<注目銘柄>=芝浦機、BSF中心に押出成形機好調
芝浦機械<6104.T>は5月15日の決算発表後に株価は上昇し足もとでは年初来高値圏にあるが、業績回復を十分に織り込んだ水準とはいえず、もう一段の上昇が期待できる。
高水準の需要を継続している電気自動車(EV)用BSF(リチウムイオン電池向けセパレータフィルム製造装置)を中心に押出成形機の受注が好調だ。23年3月期の押出成形機の受注高は1004億円(前の期比56.6%増)に大きく増加した。中国における政策の転換から23年に入ってEV生産が伸び悩んでいることなどを要因に、会社側では24年3月期の押出成形機受注高を871億円(前期比13.2%減)と見込むが、大手電池メーカーは足もとの生産動向ではなく、25年以降の市場拡大を見据えて、設備投資を行っていることから、当面の設備投資意欲は強いと予想される。受注高は会社想定を上回り1000億円台の高原状態が続くとの見方が強い。
24年3月期は、押出成形機の売り上げ増が牽引役となり、売上高1800億円(前期比46.1%増)、営業利益150億円(同2.6倍)を予想。年間配当は前期比32円50銭増の140円を予定している。会社側では、総還元性向を意識して、必要に応じて自社株買いを検討するとしており、こちらも注目したい。(仁)
出所:MINKABU PRESS
高水準の需要を継続している電気自動車(EV)用BSF(リチウムイオン電池向けセパレータフィルム製造装置)を中心に押出成形機の受注が好調だ。23年3月期の押出成形機の受注高は1004億円(前の期比56.6%増)に大きく増加した。中国における政策の転換から23年に入ってEV生産が伸び悩んでいることなどを要因に、会社側では24年3月期の押出成形機受注高を871億円(前期比13.2%減)と見込むが、大手電池メーカーは足もとの生産動向ではなく、25年以降の市場拡大を見据えて、設備投資を行っていることから、当面の設備投資意欲は強いと予想される。受注高は会社想定を上回り1000億円台の高原状態が続くとの見方が強い。
24年3月期は、押出成形機の売り上げ増が牽引役となり、売上高1800億円(前期比46.1%増)、営業利益150億円(同2.6倍)を予想。年間配当は前期比32円50銭増の140円を予定している。会社側では、総還元性向を意識して、必要に応じて自社株買いを検討するとしており、こちらも注目したい。(仁)
出所:MINKABU PRESS
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