エイシアンスタ Research Memo(4):不動産管理、賃貸、仲介事業が前年同期並みで着地

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最新投稿日時:2023/10/06 14:54 - 「エイシアンスタ Research Memo(4):不動産管理、賃貸、仲介事業が前年同期並みで着地」(フィスコ)

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エイシアンスタ Research Memo(4):不動産管理、賃貸、仲介事業が前年同期並みで着地

配信元:フィスコ
投稿:2023/10/06 14:54
*14:54JST エイシアンスタ Research Memo(4):不動産管理、賃貸、仲介事業が前年同期並みで着地 ■業績動向

1. 2023年12月期第2四半期業績の概要
ASIAN STAR<8946>の2023年12月期第2四半期の連結業績は、売上高が前年同期比15.3%減の867百万円、営業損失が82百万円(前年同期は40百万円の損失)、経常損失が77百万円(同43百万円の損失)、親会社株主に帰属する四半期純損失が80百万円(同59百万円の損失)だった。不動産管理事業、不動産賃貸事業、不動産仲介事業は前年同期と同水準の結果だったものの、不動産販売事業の進捗が鈍化したことが連結ベースの業績に影響した。不動産販売事業においては、建築資材の高騰を受けて採算のとれる物件情報が減少し、開発案件が減少した。利益面に関しては、不動産販売事業においてセグメント損失を計上したことに加えて、販管費を抑制しきれなかったことが響いた。ただ、各事業における各種戦略は着実に実行されている状況であり、期末に向けて利益の積み上げが期待される。

2. 事業セグメント別動向
(1) 不動産販売事業
売上高が前年同期比43.7%減の204百万円、セグメント損失が12百万円(前年同期は5百万円の損失)となった。当社が熟知している横浜エリアを中心とした戸建、土地、マンション等の販路の拡大と販売戸数の増加に努めた。仲介業者とのネットワークにより土地の情報は入ってきていたものの、建築資材高騰の影響を受け採算のとれる不動産案件が減少する中で、戸建ての売上件数が減少した。

(2) 不動産管理事業
売上高が前年同期比0.2%増の289百万円、セグメント利益が同9.0%減の51百万円となった。日本及び中国において、サービスの向上とサービス内容の拡大に努め、安定的な収益獲得と新規管理受託件数の増加を目指したが、前年同期と同水準の業績となった。利益面に関しては、国内、中国ともに新型コロナウイルス感染症拡大(以下、コロナ渦)の影響が薄れ、稼働を正常に戻すなかで営業費用がかさんだ。不動産管理事業は安定した収益基盤であり、下期においても安定して推移することが期待される。

(3) 不動産賃貸事業
売上高が前年同期比3.3%減の199百万円、セグメント利益が同36.7%減の26百万円となった。主力となる駐車場などの稼働率が若干低下したことを受け、売上、利益ともに減少した。セグメント利益の減少幅が売上の減少幅より大きいのは、賃貸物件での修繕作業などがあり費用がかさんだためである。中国においては、開発した物件の収益性を高めるための不動産賃貸サービスに対する需要が増加しており、下期の業績に寄与することが見込まれる。

(4) 不動産仲介事業
売上高が前年同期比3.2%増の181百万円、セグメント利益は同67.6%減の10百万円となった。コロナ渦の影響が国内、中国ともに緩和されてきている状況のなか、中国において単価の大きいオフィスやビルなどの仲介があったことが売上高を押し上げた。また、タワーマンションなどの大型物件の斡旋に注力することにより、生産性と収益力を向上させる戦略に引き続き注力した。利益面に関しては、同社グループ内の組織変更を実施したことを受け、減益となった。これは子会社で行っていた売買仲介部門を親会社に移管したものである。組織変更を起点に今後は、上場会社としての信用力などを生かし、中国人向け売買仲介にさらに注力する。

(5) 投資事業
2023年12月期第2四半期の投資事業に関しては、コロナ禍により経済活動が停滞していたことを受け、投資案件が減少していることから、売上高・セグメント損益ともに計上はなかった(前年同期はいずれもゼロ)。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 清水陽一郎)

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