ただし、現状では㋐ 青色雲が厚い形状(=強い下値支持帯)であること、さらには㋑ 200日MAが右肩上がりでの推移となっていることから、下値余地は限定的でしょう。
上記シナリオ①および②を概括すると、現下の日本N225はもう一段の上値切り上げを模索する相場付きとなる中、当面※は「38,000~41,000円」を“主戦場”(コアレンジ)とする相場付きになりそうです。 (※ここでの「当面」は、1~2週間のスパンを想定しています。)
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