◆ “利益確定売り”先行 - 再び“145円半ば”へ
昨日は“利益確定売り”が先行しました。
東京タイムには「岸田首相-植田日銀総裁が会談」と報じられ、“介入警戒感”が台頭する場面も見られました。
またNYタイムには「米10年債利回りの上昇一服」が目立ち、「日米金利格差拡大」への思惑は緩みました。
さらに『ドル依存からの脱却をBRICS首脳会議にて議論』との一部報道も、“ドル売り(戻し)”を誘ったと見られます。
こうして「パウエルFRB議長講演」を週末に控えるスケジュール感の中、冒頭で記した“利益確定売り”が先行するに至りました。
◆ ただ「米金融引き締め長期化」への思惑は根強い
一方で“145.492円”へと押し下げられたドル円ですが、「米金融引き締め長期化」との思惑は根強いものがあります。
『インフレ目標2%を堅持/米経済のパフォーマンスは極めて強い』とのバーキン・リッチモンド連銀総裁発言も、“タカ派寄り”として後を押した印象が強いです。
このため“利益確定売り”が勝っても“下値は堅い”が後退することはなく、いわゆる“高止まり”を維持したままで昨日の取引を終えています。
「米10年債利回りの上昇一服」を背景に、“年初来高値更新”への機運も一旦後退したと見るのが自然です。
一方で「米金融引き締め長期化」への思惑が大きく後退しない限り、“下値は堅い”を崩すのは容易ではないと見るのが妥当でもあります。
◆ 「米欧or米英の景況感格差」がテーマ化する可能性はあるが…?
本日は「製造業/サービス業PMI」が米・欧・英で予定されていますので、「米欧or米英の景況感格差」がテーマ化する可能性はゼロではありませんが、それでも“一方向への動意”は期待しづらいと見るのが妥当なところ…?
引き続き「国債利回り動向(金利格差)」には注視が必要と見ますが、基本は“揺れ動き(レンジ内)”と見たいところです。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
※ボラティリティが拡大していますので、いつもより値幅を拡大しています。
148.441(22/11/3-4高値)
148.316(ピボットハイブレイクアウト)
148.000(大台、+2σ)
147.574(22/11/7高値)
147.431(ピボット2ndレジスタンス)
上値5:146.937(22/11/8高値、大台)
上値4:146.789(22/11/9高値)
上値2:146.581(22/11/10高値、8/17高値《年初来高値》)
上値1:146.404(8/16高値、8/21-22高値、ピボット1stレジスタンス)
上値1:146.000(大台)
前営業日終値:145.878(+1σ)
下値1:145.492(8/22安値、日足・一目均衡表転換線、8/18~8/21の61.8%押し水準、ピボット1stサポート)
下値2:145.142(8/21安値)
下値3:145.000(大台、ピボット2ndサポート)
下値4:144.925(8/18安値)
下値5:144.637(8/14安値、8/7~8/17の38.2%押し)
144.561(ピボットローブレイクアウト)
144.359(8/11安値)
144.030(8/7~8/17の50%押し、20日移動平均線、大台)
143.436(8/7~8/17の61.8%押し)
143.260(8/10安値、7/28~8/17の38.2%押し)
142.998(8/9安値、7/14~8/17の38.2%押し、大台)
142.701(8/7~8/17の76.4%押し、50日移動平均線)
142.395(8/8安値)
142.307(7/28~8/17の50%押し、日足・一目均衡表基準線)
《10:55》
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