今週の【早わかり株式市況】3週ぶり反発、もみ合いから週末に地合い一変

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最新投稿日時:2023/03/04 06:40 - 「今週の【早わかり株式市況】3週ぶり反発、もみ合いから週末に地合い一変」(株探)

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今週の【早わかり株式市況】3週ぶり反発、もみ合いから週末に地合い一変

配信元:株探
投稿:2023/03/04 06:40

■今週の相場ポイント

 1.日経平均は3週ぶり反発、約2ヵ月半ぶり水準回復
 2.週初から小動き、狭いゾーンでのもみ合い続く
 3.米金利上昇懸念は拭えないが、押し目買いは活発
 4.バリュー株や権利取り狙いの買いが相場の下支えに
 5.週末は地合い一変、米ハト派発言が好感され大幅高

■週間 市場概況

 今週の東京株式市場で日経平均株価は前週末比473円(1.7%)高の2万7927円と、3週ぶりに反発した。

 今週は、週初から木曜日までは模様眺めムードの地合いが続いた。下値では押し目買いが活発な一方、上値では戻り売り圧力が強く、日経平均は狭いゾーンでのもみ合いとなった。金曜日は地合いが一変し、日経平均は大幅高で2万7900円台に乗せた。

 週明け2月27日(月)の日経平均は29円安と小反落。金融引き締め長期化への警戒感から前週末の米国株市場が安かった流れを受け、東京市場もグロース(成長)株を中心に逆風が強まった。ただ、その後は為替市場での円安進行を背景に下値で押し目買いが入り下げ渋った。28日(火)は買い優勢で始まったものの、上値で戻り売り圧力が強く21円高と小反発。この日の売買代金は3兆3000億円台で、今月10日のオプションSQ算出日以来の高水準となった。月が替わって3月1日(水)も小幅な値動きを継続。前日の米株安を受けて朝方は安く始まったものの、中国の経済指標を手掛かりに売り一巡後は戻り足をみせ、日経平均は70円高で引けた。2日(木)は総じて模様眺めムードとなり、引き続き日経平均は狭いゾーンでのもみ合いとなった。米金利上昇への懸念は拭えないものの押し目買い意欲は活発で、バリュー株や配当権利取り狙いの買いなどが相場全体を下支えする格好に。3日(金)はこれまでの地合いから一変し、積極的な買いが流入。日経平均は428円高の2万7900円台と昨年12月15日以来、約2ヵ月半ぶりの水準を回復した。前日の米株市場で、米金融当局者によるハト派発言などが好感され、NYダウが上昇した流れを引き継いだ。売り方の買い戻しも流入し、ハイテク株や内需株が買われた。

■来週のポイント

 来週は9~10日に開催される日銀の金融政策決定会合をにらんだ展開が予想される。ここでイールドカーブ・コントロールの政策変更などが示されれば日経平均は波乱展開となるだろう。一方、ここ相場の下支えとなっている内需株は中国の景気動向がカギを握る。こちらへの注意も必要だろう。

 重要イベントとしては、国内では上記の日銀会合のほか、8日に発表される1月景気動向指数、10日のメジャーSQ算出が注目される。海外では、7日に発表される中国2月貿易収支、パウエル米FRB議長の議会証言、8日発表の米国2月ADP雇用統計、9日に発表される中国2月の消費者物価指数と生産者物価指数、10日に発表される米国2月雇用統計に注視が必要だろう。

■日々の動き(2月27日~3月3日)

【↓】   2月27日(月)―― 小反落、米株安で売り先行も押し目買いで下げ渋る
 日経平均 27423.96(  -29.52)  売買高9億8859万株 売買代金 2兆2986億円

【↑】   2月28日(火)―― 小反発、朝高も戻り売り圧力で上値は重い
 日経平均 27445.56(  +21.60)  売買高13億8807万株 売買代金 3兆3819億円

【↑】   3月 1日(水)―― 続伸、朝安も好調な中国経済指標を受け切り返す
 日経平均 27516.53(  +70.97)  売買高11億2925万株 売買代金 2兆7883億円

【↓】   3月 2日(木)―― 3日ぶり小反落、米金利上昇を警戒し売り優勢
 日経平均 27498.87(  -17.66)  売買高11億1647万株 売買代金 2兆6817億円

【↑】   3月 3日(金)―― 急反発、米株高や中国景気回復期待で買い優勢
 日経平均 27927.47( +428.60)  売買高12億6864万株 売買代金 3兆2500億円

■セクター・トレンド
 (1)全33業種中、29業種が値上がり
 (2)値上がり率トップは神戸鋼 <5406> など鉄鋼
 (3)コマツ <6301> など機械、日立 <6501> など電機、日産自 <7201> など自動車といった輸出株が大きく買われた
 (4)住友倉 <9303> など倉庫・運輸、大成建 <1801> など建設、OLC <4661> などサービスといった内需株も高い
 (5)金融株はオリックス <8591> などその他金融、ゆうちょ銀 <7182> など銀行が堅調な一方、マネックスG <8698> など証券は安い
 (6)先週大幅高の郵船 <9101> など海運は値下がり率トップに売られた

■【投資テーマ】週間ベスト5 (株探PC版におけるアクセス数)
  1(1) 人工知能
  2(2) 半導体
  3(3) インバウンド
  4(5) パワー半導体
  5(4) パチンコ・パチスロ ―― パチンコ・パチスロ業界を救え、今春「スマパチ」関連株が上昇相場を舞う
  ※カッコは前週の順位

株探ニュース
配信元: 株探

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