「押し目買い」「打診買い」がワークしそう
【注目ポイント】「153.760円」で下値サポートされるか否か
【シナリオ①】同レートで下値サポートなら、「158.540円」付近までの上昇
【シナリオ②】同レート割れなら、「150.000円」付近までの下落も想定
【当面の“主戦場”(コアレンジ)】「150.000~158.540円」
ユーロ/円は先週(5日)の時点で相場のトレンド転換を示唆するパラボリック・SAR(ストップ・アンド・リバース)が「売りサイン」へと転換し、翌日(6日)以降も徐々に下値を切り下げる展開に。足もとでは、「下値固め」→「方向性模索」とも取れる値動きをしています。
上図の各メルクマールをそれぞれ見ていくと、1) 21日MA(移動平均線)が横向きであること、2) 遅行スパンがローソク足に近接する動きとなっていること、3) ローソク足が青色雲(=サポート帯)の上辺である先行1スパン付近で推移していること、4) 上述の通り、パラボリック・SARがローソク足の上方で点灯していること、そして5) DMI(方向性指数)で-DI>+DIとなり、ADXが右肩下がりでの推移(上図青色点線丸印)になっていることから、現在のユーロ/円・日足チャートは「上昇トレンド一服」→「下値固めの時間帯(局面)」を示すチャート形状であると判断します。
その他メルクマールでは、BB(ボリンジャーバンド)・±2σラインが収縮する“スクイーズ”となっていることを合わせると、足もとのユーロ/円は相場の力を溜め込みながら、次の方向性を模索する時間帯(局面)と言えるでしょう。
そんな中、足もとにおける注目ポイントは・・・BB・-2σラインをメドとする「153.760円」(上図黄色矢印および黒色線)で下値サポートされるか否か。
筆者が予想する今後のシナリオは以下の通りです。(シナリオ①、②)
[シナリオ①]
これからの時間にかけて「153.760円」で下値サポートされた場合は、「下値固め完了」→「反発フロー」となりそうです。当該ケースでは、「SARの買いサインへの転換」や「-DI>+DIの乖離縮小」なども伴いながら、BB・+2σラインをメドとする「158.540円」(上図Ⓐ赤色線)付近までの上昇となりそうです。
[シナリオ②]
一方で、「153.760円」を終値ベースで割り込んだ場合は、「下値支持線割れ」→「もう一段の下押し」となる可能性も。当該ケースでは、「(下値支持帯として機能する青色雲下辺の)先行2スパン(≒152.000円)割れ」や「遅行スパンの“逆転”」、また「-DI>+DIのさらなる乖離拡大」なども伴いながら、心理的節目である「150.000円」(上図Ⓑ水色線)付近までの下落も想定すべきでしょう。ただし、現状では、青色雲が厚い形状(=強い下値サポート帯)となっていること、さらには200日MAが右肩上がりでの推移となっていることから、下値余地は限定的でしょう。
上記シナリオ①および②を概括すると、今後のユーロ/円は引き続き下値しっかりの相場付きとなる中、「150.000~158.540円」を当面※の“主戦場”(コアレンジ)とする動きになりそうです。(※ここでの「当面」は、1~2週間のスパンを想定しています。)
チャートの傾向・パターン、クセをベースとするアナロジー(類比)分析をすると、上記[シナリオ①]となる蓋然性(がいぜんせい)が高そうです。よって、足もとでは「押し目買い」ないしは「打診買い」をするのも一案でしょう。
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