ボックス圏相場を上抜けブレーク!
【注目ポイント】「1.37500カナダドル」で下値サポートされるか否か
【シナリオ①】同レートで下値サポートなら、「1.38413カナダドル」超えを模索
【シナリオ②】同レート割れなら、「1.36000カナダドル」付近までの下押し
【当面の“主戦場”(コアレンジ)】「1.36000~1.38413カナダドル」
今年1月半ば以降、狭いレンジ内を往って来いの動きとなる「ボックス圏相場」(上図黄色四角枠)となっていた米ドル/カナダドル(以下、ドルカナダ)ですが、今月10日にボックス圏を上抜けブレーク。16日には直近高値となる「1.38413カナダドル」まで上昇した後、「上値抑制」→「やや下押し」の動きとなっています。
上図の各メルクマールをそれぞれ見ていくと、1) 21日MA(移動平均線)が右肩上がりであること、2) 遅行スパンがローソク足の上方で推移していること、3) ローソク足の下方に青色雲(=先行スパン、サポート帯)およびパラボリック・SAR(ストップ・アンド・リバース)があること、そして4) DMI(方向性指数)で僅かながら+DI>-DIとなり、ADXが右肩上がりでの推移になっている(上図赤色点線丸印)ことから、現在のドルカナダ・日足チャートは、上昇トレンドを示すチャート形状であると判断します。
喫緊の注目ポイントは・・・BB(ボリンジャーバンド)・+1σラインをメドとする「1.37500カナダドル」(上図黄色矢印および黒色線)で下値サポートされるか否か。
筆者が予想する今後のシナリオは以下の通りです。(シナリオ①、②)
[シナリオ①]
これからの時間にかけて「1.37500カナダドル」で下値サポートされた場合は、「上昇バンドウォークの継続」→「上値切り上げ」となりそうです。当該ケースでは、「遅行スパンの上放れ」や「SARの買いサイン継続」、また「+DI>-DIの乖離拡大」などを伴いながら、上述した直近高値である「1.38413カナダドル」(上図Ⓐ赤色線)超えを模索する動きとなりそうです。
[シナリオ②]
一方で、「1.37500カナダドル」を終値ベースで割り込んだ場合は、「上昇バンドウォーク崩れ」→「もう一段の下押し」となる可能性も。当該ケースでは、「遅行スパンのローソク足への近接」や「SARの売りサインへの転換」、また「+DI>-DIの乖離縮小」などを伴いながら、約1カ月間における市場参加者の平均コストを示す21日MAおよび青色雲の下辺である先行2スパンをメドとする「1.36000カナダドル」(上図Ⓑ水色線)付近までの下押しとなりそうです。
上記シナリオ①および②を概括すると、現下のドルカナダは上昇バンドウォーク継続可否を模索しつつ、当面※は「1.36000~1.38413カナダドル」を“主戦場”(コアレンジ)とする動きになりそうです。(※ここでの「当面」は、1~2週間のスパンを想定しています。)
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