株式会社J-オイルミルズ(東京都中央区、代表取締役社長執行役員:佐藤 達也、以下当社)は、2023年の年頭にあたり、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
2022年の振り返り
平素は格別のお引き立てを賜り、厚くお礼申し上げます。皆様におかれましては、健やかに新春をお迎えのこととお喜び申し上げます。
昨年はバイオ燃料需要拡大など中長期的な要因に加え、生産国の天候不順やロシアによるウクライナ侵攻の長期化等の要因が拍車をかけ、植物油価格が史上最高値を更新しました。加えて歴史的な円安の進行、感染拡大を繰り返す新型コロナウイルス感染症が、私たちの暮らしや経済活動に多大な影響を与えています。当社にとっても厳しい環境でしたが、今後も安全・安心で確かな品質の製品を安定的にお届けしていくため、昨年4月の社長就任以降、油脂事業の収益性改善と将来に向けた成長基盤確立を最優先課題として取り組んでまいりました。
油脂事業の収益性改善については、原料価格の高騰に加え、エネルギー・物流コスト上昇などの影響を受け、お取引先様に対し、各製品の価格改定をお願いせざるを得ない状況となりました。原料価格をはじめとするコスト環境に関しては引き続き予断を許さない状況が続きますが、お取引先様、ステークホルダーの皆さまへの丁寧なご説明を重ねながら、収益性改善に取り組んでまいります。
また価格改定と並行し、高付加価値品へのシフトに取り組みました。当社の技術力を活かし、環境への負荷を抑制する製品・サービスの強化に一層力を注ぎ、お取引先様にお役立ちできるご提案を強化しています。当社の独自技術「SUSTEC(R)(サステック)」を用いた長持ち油「長徳(R)(ちょうとく)」シリーズは、おいしさはそのままに長くご使用いただけることが特長です。同シリーズは、原材料調達から廃棄に至るまでの全ライフサイクルでCO2削減効果が認められ、CFP(カーボンフットプリント)認証を取得しました。環境経営を意識したユーザー様のニーズとも合致し、高い評価をいただいており、手ごたえを感じています。高付加価値品を通じてお客様に新たな価値を提供できるよう、本年も引き続き提案を強化してまいります。
将来の成長基盤確立を目指した取り組みに関しても、成長の芽が出ています。2021年8月に発売した家庭用の紙パック製品はプラスチック使用量6割減を実現した環境配慮型製品です(当社計算。従来のプラスチック製の同容量帯容器と比較した場合)。昨年「スマートグリーンパック(R)」としてシリーズ化するとともに、ラインナップの拡充を図りました。環境への関心の高まりを受け、お取扱い店が拡大しており、今後も販売の拡大を目指します。
植物性チーズの「Violife(ビオライフ)」は2021年9月の発売後、昨年3月に販売エリアを全国に拡大しました。TVCMやデジタル広告を投入し、トライアルの促進を図るとともにラインナップを強化したことで、売上と配荷が順調に推移しています。乳製品のチーズよりカロリーおよび脂質が10%低く(当社調べ)、国が定めた特定原材料等のアレルギー物質28品目を不使用のため、ヴィーガン・ベジタリアンだけでなく食物アレルギーをお持ちの方や健康志向の方からも、高い評価を頂いています。
テクスチャー素材(スターチ)では、厳選された植物素材と独自加工技術を組み合わせ、従来にない機能を備えた「TXdeSIGN(R)(テクスデザイン)」シリーズの採用事例が拡大しています。また、プラントベースミートについても、当社の技術力や多彩な製品ラインナップを活用したパッケージをご提案できる体制が整い、高くご評価いただいています。今後さらなる成長が見込まれるプラントベースフードの領域において、「Violife(ビオライフ)」をはじめ、乳系・肉系プラントベースフードの製品ラインナップ拡充を図り、ワンストップソリューションを提供することで、伸長する市場を牽引するポジションを目指します。今後の成長に向け、当社の強みである「おいしさデザイン(R)」によるイノベーションの創出を通じ、お取引先様の課題解決に貢献していくことで、当社の成長を牽引してまいります。
