◆ カナダ利上げに引っ張られて… - “140円台”回復
前日の豪利上げに続き、昨日は3会合ぶりにカナダが利上げを実施しました。
これが“インフレ抑止→利上げ長期化”への思惑へとつながり、その他通貨に波及していきました。
当然、アメリカ(FOMC)にも影響を及ぼす格好となり、米10年債利回りが“3.799%”へと上昇する中、“ドル買い”は進行していきました。
一方で日本(日銀)は「利上げ転換が当面望めない」との思惑が強く、幅広い通貨に対sして“円売り”も目立ちました。
こうして双方からの圧力がかかったドル円は、“140.244円”へと値を戻す動きを見せています。
◆ ただ米金融政策を巡る思惑はそれほどでもない…?
こうして再び“140円台回復”となったドル円ですが、テクニカル的には“6/5高値(140.450円)”がネックラインとして大きく行く手を遮っています。
このためドル売りオーダーも当該水準ではかなり散見されていますので、これをこなせるか…?が目先のポイントとなってきそうです。
ただ短期金融市場を見た「6月据え置き(約70%)」「7月までに0.25%利上げ(約68%)」の確率は、昨日も記したように“数ポイント”の変動に留まっています。
このため米金融政策を巡る思惑そのものは“それほど変わった”とはいい難く、次なる変動には“新たな材料”が必要と見るのが自然…。
しかし本日も主だった米経済指標は、「新規失業保険申請件数」くらいしかありません。
米雇用統計を終えたばかりの中、どこまでマーケットに影響を与えるか…?
思わぬ変動となった昨日ですが、基本的には“膠着”との見方を続けたいところです。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
※ボラティリティが拡大していますので、いつもより値幅を拡大しています。
142.214(22/11/22高値)
142.056(+2σ)
141.977(週足・一目均衡表先行スパン上限、大台)
141.829(ピボットハイブレイクアウト)
141.607(22/11/23高値)
141.000(大台、ピボット2ndレジスタンス)
上値5:140.922(5/30高値)
上値4:140.609(ピボット1stレジスタンス)
上値3:140.450(6/5高値)
上値2:140.362(+1σ)
上値1:140.244(6/7高値)
前営業日終値:140.182
下値1:140.000(大台)
下値2:139.670(日足・一目均衡表転換線)
下値3:139.589(月足・一目均衡表転換線)
下値4:139.389(ピボット1stサポート)
下値5:139.024(6/7安値、大台)
138.874(20日移動平均線)
138.726(6/2NYタイム安値《米雇用統計時安値》)
138.598(6/2安値、ピボット2ndサポート)
138.418(6/1安値)
138.231(5/24安値、5/11~5/30の38.2%押し、ピボットローブレイクアウト)
138.000(大台)
137.429(5/19-22安値)
137.284(5/18安値、200日移動平均線、5/11~5/30の50%押し)
《10:25》