◆ さらに“上値模索” - “1990年7月水準”まであとわずか
週明けとなった昨日は、「日米金利格差」を背景にしたキャリートレード絡みの動きが目立ちました。
このため“ドル買い+円売り”が進行し、ドル円は“昨年10月21日高値(151.952円)”にあと数銭というところまで迫りました。
一方でその数分後には“151.203円”まで一気に下落するなど、かなり荒れた動きとなりました。
この急落時には「レートチェック」との噂も流れましたが、時間の経過とともに「オプション絡みのポジション調整」との見方が優勢となりました。
つまり「円買い介入ではない」との認識が次第に強まる格好となり、すぐさま“151円後半”へと押し戻されていきました。
ただNY連銀発表の「10月消費者調査」にて「1年先or5年先インフレ期待」が“低下(前月比0.1ポイント)”していたことから、再び“上値模索”に転じることはなく、そのままの水準にて昨日の取引を終えています。
◆ 基本は“上値模索”、それでも“勢いづく”ことがあると…?
このため本日も“151.952円”を巡る攻防戦は続くと見ますが、当該水準で推移していた今月1日には『円買い介入はスタンバイ』との神田財務官発言が流れています。
少なくとも政府・日銀のお膝元となる東京タイムでは、“仕掛け的な動き”は抑制されると見るのが自然です。
そうなると“それ以降”ということになりますが、「米CPI」が控えているだけに結果を見るまでは“様子見”と見るのが妥当でもあります。
9日には『政策金利は十分制約的な水準に達したか自信が持てない』とパウエルFRB議長が発言していますので、米CPIの結果次第では“米金利先高観増幅”という可能性も否めません。
ただしそうなった際には、初めて「円買い介入」が重石としてのしかかることになる…?
“過度もしくは投機的”とはいい難い現状では、まだ“上値模索”は続くと考えます。
ただ「米CPI」を経て勢いづくようなことがあれば、“その限りではない”となることも頭の片隅に残しておきたいところです。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
※ボラティリティが拡大していますので、いつもより値幅を拡大しています。
154.650(90/6/28高値)
154.000(大台)
153.300(90/6/29高値)
上値5:153.000(大台)
上値4:152.720(ピボットハイブレイクアウト)
上値3:152.300(90/7/6高値、ピボット2ndレジスタンス)
上値2:152.055(+2σ、ピボット1stレジスタンス、大台)
上値1:151.952(22/10/21高値、11/13高値)
前営業日終値:151.721
下値1:151.423(11/13NYタイム安値後の61.8%押し)
下値2:151.314(ピボット1stサポート)
下値3:151.203(11/13安値、+1σ)
下値4:151.000(大台)
下値5:150.857(11/3~11/13の38.2%押し、ピボット2ndサポート)
150.759(11/9安値)
150.611(ピボットローブレイクアウト)
150.533(11/3~11/13の50%押し、日足・一目均衡表転換線)
150.438(20日移動平均線)
150.279(11/8安値、11/3~11/13の61.8%押し)
150.177(10/3~11/13の38.2%押し)
150.030(日足・一目均衡表基準線、大台)
149.920(11/7安値)
149.643(10/3~11/13の50%押し)
149.514(週足・一目均衡表転換線、-1σ)
149.273(11/6安値、50日移動平均線)
149.160(11/3安値、10/3~11/13の61.8%押し)
149.004(10/31安値、9/1~11/13の38.2%押し、大台)
《11:35》
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