三井不、住友不など不動産株の一角が頑強、日米で長期金利低下し目先買い戻し◇
三井不動産<8801.T>が全般下げ相場に抗して上値追い基調継続、きょうで3日続伸と気を吐いている。このほか、住友不動産<8830.T>なども頑強な値動きをみせ、業種別騰落で「不動産」は33業種中2位となっている。日銀の金融政策正常化に向けた動きが前倒しされるとの思惑を背景に、有利子負債負担の増大や調達コスト上昇をもたらす金利上昇が不動産セクターには重荷となっていたが、日銀の7月追加利上げが市場コンセンサスとなるなか、株価的には織り込みが進んだ。そうしたなか、日米ともに長期金利が上昇一服の様相となり、国内の新発10年物国債は足もとで1.04%まで低下、これが大手をはじめ不動産株買い戻しの動きを誘発している。国内では、ここ2年間にわたり月次で実質賃金の低下が続いており、日銀が追加利上げに動いても緩和的な政策を急転換する可能性は低いという認識がマーケットに広がっており、これが不動産株にポジティブに作用している。
(注)タイトル末尾の「◇」は本文中に複数の銘柄を含む記事を表しています。
出所:MINKABU PRESS
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