日東化工、今期経常を一転赤字に下方修正、今期配当は見送り

　日東化工 <5104> [東証Ｓ] が2月10日大引け後(16:00)に決算を発表。23年3月期第3四半期累計(4-12月)の経常損益(非連結)は1700万円の赤字(前年同期は7900万円の黒字)に転落した。
　併せて、通期の同損益を従来予想の9000万円の黒字→1200万円の赤字(前期は1億0800万円の黒字)に下方修正し、一転して赤字見通しとなった。

　会社側が発表した下方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の経常損益も従来予想の7200万円の黒字→3000万円の赤字(前年同期は3400万円の黒字)に減額し、一転して赤字計算になる。

　エンビプロ・ホールディングによるＴＯＢ伴い、従来未定としていた期末一括配当を見送る方針とした。

　直近3ヵ月の実績である10-12月期(3Q)の経常損益は3500万円の赤字(前年同期は500万円の黒字)に転落し、売上営業損益率は前年同期の-0.6％→-3.6％に大幅悪化した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　　当社は、本日開催の取締役会において、本公開買付けに賛同の意見を表明するとともに、当社の株主の皆様に対し、本公開買付けへの応募を推奨することを決議いたしました。なお、上記取締役会決議は、公開買付者が本公開買付け及びその後の一連の手続により当社株式が上場廃止となる予定であることを前提として行われたものです（詳細につきましては、本日付で別途公表しました「株式会社エンビプロ・ホールディングスによる当社株式に対する公開買付けに関する賛同の意見表明及び応募推奨に関するお知らせ」をご参照ください。）。　当社は、株主の皆様への利益還元を経営上の重要課題の一つとして考えており、業績、今後の事業展開に備えるための内部留保の充実、配当額の中長期的な安定等を総合的に考慮して決定することを基本方針としておりました。しかしながら、本公開買付けの決済後に2023年３月31日を基準日とした配当を行う場合、本公開買付けに応募する株主の皆様と本公開買付けに応募しない株主の皆様との間に経済的差異が生じる可能性があるため、株主の皆様の間で公平性を確保する観点から、本日開催の取締役会において、本公開買付けが成立することを条件に、2023年３月期の配当予想を修正し、2023年３月期の期末配当を行わないことを決議いたしました。