【IRアナリストレポート】EMシステムズ(4820)

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最新投稿日時:2023/06/13 11:22 - 「【IRアナリストレポート】EMシステムズ(4820)」(みんかぶ株式コラム)

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【IRアナリストレポート】EMシステムズ(4820)

著者:鈴木 行生
投稿:2023/06/13 11:22

~薬局・クリニック・介護/福祉施設の三位一体で、完全課金型ビジネスを推進~

【ポイント】
・課金売上は着実に増えている。サブスク型の契約件数が増加していることによる。さらに、今期の1Qは初期売上も顕著に増加している。オンライン資格確認システムの増加に加えて、マイクロソフト社の旧WindowsOSサービス終了を前にしたハードウェアの入れ替えが1次的に増加している。

・前期でフルサブスク型のMAPsシリーズの製品が出そろった。今期は全面的にマーケティングしていく。契約件数の増大が期待できよう。SaaSの本格化に向けて、新組織を立ち上げ、新しいEM MODELの確立を目指す。まずはインサイドセールスを強化している。

・マイナンバーカードや健康保険証によるオンライン資格確認システムの導入は、今期も継続しよう。加えて、電子処方箋システムの導入も1月からスタートした。当初の動きは緩やかであろうが、いずれ本格化してこよう。

・昨年8月にMAPs for NURSING CARE(新しい介護/福祉システム)を発売した。LIFE(エビデンスに基づく長期的介護情報システム)に対応し、業務負担の効率化が図れる上、医療との情報連携も進むことになる。システムのOEM提供も期待できよう。

・昨年12月に調剤向けMAPsで、新バージョンMAPs for PHARMACY DXを発売した。薬局のDX〈デジタルトランスフォーメーション〉を3つの側面からサポートする。①医療機関・患者双方とのつながり、②業務の正確性・継続性との連動、③薬局経営本部のインテリジェント化である。このサービスは画期的で、今後の需要を牽引しよう。

・1Qに、従来から資本業務提携をしていたグッドサイクルシステムを子会社化した。システム開発力の強化につなげていく。顧客件数の増加にも寄与する。まだ、足元は小幅赤字であるが、近いうちには黒字化してこよう。

・中期計画では2024年12月期に経常利益40億円を目標とする。MAPsシリーズの効果で、目標は十分達成できよう。ネットワーク化の進展と、サブスク型ストック効果による3部門の収益力向上につれて、株式市場での評価は一段と高まってこよう。

目次
1.特色 薬局向け処方箋処理システム(レセコン)で業界トップ
2.強み 画期的な新システムMAPsシリーズの開発
3.中期経営計画 完全ストック型月額課金ビジネスモデルが本格化
4.当面の業績 オンライン資格確認システムが業績を牽引
5.企業評価 ストック効果の拡大局面へ

EMシステムズ <4820>
企業レーティング
株価
(2023年6月12日)
831円
時価総額 619億円
(74.51百万株)
PBR 3.03倍
ROE 12.1%
PER 25.0倍
配当利回り 1.4%
総資産 26684百万円
純資産 19468百万円
自己資本比率 72.7%
BPS 274.5円
(百万円、円)
決算期 売上高 営業利益 経常利益 当期純利益 EPS 配当
2015.3 11257 1232 1702 965 15.0 5.62
2016.3 13199 1861 2446 1621 23.4 5.87
2017.3 13676 2597 3163 2116 30.2 7.75
2018.3 13953 3063 3618 2369 33.4 9.25
2019.3 13133 2622 3248 1971 27.9 9.50
2020.3 14023 1583 2179 1393 19.7 10.0
2020.12 9660 1037 1469 1062 15.0 10.0
2021.12 14436 1870 2607 1829 25.7 11.0
2022.12 16919 2395 2791 1893 26.8 12.0
2023.12(予) 20000 3000 3500 2350 33.3 12.0
2024.12(予) 19500 3500 4000 2720 38.5 13.0

(2023.3ベース)

(注)ROE、PER、配当利回りは今期予想ベース。2016年4月1日、2018年3月1日、2020年1月1日に各々1:2の株式分割を実施。それ以前のEPS、配当は修正ベース。2020年12月期より決算期を変更、この期は9カ月決算。

企業レーティングの定義:当該企業の、(1)経営者の経営力、(2)事業の成長力・持続力、(3)業績下方修正の可能性、という点から定性評価している。A:良好である、B:一定の努力を要する、C:相当の改善を要する、D:極めて厳しい局面にある、という4段階で示す。

レポート全文はこちらから
https://www.belletk.com/emsisutemuzu202306.pdf

日本ベル投資研究所の過去レポートはこちらから

配信元: みんかぶ株式コラム

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