第六期中期経営計画の見直しについて
また、事業環境の大きな変化を受け、昨年、第六期中期経営計画の見直しをおこないました。2021年5月に掲げた目指すべき姿や主な戦略目標に変更はありませんが、事業環境の大きな変化に耐えうる対応力の高い体制とすべく、事業基盤を強化し、収益を回復していくための期間として、定量目標の達成年度を2年間延長することといたしました。足元の利益水準を早期に回復させるとともに、今後想定される機会やリスクを前提としながら、当社の強みを活かして持続的な成長を実現するための施策として、“収益基盤の強化、SCM・生産拠点の最適化”、“低負荷を強みとした成長ドライバーとなる製品の育成/拡充”、“海外や新たな事業領域進出への積極的投資”の3つを見直し方針として掲げています。これらの取り組みを達成していくことで、収益性を回復し、成長へとつなげてまいる所存です。
2023年の抱負
当社は植物から生まれる「あぶら」「でんぷん」「たんぱく」を生活者の皆さまに届け、さらに副産物も価値あるものとして提供しています。なかでも「あぶら」は、人々の生活になくてはならず、また他に置き換えることができません。私はこの重要性と責任を強く感じています。当社は、「環境負荷の抑制」「食資源の維持」「食を通じた健康への貢献」をマテリアリティ(重要課題)の取り組みテーマとして掲げています。サステナビリティの観点からも、地球環境に配慮したバリューチェーンの実現と安定供給の責務を果たし、社会の期待に応えていきたいと考えています。
生活に欠かせない「あぶら」を原点に、自然の恵みから可能性を引き出し、人に真摯に寄り添い貢献していくこと。これこそが私たちの価値・存在意義です。どのような時も領域や常識、限界の壁を越えて仲間とつながり、ともに挑戦いたします。目指すべき未来「Joy for Life(R) -食で未来によろこびを-」の実現に向け、私たちは将来にわたって社会に価値を創出していけるよう邁進してまいりますので、本年も変わらぬご支援をお願い申し上げますとともに、皆様のご繁栄とご健勝を祈念申し上げて新年のご挨拶とさせていただきます。
株式会社 J-オイルミルズ
代表取締役社長執行役員
2022年の振り返り
平素は格別のお引き立てを賜り、厚くお礼申し上げます。皆様におかれましては、健やかに新春をお迎えのこととお喜び申し上げます。
昨年はバイオ燃料需要拡大など中長期的な要因に加え、生産国の天候不順やロシアによるウクライナ侵攻の長期化等の要因が拍車をかけ、植物油価格が史上最高値を更新しました。加えて歴史的な円安の進行、感染拡大を繰り返す新型コロナウイルス感染症が、私たちの暮らしや経済活動に多大な影響を与えています。当社にとっても厳しい環境でしたが、今後も安全・安心で確かな品質の製品を安定的にお届けしていくため、昨年4月の社長就任以降、油脂事業の収益性改善と将来に向けた成長基盤確立を最優先課題として取り組んでまいりました。
油脂事業の収益性改善については、原料価格の高騰に加え、エネルギー・物流コスト上昇などの影響を受け、お取引先様に対し、各製品の価格改定をお願いせざるを得ない状況となりました。原料価格をはじめとするコスト環境に関しては引き続き予断を許さない状況が続きますが、お取引先様、ステークホルダーの皆さまへの丁寧なご説明を重ねながら、収益性改善に取り組んでまいります。
また価格改定と並行し、高付加価値品へのシフトに取り組みました。当社の技術力を活かし、環境への負荷を抑制する製品・サービスの強化に一層力を注ぎ、お取引先様にお役立ちできるご提案を強化しています。当社の独自技術「SUSTEC(R)(サステック)」を用いた長持ち油「長徳(R)(ちょうとく)」シリーズは、おいしさはそのままに長くご使用いただけることが特長です。同シリーズは、原材料調達から廃棄に至るまでの全ライフサイクルでCO2削減効果が認められ、CFP(カーボンフットプリント)認証を取得しました。環境経営を意識したユーザー様のニーズとも合致し、高い評価をいただいており、手ごたえを感じています。高付加価値品を通じてお客様に新たな価値を提供できるよう、本年も引き続き提案を強化してまいります。
