<注目銘柄>=芝浦機、脱炭素化で成形機事業の受注が好調
芝浦機械<6104.T>は、第1四半期(4~6月)決算は営業微減益となったが、第2四半期以降業績は徐々に改善すると見込まれる。今後は中期的成長力を評価する動きが期待できよう。
脱炭素化の流れを受けて成形機事業の受注が増加している点に注目したい。足もとで自動車軽量化に貢献する射出成形機が、北米やインドで需要が増加。また、押出成形機は電気自動車(EV)関連の設備投資需要の拡大に伴い、中国におけるリチウムイオン電池向けセパレータフィルム製造装置の受注も大幅に増加している。第1四半期の成形機事業の受注高は530億円(前年同期比3.0倍)となり、受注残高も1458億円(同2.3倍)に膨らんだ。
受注増に伴い売上高も伸長しているが、セパレータフィルム製造装置は投資負担もあり、第1四半期の利益貢献は大きくなかったもよう。ただ、量産効果による採算改善が期待できるほか、中国ロックダウンの影響が弱まることや円安効果もあって、第2四半期以降の業績にはプラス貢献が増すと予想される。会社側の23年3月期通期業績予想は営業利益60億円(前期比41.6%増)だが、市場予想では63億円強が見込まれている。また、調査機関によっては24年3月期の営業利益120億円前後を見込むところもある。(仁)
出所:MINKABU PRESS
脱炭素化の流れを受けて成形機事業の受注が増加している点に注目したい。足もとで自動車軽量化に貢献する射出成形機が、北米やインドで需要が増加。また、押出成形機は電気自動車(EV)関連の設備投資需要の拡大に伴い、中国におけるリチウムイオン電池向けセパレータフィルム製造装置の受注も大幅に増加している。第1四半期の成形機事業の受注高は530億円(前年同期比3.0倍)となり、受注残高も1458億円(同2.3倍)に膨らんだ。
受注増に伴い売上高も伸長しているが、セパレータフィルム製造装置は投資負担もあり、第1四半期の利益貢献は大きくなかったもよう。ただ、量産効果による採算改善が期待できるほか、中国ロックダウンの影響が弱まることや円安効果もあって、第2四半期以降の業績にはプラス貢献が増すと予想される。会社側の23年3月期通期業績予想は営業利益60億円(前期比41.6%増)だが、市場予想では63億円強が見込まれている。また、調査機関によっては24年3月期の営業利益120億円前後を見込むところもある。(仁)
出所:MINKABU PRESS
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