【IRアナリストレポート】コシダカホールディングス(2157)

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最新投稿日時:2023/08/04 12:16 - 「【IRアナリストレポート】コシダカホールディングス(2157)」(みんかぶ株式コラム)

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【IRアナリストレポート】コシダカホールディングス(2157)

著者:鈴木 行生
投稿:2023/08/04 12:16

~カラオケを超えて、新しいエンタメ・インフラ企業をめざす~

【ポイント】
・本社を渋谷の道玄坂に移した。新しいエンタメ・インフラ企業を目指して、新立地を含めたブランド戦略を遂行する方針である。働き方改革も進めており、人事評価、福利厚生を充実させ、来期以降の2年間で社員の平均年収を25%アップさせる予定である。

・今2023年8月期の業績は、極めて好調である。カラオケ部門は、コロナ禍前の水準を一気に更新し過去最高となろう。通期での過去のピーク利益は、2019年8月期の営業利益95億円であったが、この時はカラオケの利益が45億円、スピンオフ前のカーブスの利益が56億円であった。今回はカラオケだけで89億円の利益が達成できよう。

・なぜカラオケで大幅に稼げるのか。それは、コロナ下にあって業界が弱る中で、果敢な出店を継続したことによる。前期末のカラオケ店577店中、約2割の105店をこの2年半で出店した。これが需要回復局面で、従来の既存店と遜色ない収益を上げていることによる。まねきねこの集客力の高さが光っている。

・ポストコロナ下で、腰髙社長は2つの手を打っている。1つは、プライベート エンターテイメント ルーム(PER)の実現を加速させており、もう1つはシェア拡大のチャンスとして、果敢な出店をM&Aを含めて展開している。駅前繁華街への新規出店は、50店(平均30~40ルーム)ペースでしっかり進めている。

・次の成長戦略の加速化に向けて、カラオケルームでの楽しみ方に、新しいデジタル技術を持込み、新商品や新サービスを開発していく。DXによる新規事業として、米国タイムルーパー社と組んで、カラオケをメタベース上で楽しむ「メタカラ」を開発した。5月以降本格サービスを始めており、「メタカラ」で業界をリードすることになろう。

・海外事業もコロナ禍で苦戦を強いられたが、ようやく黒字化が見えてきた。マレーシアやタイで出店を再開しており、インドネシアを含めて、今後は次第に加速しよう。当社のカラオケの競争優位性は引き続き高い。「エンタメをインフラに」をビジョンに、「既存業種新業態」を軸に中長期的な成長を目指す。コロナ禍を克服して、収益性は急ピッチで向上している。来期は営業利益で100億円が見込めよう。

目次
1.特色 「既存業種新業態」の余暇サービス提供企業
2.強み カラオケの首都圏展開で競争力を発揮
3.中期経営方針 カラオケからプライベートエンターテイメントへ
4.業務連携 アドバンテッジ アドバイザーズと提携し、成長を加速
5.当面の業績 本格回復が加速し、収益力が向上
6.企業評価 新たなエンタメの世界へ

コシダカホールディングス <2157>
企業レーティング
株価
(2023年8月3日)
1198円
時価総額 986億円
(82.3百万株)
PBR 3.87倍
ROE 30.5%
PER 12.7倍
配当利回り 1.0%
総資産 55731百万円
純資産 25219百万円
自己資本比率 45.2%
BPS 309.3円
(百万円、円)
決算期 売上高 営業利益 経常利益 当期純利益 EPS 配当
2016.8 51170 4810 4699 1900 26.2 8.0
2017.8 55283 6146 6354 3255 43.6 9.0
2018.8 61771 7858 8207 4426 54.4 10.0
2019.8 65840 9507 9562 6226 76.6 12.0
2020.8 43303 1147 1699 -231 -2.8 12.0
2021.8 20791 -7628 -3092 -4144 -50.8 4.0
2022.8 37995 2205 5331 3643 44.7 8.0
2023.8(予) 54500 8000 8100 7700 94.4 12.0
2024.8(予) 60000 10000 10000 6500 79.7 14.0

(2023.5ベース)

(注)ROE、PER、配当利回りは来期ベース。2018年5月末で1:4の株式分割を実施。それ以前のEPS、配当は修正ベース。カーブスを2020年2月末でスピンオフ(1:2.109の株式分割に相当)。
 
企業レーティングの定義:当該企業の、(1)経営者の経営力、(2)事業の成長力・持続力、(3)業績下方修正の可能性、という点から定性評価している。A:良好である、B:一定の努力を要する、C:相当の改善を要する、D:極めて厳しい局面にある、という4段階で示す。

レポート全文はこちらから
https://www.belletk.com/kosidaka202308.pdf

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配信元: みんかぶ株式コラム

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