◆ “揺れ動き”は変わらずも、動いたのは“下方向” - 一時“143円半ば”
見誤った…。
“膠着”という基本にこそ変化はないものの、“動くとすれば”に関しては逆でした。
「株安の連鎖」を背景にして、“リスク回避→円買い戻し”がマーケットの足を引っ張りました。
この影響にて欧州タイム序盤には、ドル円は“143.557円”へと押し下げられました。
一方で昨日発表の米経済指標は軒並み好内容であり、その後は“金利選好→ドル買い”が目立ちました。
こうして米2年債利回りが“5%超”、米10年債利回りが“4%超”へと上昇する中、NYタイム中盤には“144.646円”へと押し上げられていきました。
もっともこれが「米株式下落」へとつながったことで、その後は“144円付近”へと緩やかに押し戻されて、昨日の取引を終えています。
◆ 前哨戦は“上振れ”、事前予想は“控え目” - 米雇用統計
こうした中、本日は注目の米雇用統計が行われます。
事前予想は「非農業部門雇用者数(+22.5万人)」「失業率(3.6%)」「平均時給(前年比+4.2%)」と、幾分ながら“控え目”な数値となっています。
一方で昨日発表のADP雇用統計は、“事前予想の2倍以上(+49.7万人)”を記録しました。
米新規失業保険申請件数は“2週間ぶりに増加(24.8万件)”したものの、前週分は“下方修正(27.8万件→26.7万件)”されています。
何よりJOLT求人件数は“予想を下回った”ものの、“高水準は維持(982.4万件)”しています。
そうなると「米利上げ再開・長期化」への思惑は、さらに高まりかねない…?
仮にそうなった場合の問題は、それに伴う「株安の連鎖」と見られます。
ただ昨日には先行してすでに値を落とした経緯があるだけに、勢いとしては“幾分緩む”と見るのが妥当なところ…?
あくまで結果次第であり、発表までは“膠着”が基本という点に変わりはありませんが、本日に関しては再度“動くとすれば上方向”を意識したいところです。
いずれにしても本日に関しては、“利回りの方向性(金利選好姿勢)”を主体とした動きと見たいところです。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
※米雇用統計が予定されていますので、さらに値幅を拡大しております。
146.471(+2σ)
146.117(22/10/21~23/1/13の76.4%戻し)
146.000(大台)
145.702(ピボットハイブレイクアウト)
145.116(2022/10/27安値《2022/11/10急落時のネックライン》、ピボット2ndレジスタンス)
145.069(6/30高値《年初来高値》、大台)
144.909(7/3高値)
上値5:144.730(7/5高値)
上値4:144.646(7/6高値、+1σ、ピボット1stレジスタンス)
上値3:144.445(7/6高値後の76.4%戻し)
上値2:144.321(7/6高値後の61.8%戻し)
上値1:144.178(日足・一目均衡表転換線)
前営業日終値:144.052(大台)
下値1:143.557(7/6安値、6/20~6/30の38.2%押し水準、ピボット1stサポート)
下値2:143.287(6/27安値)
下値3:143.143(6/20~6/30の50%押し)
下値4:143.000(大台、ピボット2ndサポート)
下値5:142.928(6/26安値、20日移動平均線)
142.775(6/9~6/30の38.2%押し)
142.644(6/23安値、6/20~6/30の61.8%押し)
142.435(ピボットローブレイクアウト)
142.067(6/9~6/30の50%押し、大台)
141.834(日足・一目均衡表基準線)
141.609(6/22安値)
141.359(6/9~6/30の61.8%押し)
《11:05》
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