神東塗、今期経常を赤字拡大に下方修正

　神東塗料 <4615> [東証Ｓ] が2月5日後場(14:40)に決算を発表。24年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常損益は2.4億円の赤字(前年同期は8.1億円の赤字)に赤字幅が縮小した。
　しかしながら、併せて通期の同損益を従来予想の1.5億円の赤字→6億円の赤字(前期は11.4億円の赤字)に下方修正し、赤字幅が拡大する見通しとなった。

　会社側が発表した下方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常損益も従来予想の2.1億円の黒字→2.3億円の赤字(前年同期は6.7億円の赤字)に減額し、一転して赤字計算になる。

　直近3ヵ月の実績である10-12月期(3Q)の連結経常損益は1.2億円の黒字(前年同期は3.4億円の赤字)に浮上し、売上営業損益率は前年同期の-5.3％→0.5％に急改善した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　2024年３月期通期の業績につきましては、原材料価格の高騰に対し、製品価格是正に取り組み一定の成果をあげましたものの、原材料価格上昇の一部が未転嫁となったこと、及び、JIS認証一時停止解除が想定より遅れていることもあり、販売数量が計画に対し未達となったことから売上高は予想値を下回る見込みとなりました。また、将来の収益性を向上させるための構造改革費用として、今後収益性の低下が懸念される製品等について評価の見直しなどを織り込んだ結果、営業損失、経常損失及び親会社株主に帰属する当期純損失が拡大する見込みとなったことから、連結業績予想を修正することといたしました。（注）上記の業績予想は、本資料の公表日現在において入手可能な情報に基づき作成したものであり、実際の業績は今後の様々な要因によって予想値と大きく異なる可能性があります。