【IRアナリストレポート】フロイント産業(6312)

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最新投稿日時:2023/02/13 10:55 - 「【IRアナリストレポート】フロイント産業(6312)」(みんかぶ株式コラム)

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【IRアナリストレポート】フロイント産業(6312)

著者:鈴木 行生
投稿:2023/02/13 10:55

~医薬品製剤用の機械で世界の先端を走り、高採算の医薬品添加剤も拡大~

【ポイント】
・受注は好調であるが、足元は厳しい。3Q時点で、2023年2月期の業績計画を下方修正した。営業利益を、従来の700百万円から150百万へ引き下げた。要因は、コストアップによって、機械部門の採算が悪化していることによる。

・要因は2つある。1つは、国内ジェネリックメーカー向けの製剤機械は部材調達の遅れと共に、納期が次期以降なので当期には寄与してこない。もう1つは、米国でも同様に部材調達の遅れに加え、米国での人件費や原材料のアップが響いている。

・一方、機械部門の受注は極めて好調である。3Q累計の受注は前年同期比+10%の116億円となった。3Q末の受注残も153億円と、過去最高になっている。国内では大手ジェネリックメーカーで設備増強の動きが強まった。品質不正問題の影響で、供給責任を巡り、設備の更新・新設が、当社の製剤機械の受注に結びついている。今期に入って、受注採算は内外とも十分見直しているので、2024年2月期以降は業績に寄与してこよう。

・2020年に買収したイタリアのCos.Mec(コスメック)は、当社と重複しない搬送装置を有し、当社とは別の新興国市場に強く、米国ベクターとの連携も始まっている。上海に合弁で技術開発研究所(上海FCセンター)を設立した。製剤機械と医薬品添加剤のラボは、今春には稼働しよう。

・もう一つの主力分野である医薬品添加剤は、採算が大幅に改善し順調に伸びている。海外向けにも伸びている。品質保持剤も生産効率が改善し、収益性が高まっている。この化成品部門の業績は過去最高であるが、機械部門の落ち込みをカバーできていない。

・機械部門は2024年2月期から回復するので、全社の業績も好転しよう。しかし、サプライチェーンの影響はまだ残るので、本格回復は2025年2月期からになろう。中長期のビジョンとしては、日米伊中印での5極体制で、新市場の開拓を進めることがテーマである。当面の目標として、過去のピークである営業利益20億円への復帰に注目したい。

目次
1.特色 医薬品用製剤機械の独自開発で発展
2.強み 日本では圧倒的No.1、世界でも3強の1社
3.中期経営計画 M&Aや合弁の展開で海外市場の拡大が進展
4.当面の業績 好調な受注増は2024年2月期の業績から貢献
5.企業評価 新市場の開拓に期待

フロイント産業 <6312>
企業レーティング
株価
(2023年2月10日)
666円
時価総額 123億円
(18.4百万株)
PBR 0.76倍
ROE 3.4%
PER 22.3倍
配当利回り 3.0%
総資産 23504百万円
純資産 14758百万円
自己資本比率 62.8%
BPS 881.4円
(百万円、円)
決算期 売上高 営業利益 経常利益 当期純利益 EPS 配当
2014.2 17616 1286 1341 787 45.7 12.5
2015.2 17424 1150 1249 695 40.4 15.0
2016.2 19027 1346 1394 961 55.7 12.5
2017.2 21164 2041 2097 1064 61.7 20.0
2018.2 19801 1971 1994 1477 85.7 20.0
2019.2 18408 1223 1326 843 50.2 20.0
2020.2 16772 558 582 381 22.8 20.0
2021.2 16765 1111 1308 970 58.0 20.0
2022.2 17632 981 1032 543 32.5 20.0
2023.2(予) 19500 150 200 100 6.0 20.0
2024.2(予) 21300 800 800 500 29.9 20.0

(2022.11ベース)

(注)ROE、PER、配当利回りは2024.2期予想ベース。2009年6月に1:2、2016年2月に1:2の株式分割を実施。EPS、配当は修正ベース。2015.2期の配当は50周年記念配2.5円(修正ベース)、2017.2期の配当は上場20周年記念配5.0円を含む。

企業レーティングの定義:当該企業の、(1)経営者の経営力、(2)事業の成長力・持続力、(3)業績下方修正の可能性、という点から定性評価している。A:良好である、B:一定の努力を要する、C:相当の改善を要する、D:極めて厳しい局面にある、という4段階で示す。

レポート全文はこちらから
https://www.belletk.com/furoinntosanngyou202302.pdf

日本ベル投資研究所の過去レポートはこちらから

配信元: みんかぶ株式コラム

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