将来の成長基盤確立を目指した取り組みに関しても、成長の芽が出ています。2021年8月に発売した家庭用の紙パック製品はプラスチック使用量6割減を実現した環境配慮型製品です(当社計算。従来のプラスチック製の同容量帯容器と比較した場合)。昨年「スマートグリーンパック(R)」としてシリーズ化するとともに、ラインナップの拡充を図りました。環境への関心の高まりを受け、お取扱い店が拡大しており、今後も販売の拡大を目指します。
植物性チーズの「Violife(ビオライフ)」は2021年9月の発売後、昨年3月に販売エリアを全国に拡大しました。TVCMやデジタル広告を投入し、トライアルの促進を図るとともにラインナップを強化したことで、売上と配荷が順調に推移しています。乳製品のチーズよりカロリーおよび脂質が10%低く(当社調べ)、国が定めた特定原材料等のアレルギー物質28品目を不使用のため、ヴィーガン・ベジタリアンだけでなく食物アレルギーをお持ちの方や健康志向の方からも、高い評価を頂いています。
テクスチャー素材(スターチ)では、厳選された植物素材と独自加工技術を組み合わせ、従来にない機能を備えた「TXdeSIGN(R)(テクスデザイン)」シリーズの採用事例が拡大しています。また、プラントベースミートについても、当社の技術力や多彩な製品ラインナップを活用したパッケージをご提案できる体制が整い、高くご評価いただいています。今後さらなる成長が見込まれるプラントベースフードの領域において、「Violife(ビオライフ)」をはじめ、乳系・肉系プラントベースフードの製品ラインナップ拡充を図り、ワンストップソリューションを提供することで、伸長する市場を牽引するポジションを目指します。今後の成長に向け、当社の強みである「おいしさデザイン(R)」によるイノベーションの創出を通じ、お取引先様の課題解決に貢献していくことで、当社の成長を牽引してまいります。
第六期中期経営計画の見直しについて
また、事業環境の大きな変化を受け、昨年、第六期中期経営計画の見直しをおこないました。2021年5月に掲げた目指すべき姿や主な戦略目標に変更はありませんが、事業環境の大きな変化に耐えうる対応力の高い体制とすべく、事業基盤を強化し、収益を回復していくための期間として、定量目標の達成年度を2年間延長することといたしました。足元の利益水準を早期に回復させるとともに、今後想定される機会やリスクを前提としながら、当社の強みを活かして持続的な成長を実現するための施策として、“収益基盤の強化、SCM・生産拠点の最適化”、“低負荷を強みとした成長ドライバーとなる製品の育成/拡充”、“海外や新たな事業領域進出への積極的投資”の3つを見直し方針として掲げています。これらの取り組みを達成していくことで、収益性を回復し、成長へとつなげてまいる所存です。
2023年の抱負
当社は植物から生まれる「あぶら」「でんぷん」「たんぱく」を生活者の皆さまに届け、さらに副産物も価値あるものとして提供しています。なかでも「あぶら」は、人々の生活になくてはならず、また他に置き換えることができません。私はこの重要性と責任を強く感じています。当社は、「環境負荷の抑制」「食資源の維持」「食を通じた健康への貢献」をマテリアリティ(重要課題)の取り組みテーマとして掲げています。サステナビリティの観点からも、地球環境に配慮したバリューチェーンの実現と安定供給の責務を果たし、社会の期待に応えていきたいと考えています。
生活に欠かせない「あぶら」を原点に、自然の恵みから可能性を引き出し、人に真摯に寄り添い貢献していくこと。これこそが私たちの価値・存在意義です。どのような時も領域や常識、限界の壁を越えて仲間とつながり、ともに挑戦いたします。目指すべき未来「Joy for Life(R) -食で未来によろこびを-」の実現に向け、私たちは将来にわたって社会に価値を創出していけるよう邁進してまいりますので、本年も変わらぬご支援をお願い申し上げますとともに、皆様のご繁栄とご健勝を祈念申し上げて新年のご挨拶とさせていただきます。
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