◆ 「世界的なインフレ懸念」が… - “135円半ば”へ続伸
見誤った…。
昨日は英CPIが“約40年ぶりの伸び(+10.1%)”を記録し、「世界的なインフレ懸念」が再燃しました。
この影響にて米・欧債利回りが上昇したことから、“金利選好→ドル買い”が目立ちました。
一方で「日銀マイナス金利」が改めて意識されていることから、“金利格差拡大→円売り”も幅広い通貨に対して持ち込まれています。
こうした流れの中でドル円は“135円ライン”に到達すると、NYタイム中盤にかけて“135.495円”へとさらに上値を伸ばしました。
◆ それでも米注目イベントは“ややハト派”…!?
一方で注目の米小売売上高は“予想を下回り(±0.0%)”、FOMC議事要旨では“新たな材料なし”となりました。
ただ「さらなる金融引き締め」の必要性こそ指摘されたものの、「ある時点で利上げペース鈍化」に言及されていることから、“ややハト派”と認識された印象は否めないところがあります。
このためその後は“利益確定売り”が入りやすくなっており、上昇幅の半分程度を“吐き出して”昨日の取引を終えています。
◆ そうなるとこのまま“上値追い”に転じるかは微妙…?
こうして想定に反して“上伸”したものの、最終的には“(半分程度を)押し戻された”ドル円。
“50日移動平均線(本日は135.411円)”で跳ね返された格好となりますので、テクニカル的には「当該ラインを突破できるか?」がポイントということになります。
すぐ上には“昨日高値(135.495円)/8日高値(135.577円)”が存在していますので、「“135.40-60円”で上値を押さえられるか?」といった方がいいかもしれません。
それでも前記したように、FOMC議事要旨は“ややハト派”と認識された印象が否めないところがあります。
そうなると「米利上げペース鈍化」への思惑はいつ再燃してもおかしくなく、このまま“上値追い”に転じられるかは些か微妙ということになります。
見方を誤ったばかりではありますが、昨日に続き“上値が重い”を前提にしながら、次なる動意を探りたいところです。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:136.000(大台)
上値4:135.577(8/8高値)
上値3:135.495(8/17高値、日足・一目均衡表先行スパン上限、50日移動平均線)
上値2:135.311(8/17高値後の76.4%戻し)
上値1:135.179(8/17高値後の戻り高値、8/17高値後の61.8%戻し水準)
前営業日終値:135.085(大台)
下値1:134.901(日足・一目均衡表基準線、週足・一目均衡表転換線)
下値2:133.650(日足・一目均衡表転換線)
下値3:134.366(20日移動平均線)
下値4:134.168(8/11~8/17の38.2%押し、ピボット1stサポート)
下値5:134.000(大台)
《10:15》
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