前沢工は18年ぶりに4ケタ大台乗せ、官庁向け実績高く低PBR物色の流れにも乗る
前澤工業<6489.T>が上値追い鮮明、一時45円高の1014円まで上値を伸ばし8月9日につけた年初来高値987円を払拭、新値街道に復帰した。同社株の1000円台乗せは2005年11月以来で約18年ぶりとなる。官公庁向けに強みを持つ上水道・下水道用設備の大手メーカーで、省エネ・脱炭素分野の技術開発に定評があるほか、浄水関連分野でも実績豊富な点が注目される。業績も堅調に推移しており、24年5月期は営業利益段階で前期比12%増の36億円と2ケタ成長を見込む。株価指標面ではPER7倍台、PBR0.7倍台といずれも割安感が強い。同社はスタンダード市場に上場するが、東証のPBR1倍割れ企業に対する改善要請を背景に、株価の水準訂正期待が根強く波状的な投資資金の流入の背景となっている。
出所:MINKABU PRESS
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