【IRアナリストレポート】ワッツ(2735)

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最新投稿日時:2022/10/26 17:41 - 「【IRアナリストレポート】ワッツ(2735)」(みんかぶ株式コラム)

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【IRアナリストレポート】ワッツ(2735)

著者:鈴木 行生
投稿:2022/10/26 17:41

~ワッツブランドの本格展開に続き、次なる事業再構築へ~

【ポイント】
・大幅な円安が進行している。100円ショップは、海外からの商品調達が圧倒的なので、1ドル150円では提供できない商品が続出してくる。100円という基本価格を見直すことが業界で始まるだろうか。ワッツは均一価格を原則とするが、100円以外の高額商品で、顧客ニーズに合わせつつ、全体のバランスを図っていく方針である。

・プロダクトミックスで一定の粗利率を確保し、収益の下支えをしていくが、現状の延長では収益力の向上は見込みにくい。中期3カ年計画で掲げた目標、2024年8月期の営業利益21億円の達成は難しい。

・プライム市場の条件である流通時価総額100億円以上の継続的達成も、現状では困難である。ビジネス遂行において、スタンダード市場でも何ら問題はないので、その方向に舵を切る方が望ましい。

・中期3カ年計画に掲げた営業利益21億円を目指すには、1)為替が安定し、2)100円という基準価格の変更が業界で目途が立ち、3)その上で、当社の100円ショップを中心としたハイブリット戦略が効果を上げてくれば、売上の拡大と粗利率のアップが見込めるようになろう。

・現在は、仕入れ商品の見直し、高価格商品へのシフト、グループ業態との連携、海外への卸売りなどによって、対応を進めている。音通から100円ショップ事業約140店(音通エフ・リテール)を買収した。昨年10月から連結に入っている。年商80億円、のれんの償却を入れても、今期からは営業利益でプラスに持っていく方針である。買収後の統合効果が出てくるので、一定の成果はあろう。

・今後の経営方針は、1)円安対応を急ぐ、2)委託販売を一段と強化する、3)ファッション雑貨事業など、グループでの連携を強化する、4)海外は卸売を中心に継続を図る、という展開になろう。主力の100円ショップ業界は競争が激化しており、同質化すると下位は不利になる。小回りのきく店舗展開で優位性を発揮しつつ、次の構造改革に手を打っていく。その進捗に注目したい。

目次
1.特色 規模では業界4位ながら、小回りがきく存在
2.強み 迅速な出退店と独自の店舗オペレーションで収益を確保
3.中期経営方針 ワッツブランドをベースに高付加価値化を推進、M&Aも実行
4.当面の業績 円安への対応に向け、グループ連携を強化
5.企業評価 収益源の多様化に挑戦中

ワッツ <2735>
企業レーティング
株価
(2022年10月26日)
646円
時価総額 89億円
(13.898百万株)
PBR 0.74倍
ROE 4.4%
PER 16.6倍
配当利回り 2.3%
総資本 25600百万円
純資産 11931百万円
自己資本比率 46.6%
BPS 878.5円
(百万円、円)
決算期 売上高 営業利益 経常利益 当期純利益 EPS 配当
2013.8 41725 2074 2075 1123 88.6 17.0
2014.8 43573 1784 1799 948 70.0 17.0
2015.8 44462 1257 1263 700 51.7 17.0
2016.8 46176 1205 1193 718 53.0 15.0
2017.8 47494 1209 1272 839 62.0 15.0
2018.8 49480 1000 1037 633 46.8 15.0
2019.8 51399 716 656 70 5.3 10.0
2020.8 52795 1768 1731 774 57.8 15.0
2021.8 50702 1669 1586 965 72.1 22.0
2022.8 58347 998 1148 781 57.8 15.0
2023.8(予) 60500 920 850 530 39.0 15.0
2024.8(予) 65000 1000 1000 650 47.9 15.0

(2022.8ベース)

(注)ROE、PER、配当利回りは今期予想ベース。2013年3月1日で1:2の株式分割。2013.8期、2014.8期の配当は、東証2部、1部への変更記念配2円、2015.8期の配当は創業20周年の記念配2円を含む。

企業レーティングの定義:当該企業の、(1)経営者の経営力、(2)事業の成長力・持続力、(3)業績下方修正の可能性、という点から定性評価している。A:良好である、B:一定の努力を要する、C:相当の改善を要する、D:極めて厳しい局面にある、という4段階で示す。

レポート全文はこちらから
https://www.belletk.com/waltutu202210.pdf
 

日本ベル投資研究所の過去レポートはこちらから

配信元: みんかぶ株式コラム

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