<注目銘柄>=乃村工芸社、受注環境好転に向かい業績改善へ
乃村工藝社<9716.T>は4月25日につけた年初来高値973円更新から、更なる上値を目指す展開が期待できる。
同社は、展示施設や商業施設向けディスプレーの企画・設計・施工・運営監理の国内最大手。新型コロナウイルスの感染拡大やインバウンドの減少などにより厳しい受注環境が続いていた。これを受けて、23年2月期は営業利益が31億1300万円(前の期比42.7%減)と大幅減益となった。
ただ、新型コロナウイルスの感染拡大が収束傾向にあるなか、受注環境も改善に向かっており、23年2月期の受注高は前の期比28.3%増の1317億9300万円に増加。前の期に手持ちの大型案件が含まれていた博物館・美術館市場は大きく減少したものの、大型案件を受注した複合商業施設市場、広報・販売促進市場、余暇施設市場が増加したことで、期末受注残高も557億700万円(同33.6%増)と大幅に増加した。
24年2月期は豊富な受注残に加えて、インバウンドの回復やアフターコロナを見据えた投資回復による需要が続く見通しで、受注環境が改善されることで受注競争も徐々に緩和する見通し。25年の大阪・関西万博以降の中期成長維持のための成長投資を織り込んだうえで、営業利益41億円(前期比31.7%増)を見込む。調査機関のなかには24年2月期営業利益を49億円、25年2月期を同70億円と見込むところもあり、中期的な成長への期待も高い。(仁)
出所:MINKABU PRESS
同社は、展示施設や商業施設向けディスプレーの企画・設計・施工・運営監理の国内最大手。新型コロナウイルスの感染拡大やインバウンドの減少などにより厳しい受注環境が続いていた。これを受けて、23年2月期は営業利益が31億1300万円(前の期比42.7%減)と大幅減益となった。
ただ、新型コロナウイルスの感染拡大が収束傾向にあるなか、受注環境も改善に向かっており、23年2月期の受注高は前の期比28.3%増の1317億9300万円に増加。前の期に手持ちの大型案件が含まれていた博物館・美術館市場は大きく減少したものの、大型案件を受注した複合商業施設市場、広報・販売促進市場、余暇施設市場が増加したことで、期末受注残高も557億700万円(同33.6%増)と大幅に増加した。
24年2月期は豊富な受注残に加えて、インバウンドの回復やアフターコロナを見据えた投資回復による需要が続く見通しで、受注環境が改善されることで受注競争も徐々に緩和する見通し。25年の大阪・関西万博以降の中期成長維持のための成長投資を織り込んだうえで、営業利益41億円(前期比31.7%増)を見込む。調査機関のなかには24年2月期営業利益を49億円、25年2月期を同70億円と見込むところもあり、中期的な成長への期待も高い。(仁)
出所:MINKABU PRESS
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