◆ 「米利上げペース鈍化」への思惑は後退し… - “144円後半”へ
「強めの米経済指標(ADP雇用統計&ISM非製造業景況指数)」を背景に、昨日は「米利上げペース鈍化」への思惑が後退しました。
またトラス英首相が改めて『減税を進め、経済成長を最優先』と述べたことから、“ポンド売り”が再燃しました。
“リスク回避姿勢”が優勢となる中、週初より進行してきた「米株上昇」はストップし、「米10年債利回り」は上昇に転じています。
こうして利上げ実施のNZドルを除く主要通貨に対して、昨日は“ドル買い(戻し)”が目立ち、東京タイム序盤に“143.524円”へと値を落としていたドル円は、NYタイム中盤には“144.840円”へと反発を見せています。
◆ ただしここからは“昨日とは逆”…!?
「米利上げペース鈍化」への思惑が後退したことは、“金利選好→ドル買い”が意識されやすいと見るのが自然です。
しかしマーケットの関心が「米雇用統計(7日)」に向かっている中、今週の雇用関連指標は“強弱混在(JOLT求人件数とISM製造業の雇用は下振れ/ADP雇用統計とISM非製造業の雇用は上振れ)”しています。
このため「方向感が見出しづらい」と見るのが妥当な状況下、“145円ライン”に近づくにつれて「日銀ドル売り介入」も意識もせざるを得ないのが実状といえます。
米10年債利回りの“下げ渋り(3.50%を維持)”を背景に、昨日は「ここから先は“下値の堅い”」と記しました。
ただ本日は逆に、「ここから先は“上値が重い”」と見たいところです。
米10年債利回りが“4%超”へと駆け上がってこない限りは…。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
※ボラティリティが拡大していますので、いつもより値幅を拡大しております。
145.901(9/22高値《年初来高値》)
145.365(ピボット2ndレジスタンス)
上値5:145.284(10/3高値、+2σ)
上値4:145.162(ピボット1stレジスタンス)
上値3:145.000(大台)
上値2:144.926(10/4高値)
上値1:144.840(10/5高値)
前営業日終値:144.665(+1σ)
下値1:144.396(10/5NYタイム安値、10/5安値後の38.2%押し)
下値2:144.218(日足・一目均衡表転換線、10/5安値後の50%押し)
下値3:144.000(大台、10/5安値後の61.8%押し)
下値4:143.857(20日移動平均線、10/5安値後の76.4%押し、ピボット1stサポート)
下値5:143.524(10/5安値)
143.353(9/22~10/3の38.2%押し)
143.151(9/26安値)
143.000(大台、-1σ、ピボット2ndサポート)
《10:25》