今週のポイント
今週(4/3- )は、4日にRBA(豪中銀)、5日にRBNZ(NZ中銀)の政策会合があります。これらの中銀会合の結果が豪ドルやNZドルの動向に大きな影響を与える可能性があり、要注目です。市場では、RBAは政策金利を据え置くとの見方が、RBNZは0.25%の利上げを行うとの見方が有力です。
豪ドル/米ドルやNZドル/米ドル、米ドル/カナダドルについては、米国の雇用統計(7日発表)も材料になりそうです。米雇用統計で米ドルが全般的に下落する場合、豪ドル/米ドルやNZドル/米ドルは底堅い展開となり、一方で米ドル/カナダドルは上値が重い展開になる可能性があります。
メキシコの3月CPI(消費者物価指数)が5日に発表されます。BOM(メキシコ中銀)は3月30日の政策会合で0.25%利上げすることを決定したものの、声明では利上げの停止が近づいていることが示唆されました。CPIが市場予想(総合指数:前年比6.9%、コア指数:同8.07%。4/3時点)を下回る結果になれば、市場ではBOMの利上げ停止観測が強まってメキシコペソが軟調に推移する可能性があります。BOMの次回会合は5月18日です。
欧米の当局が迅速に対応したことで金融不安は緩和しているものの、欧米の銀行関連の報道には引き続き警戒する必要はありそうです。金融不安を再び強めるような報道が新たに出てくれば、リスクオフ(リスク回避)の動きが強まって豪ドル/円やNZドル/円などのクロス円が下押しする可能性があります。
今週の注目通貨ペア(1):<豪ドル/NZドル 予想レンジ:1.06000NZドル~1.09000NZドル>
RBA(豪中銀)は4日に、RBNZ(NZ中銀)は5日に政策会合を開きます。両中銀の政策会合の結果に豪ドル/NZドルは反応しそうです。
RBA会合については、市場では政策金利を据え置くことが決定されるとの見方が有力です。その通りの結果になれば、声明で5月以降に利上げを再開する可能性が示されるかどうかが焦点になりそうです。
RBNZ会合については、市場では0.25%利上げすることが決定されるとの見方が有力です。その通りの結果になれば、注目点は声明で追加利上げが示唆されるかどうか、そして議事録で明らかになる今回の会合で検討された選択肢(0.25%の利上げ以外も検討されたのかどうか)になりそうです。
RBAが(政策金利を据え置いたとしても)利上げ再開の可能性を残し、またRBNZの声明と議事録が利上げ停止に近づいているとの印象を与える内容になれば、豪ドル/NZドルは堅調に推移しそう。豪ドル/NZドルは、1.07989NZドル(3/22高値)を超える可能性があります。
今週の注目通貨ペア(2):<カナダドル/円 予想レンジ:95.000円~101.000円>
OPEC(石油輸出国機構)加盟国と非加盟主要産油国で構成する「OPECプラス」は2日に「5月から年末まで原油の生産量を追加で日量約116万バレル減らす」と発表しました。OPECプラスの追加減産は、原油価格(米WTI原油先物など)の支援材料になりそう。原油価格が上昇を続ける場合、カナダドル/円は堅調に推移しそうです(原油価格の上昇は、カナダドルのプラス要因のため)。
カナダの3月雇用統計が6日に発表されます。雇用統計の市場予想は、失業率が5.1%、雇用者数が前月比1.50万人増(4/3時点)。カナダの雇用統計が市場予想よりも良好な結果になれば、カナダドル高材料になりそう。カナダドル/円は、100.848円(2/28高値)が上値メドです。
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