◆ 「米雇用の底堅さ」を見て… - “140円回復”
“140円回復”を阻まれた前日の流れを引き継ぎ、東京タイム序盤には“139.117円”へと下押す場面が見られました。
しかし植田日銀総裁発言から「日銀政策修正期待」は後退しており、“円売り戻し”には安心感が漂っています。
このため“下値の堅さ”を再確認すると、その後は緩やかに“上値模索”へと転じました。
そして大きく動意づいたのは、予想外の減少を示した「米新規失業保険申請件数」でした。
“22.8万件”という数値は“予想を下回る”のみならず、“5月第2週以来最小”を記録しました。
このため「米雇用の底堅さ」が意識され、米10年債利回りは上昇(→3.87%)しています。
つれて主に対ユーロで“ドル買い”が進行すると、これが対円にも波及し、“140円回復”を示現したドル円は“140.496円”へと上値を伸ばしていきました。
◆ 一旦押し戻されてはいるが…?
“利益確定売り”と見られる動きにてその後は“140円割れ”へと再び押し戻されましたが、本日も“下値の堅さ”は意識されると見るのが自然です。
特に本日は主だった米経済指標が不在となる中、今朝方発表された本邦CPIは“高水準(前年比+3.3%)”が維持されています。
もちろんFOMC/日銀会合を翌週に控えた週末ですので、「積極的な売買は手控えられる」という可能性はゼロではありません。
また昨日の動きが「どこまで継続するか?」に関しても、未知数といわざるを得ないのが実状でもあります。
それでも“昨日高値(140.496円)/50日移動平均線(140.598円)”くらいしか、“140円台”にも主だった上値メドは見当たりません。
“下値の堅さ”は意識され、場合によっては“もう一段の上値模索”につながってもおかしくないと、やはり考えたいところです。
目標は“日足・一目均衡表基準線”ともほぼ重なる“6/30~7/14の50%戻し(141.155円)”辺りか…?
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
※ボラティリティが拡大していますので、いつもより値幅を拡大しています。
142.997(7/10高値、大台)
142.078(6/30~7/14の61.8%戻し、ピボットハイブレイクアウト、大台)
141.775(20日移動平均線)
141.461(7/11高値)
141.275(ピボット2ndレジスタンス)
141.155(6/30~7/14の50%戻し、日足・一目均衡表基準線、週足・一目均衡表転換線)
上値5:141.000(大台)
上値4:140.674(ピボット1stレジスタンス)
上値3:140.598(50日移動平均線)
上値2:140.496(7/20高値)
上値1:140.211(7/20高値後の61.8%戻し)
前営業日終値:140.074(大台)
下値1:139.728(7/14~7/20の23.6%押し)
下値2:139.351(日足・一目均衡表転換線、-1σ)
下値3:139.244(日足・一目均衡表先行スパン上限、7/14~7/20の38.2%押し、ピボット1stサポート)
下値4:139.117(7/20安値)
下値5:139.000(大台)
138.868(7/14~7/20の50%押し)
138.751(7/19安値)
138.484(7/14~7/20の61.8%押し、ピボット2ndサポート)
138.020(月足・一目均衡表転換線、7/14~7/20の76.4%押し、大台)
137.916(ピボットローブレイクアウト)
137.723(7/18安値)
137.640(50週移動平均線)
137.301(20週移動平均線)
137.240(7/14安値)
137.185(100日移動平均線)
137.000(大台)
136.913(200日移動平均線)
《10:45》
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